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ルナツー
説明
地球連邦軍の宇宙における拠点のひとつ。
一年戦争序盤，モビルスーツという新たな兵器に大敗した連邦軍で，唯一宇宙に残った拠点であり，地球上におけるジャブロー同様，様々な反攻作戦の起点となった。
もとは火星と木星の間にあるアステロイドベルトのひとつである「ユノー（ジュノー）」と呼ばれた小惑星で，二百を超えるコロニーに必要な鉱物資源を得るために，月軌道上に運ばれたもので，資源を得るために削りに削られてその原形を留めてはいないが，その最大直径はまだ八十数キロあるレモン型の小惑星である。
そのため，資源採掘時の坑道などを利用した施設が各所に配置されており，それぞれが基地としての機能を有している。従って，一般に言う「ルナツー基地」とは，それら各部の基地や宇宙港の指令系統をひとまとめにした中央司令部のことであり，または，ルナツー各部の基地機能を総括した呼び方でもあるのである。
その巨大施設故に，旧世紀からの核兵器が数多く貯蔵されており，第2次ネオ・ジオン抗争ではネオジオン艦隊の騙まし討ちに遭っている。
U.C.0080年代にはルナツーの各部工廠に開発拠点コードが与えられ，連邦軍のMS開発拠点のひとつとして数えられるまでになっているが，実際には一年戦争当時から，様々な派生機を開発するなど，開発能力の高い部署をかかえていた。
U.C.0090年代には，エコーズの根拠地たる特殊作戦群司令本部がおかれていたのもルナツーである。
なお，MS開発工廠としてのルナツーの特徴を一言で表せば「改良に秀でる」ということであろうか。一年戦争当時，星一号作戦に向けたGM系の大量生産だけではなく，それらの改良機を開発していたのはルナツーである。また，一年戦争後もRMS-106ハイザックを改良した偵察機RMS-119アイザックを開発するなど，既存機の改良を得意とした工廠であった。
成り立ち
人類の宇宙移民が始まると，その居住地となるスペースコロニーの建設が加速した。当初こそ，月面の資材をマスドライバーによって利用していたが，コロニー建造の速度が上がるとそれだけでは不十分となり，小惑星帯からいくつかの資源小惑星を移送する計画がたてられた，
ユノーは，U.C.0035年に月軌道への運搬計画がスタートし，数年かけて地球圏へと移送され，さらに数年をかけて軌道の安定化が行われ，U.C.0045年，月軌道上に定着させられた。
この段階ではあくまでも資源小惑星という位置づけであり，必要に応じて移動させられることもあったが，U.C.0067年にサイド7の建造が始まると月の裏側のラグランジュポイントに定着させられた。（これは，既にユノーそのものが連邦軍の基地としての機能を持ち始めていたことと，一説では，サイド7では，早くから連邦軍の研究開発設備が存在していたため，それらの防衛も兼ねていたとされる。）
ユノーは，コロニーの建築資材として用いる鉱物資源と，コロニーの地面に使用する土砂の採掘のために運搬されて来たが，月軌道に定着したことからルナツーという愛称で呼ばれる様になった。
一年戦争時
一年戦争序盤のルウム戦役などでの大敗によって連邦軍の宇宙における勢力図は大きく狭まり，事実上ルナツーとサイド7のみという状況に追いやられた。
しかもルナツーは，ジオン公国本国から最も遠い位置にある連邦軍拠点であり，公国軍にとっては戦略上価値が低い場所となってしまっていた。このため，不定期に攻撃を受けることはあっても，これを陥落せしめるような大規模な攻撃は無かったため，目立つことなく放置されていた。
基地司令が佐官であるワッケインであったことも，そうした連邦軍の情勢を示しているが，逆に言えば，そのために一部の計画にとっては都合が良く，連邦軍がRX計画を極秘に進めることができたのもそうしたルナツー故の事情があったともいえる。
RX計画の後は，ビンソン計画により復元が進められていた艦隊のための搭載機を生産しており，ルナツーが極秘にMSの量産を進めていたが故に星一号作戦も有利に進められたという実情もある。
一年戦争後
一年戦争後は，連邦軍の再編に伴い，コンペイトウと並ぶ宇宙における拠点として位置づけられた。
MSの開発工廠には，開発コードが与えられ，様々な新型MSの開発を行っている。
ルナツー・ニュース[1]
ルナツーで刊行されている基地内のプライベート新聞。
ワッケインの詩の評論が掲載されたことがある。
キャラル[2]
ルナツー，南32ブロック地域。
サイドからの避難民収容所となっている。
関連項目
編集者
最終更新時間：2018年12月22日 17時04分11秒
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脚注