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宇宙空間での艦隊戦闘
- [用語]
- 分類:その他
- 区分:宇宙世紀
- 出典:機動戦士ガンダム MS IGLOO
説明
一般的に地球圏と呼ばれる領域では,物体は必ず何らかの物体(多くは,地球や太陽などの天体)から重力の影響を受けている。しかしながら,地球の重力を振り切って宇宙にでた物体は,地球の遠心力に加え重力脱出時の加速度が与えられているため,結果的につり合いが取れ(すなわち,合力が0ないし,それに極めて近い状況となり),見かけ上その重量が0(ないし,これに極めて近い状態)であることとなる。これを無重量状態[1]という。
このため,宇宙空間での機動では基本的になんらかの推力を必要とする。これは,通常,宇宙空間では外部から加わる力が存在しないためで,この推進力を生み出すための方策として化学ロケット,AMBACなど様々な手法が存在するわけである。
逆に言えば,一度動き出した物体は,何らかの力が加わらない限り,動き続けるということになる。これが,いわゆる無重量空間での機体機動に関わる原則である。
このため,宇宙空間で艦隊戦闘を行う場合,対空あるいは対水中と用途に分けて警戒する戦術が異なる水上艦とは違い,全領域からの攻撃に対する防衛措置と同時に,小型艦載機(一年戦争以降は,多くがモビルスーツに取って代わった)からの攻撃に配慮する必要がある。特に宇宙戦闘機の様な小型攻撃機に対する防衛戦術は,場合によっては味方艦を巻き込む可能性も否定できず,大きな懸案事項となる。
このため,艦隊の編成そのものが,大きな要素を占める場合が多々生じてくる。
宇宙における方位
宇宙では,地球上でいうような「方位」は存在しない。これは,方位が地球そのものを磁石とした地磁気を基準としたものであるためである。(厳密に言えば,地軸の方向と地磁気の方向,双方を基準にしている。)
では,宇宙での方位をどのように表現するかというと,太陽の方向を基準に表現を行う。つまり,太陽を天頂方向に見立て,これに北極星の方向を加え,360度方位を表現するのである。
北極星の方角を「北」,太陽方向を「天頂」とすると,艦の位置からの地球の方向が決定する。これを基準に位置決めを行うのである[2]。
艦隊編成
一般的に宇宙空間における艦隊編成は,編成される艦の特徴によっても大きく変化することとなる。例えば,遠距離からの砲撃戦を前提とした艦であるか,あるいは艦同士の機動戦闘(ドッグファイト)を前提とした艦であるかによっても異なる。
一年戦争以前に連邦軍が配備した宇宙艦艇であるマゼラン級やサラミス級は,その艦構造が従来の水上艦の意匠を引きずってはいるが,基本的に正面戦闘に特化した艦である。すなわち,遠距離からの砲撃戦が主であり,艦載機による攻撃を前提としていないのである。
こうした艦の場合,一定の距離を保った「楔」状陣形が中心となる。最も被弾面積の小さい艦正面を敵に向け,後部攻撃用の砲以外を全て前面に集中させるのである。攻撃リソースの集中と,防御の双方が成立した陣形であると言えるだろう[3]。
一方で,ジオン公国軍の主力艦であるムサイ級は,モビルスーツのデッキを後部に持ち,艦前部はペイロードとなっている。実は,こうした形状は,正面から攻撃を受けた際にダメージコントロールに優れ,撃ち合いになった場合に強いという特徴がある。実際,ムサイ級の搭載砲は,基本的に前〜横しか射角がなく,後部への砲撃を考慮していない設計なのである。(ただし,マゼラン級やサラミス級と異なり,全ての砲が同一方向に砲撃可能であるため,横陣形での戦闘にも対応可能であるという強みがある。)
ところがグリプス戦役期以降になると,一部艦艇を除き,モビルスーツの運用が中心で,艦が積極的に前面に出ていくことは無くなっているのである。
これは,モビルスーツを中心とした戦術にシフトし,艦は援護が中心になったことを示している。
例えば,サラミス級やマゼラン級も前部がモビルスーツデッキに改装されており,本来そこに装備されていた砲が撤去されているのである。モビルスーツを射出することを考えれば,援護射撃をするには,後方に一端退く必要があるため,艦隊戦闘を前提とした艦では無いということがわかるだろう。
これ以降,大規模な宇宙艦艇による総力戦はほとんどなく,モビルスーツが戦場の主役となったため,「艦隊戦」は消えていったのである。
関連項目
編集者
最終更新時間:2011年11月10日 18時42分14秒
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脚注