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ラグランジュ・ポイント

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ラグランジュ・ポイント

  • [用語]
  • 分類:場所
  • 区分:共通
  • 出典:共通

 説明

 惑星と衛星の重力の均衡がとれているポイント,重力均衡点のこと。当然ながらその位置は各惑星,衛星の位置関係によって異なってくる。この名は,最初に提唱したフランスの学者,ジョセフ・ルイ・ラグランジュにちなんでこの様に呼ばれており,宇宙開発を行う際に避けては通れない重要なものである。

 ラグランジュ・ポイントは,一般的に惑星本体とそれを周回する衛星の重力の均衡がとれている場所であるため,宇宙建造物を留め置くには最も適した場所である。そのため,地球と月のラグランジュポイントには,それぞれにサイドが建設されており,数多くのスペースコロニー(スペースセツルメント)が存在している。
 また,重量区均衡点ということは,スペースデブリなどが,安定的に存在できる場所ということでもあり,ひとたび戦乱が起こればすぐに暗礁宙域が生じてしまう場所でもある。

 地球と月の間のラグランジュポイントは,各々L1〜L5と命名された5つのポイントがあり,それぞれにサイドが建設されている。
 地球と月を結ぶ直線上で,月から見て地球側にある均衡点をL1,その反対側にある点をL2,月の軌道の地球を結んだ反対側(実際には,完全に反対側ではなくその少し外側になる)をL3といい,これらはレオンハルト・オイラーによって発見されたもので,制限三体問題におけるオイラーの直線解とも言われる。

 一方,ラグランジュは,地球を回る月の軌道上に2つの均衡点を見つけだし,これらがL4(月より60度遅れの月軌道上)と,L5(月より60度先行の月軌道)である。この2点は,重力的にみて谷間のような位置にあり,この周囲の物体を引き寄せる傾向がある。逆にこの点から遠ざかろうとする物体は,コリオリの力が働き,周囲を周回する様な軌道へと陥ってしまう。この軌道を利用して最初のサイドは建造された。

 一方,L1,L2,L3は,重力的には山の頂上のような位置にあるため,物体がその場所から外れてしまうとどんどん遠くに離れてしまうという傾向がある。しかし,このポイントの周辺に準安定的に周回する,ハロー軌道[1]と呼ばれる軌道が存在し,この軌道上におかれた物体は,比較的安定した軌道を周回し続けることとなる。

 このような理由から,各サイドはラグランジュ・ポイント上に設置されたのである。

 関連項目


ラグランジュ・ポイント近傍の宙域

 編集者


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最終更新時間:2014年12月07日 20時20分39秒

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脚注

  • [1]本来は,L1の回りの軌道について名付けられたもので,地球から月を眺めた時に月のまわりを光背(ハロー)のように取り巻いて回って見える事からきたもの。