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レアメタル

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レアメタル / レア・アース


 説明

 レアメタル(希少金属)とは,その名が示す様に,産業用途に用いる金属のうち,流通量や使用量の少ない希少な金属のことを示す。
 なお,分類には様々なものがあるが,一般的には「鉄,銅,亜鉛,アルミニウムなどの主要金属」および「金,銀などの貴金属」以外で,産業に用いられる(比較的産出量の少ない)金属,という意味合いで用いられることが多い。このため,ニュース等では,レア・アース(希土類元素)を含めた形で「レアメタル」と呼称されることが多い。

 レアメタルを構造材に使用する事で,強度を増す,酸化を抑える(さびにくくする),耐熱性能を高める,耐摩耗性を高める,といった合金を作り出すことが可能で,中には既存の合金を大きく上回る戦略的構造材が誕生した例もある。
 また,電子機器の材料(半導体レーザーや発光ダイオードなど),磁性体の材料(ネオジム磁石などの希土類磁石等),光触媒などの特殊な材料の生産などにも用いられている。

 20世紀末に登場したハイブリッド車や燃料電池車などに搭載されるバッテリーなどもこうしたレアメタルを利用した新しい電池であったことから,これらの新技術が成立したとも言え,エレクトロニクス系技術や構造材技術の性能向上には必須のものと考えられている。


 一般的に,レアメタル(レア・アース)と呼称されるため,その存在量が少ないと勘違いされやすいが,実際にはそうした意味合いでは無く,工業的にレアな材料である,という意味である。
 その理由として,埋蔵量そのものは大きいが,産出量が少ないことがあげられる。
 すなわち,多くの鉱石を産出してもその中に含まれる含有量が少ないということなのである。(金の鉱脈を思い浮かべてもらいたい。金は鉱脈内に僅かに存在しているが,それに近い状態だと言うことなのである。)
 また,鉄が鉄鉱石,アルミがボーキサイトといった形で鉱石として存在しているのに対して,レアメタルの場合は,「精錬しにくい化合物」として存在しているため,掘り出しても高い製錬技術を要するため,コストが高くなってしまうという問題もある。
 また,比較的含有量の多い鉱脈が一部の地域に偏在しているため,該当国家の思惑によって価格の乱高下も見られる。レアメタルの取引価格の安定を求める動きは強いが,産出国の思惑によるコントロールによる価格高騰が続き,20世紀末には大きな問題となった。

 21世紀に入ると,こうした価格上昇が続いたため,代替技術やリサイクルによるコストを産出コストが上回る場合も生じ始めており,先進国の多くはこうしたリサイクル技術の確立から「都市鉱山」とまで呼ばれる[1]ようになった。

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最終更新時間:2011年11月04日 18時15分55秒

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脚注

  • [1]例えば,使用しなくなった携帯電話1トンから,金が3〜5グラム回収可能であるが,これは非常に産出量の多い鉱山に匹敵する。これまではコスト的に割に合わなかったものだが,近年の金の高騰や産出コストの増加により,リサイクルでもコスト的に割に合う様になってきている。問題は,こうした廃棄携帯電話をほとんど無償に近い形で中国などに輸出している企業の存在である。