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ランバ・ラル独立遊撃隊

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ランバ・ラル独立遊撃隊

  • [用語]
  • 分類:部隊
  • 区分:宇宙世紀
  • 出典:機動戦士ガンダム

 説明

 ドズル・ザビ中将の肝いりで編成された特務部隊のこと。隊長は,ゲリラ戦のプロともいえるランバ・ラル大尉である。

 U.C.0079年10月4日のニューヤークによる戦闘によって,地球方面軍の司令官であったガルマ・ザビ大佐が戦死した。この訃報は,ガルマを溺愛していた兄ドズルの心に大きな傷を残したのだった。
 ドズルは,自身が指揮する宇宙攻撃軍にゲリラ戦を得意とする特務部隊を直属として有しており,このなかでも特に高い能力を持っていたランバ・ラル大尉が率いる独立遊撃隊をガルマの仇討ち部隊として地球に派遣したのである。
 この仇討ち部隊の派遣には,ドズル本人の心情のみならず,公国軍にとっても大きな意味があった。すなわち,国民にとって人気の高かったガルマの仇討ちを実施することによる戦意の向上である。
 同年10月6日,ガルマの国葬の執り行われた日に,ラル隊はザンジバル級によって地球へと降下したのである。

ランバ・ラル隊の部隊構成

 ラル隊が地球へ降下する際に用いたザンジバルは,当時新鋭の機動巡洋艦であり,本来の用途とは異なる運用であった。(このため,ザンジバルは降下後に北米の司令部へと引き渡されている。)
 これもまた,ラル隊に対する期待の表れであり,これは用意された機材にも現れている。

 この時点でのラル隊の部隊構成は,機械化歩兵一個中隊に加え,モビルスーツが小隊編成という規模でしかなく,ある意味,大尉という士官が指揮する部隊としてはコンパクトなものとなっている。(この点については,ラル大尉の政治的立場が影響しており,この状況であっても,実際にはある意味優遇されているともいえるのである。詳細は,ラル大尉の項を参照のこと。)
 また,ラル大尉は,大尉という立場以上の裁量権が与えられていた。これも,遊撃部隊という立場とともに彼の立場を示していたともいえるだろう。これは,部隊に加入した面々を見ても同様である。
 ラル隊には,士官・下士官が多く所属している。彼らの多くは,原隊において様々な事情があり,これを離れラルによって拾われたものたちである。このため,彼らはラル大尉をリーダーとして認めるだけではなく,ゲリラ戦などで彼に万が一のことがあった場合,各人がもう一人の「ラル大尉」として活動するだけの思考と思想を持つに至ったのである。

 結果として,誕生したランバ・ラル隊は,極めて特殊なプロフェッショナル集団となったのである。

ランバ・ラル隊の投入からその結末まで

 ガルマ・ザビの仇討ち部隊として編成されたランバ・ラル独立遊撃隊は,当初,中隊規模の戦力を有していたが,地球連邦軍のホワイトベース隊との度重なる戦闘を経て,暫時,消耗していくこととなった。
 特にホワイトベースに搭載されていたモビルスーツの強力な戦闘力によって,保有するモビルスーツ3機を失ったことから,ラル大尉は急遽モビルスーツの補充を要請することとなった。
 大尉は,地球方面軍を通じて補充を要請したのだが,その要請は結果として聞き届けられる事はなかった。その理由として,地球連邦軍のヨーロッパ反攻作戦が目前に迫っていた事が挙げられたのである。しかし,それは表面上の事であり,根元的問題は,異なる軍組織間の兵站の統合的連携が実現されなかったことにある。
 地球方面軍は,キシリア少将麾下の突撃機動軍で大半が構成されていた。ドズル中将の命を受けたランバ・ラル独立遊撃隊は充分な支援を受ける事のできないまま戦闘を継続せざるを得なかったのである。
 こうした事情から,部隊は低下した戦力のすべてをつぎ込む乾坤一擲のホワイトベース強襲作戦を決行した。しかし,この戦いにおいて,ランバ・ラル大尉は戦死し,部隊は事実上壊滅したのである。その後,残存兵力が捨て身の攻撃を敢行するもやはり敗れ,ここにランバ・ラル独立遊撃隊は完全に消滅したのだった。

 結果として,ラル隊はその高い戦闘能力を軍内部の勢力争いのために活かせなかったとも言うべき状況であった。実際,一説によれば,ドズル中将によって新型モビルスーツ「ドム」の配備が決定されたものの,これがオデッサ方面司令マ・クベ大佐の奸計によってラル隊に回らず,結果としてかなり疲労したザクが残存部隊へと供給されたとも言われているのである。
 そして,ラル隊が討ちもらしたホワイトベース隊の存在は,その後のオデッサの戦いに少なからず影響を与え,決定的局面で勝敗を左右した。戦場に「もしも」は禁句であるが,ランバ・ラル独立遊撃隊の奮戦次第では,その後の趨勢も大きく変化していたかもしれない。

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最終更新時間:2015年07月04日 07時21分16秒

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