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ミノフスキー粒子
説明
トレノフ・Y・ミノフスキー博士により,U.C.0069年に発見・発表された粒子のこと。発見者であるミノフスキー博士の名を取ってミノフスキー粒子と命名された[1]。
ミノフスキー粒子の発見
元来,ミノフスキー博士は,統一場理論(自然界にある4つの力,「重力」,「電磁力(電磁気力)」,「強い力」,「弱い力」を一つの統一理論で説明しようとするもの[2])の実証に関する研究を行っており,この仮説の一つとして未知の素粒子(後の「ミノフスキー粒子」)を提示していた。発想的には,一つの素粒子が全ての力の源となっている,という単純なものである。
しかし,この研究に対して当時の科学者たちは,その前提となる「未知の素粒子」が発見されていないこともあり,また,発想そのものが従来の物理学の概念を覆すものであったため,受け入れることはできず,逆にミノフスキー博士を学会から追放するに至った。
このため,博士はその研究の拠点をサイド3(なお,博士の出身が元々サイド3であったとの説とそれ以外の場所からサイド3に招聘されたとの説がある)に移し,U.C.0045年,ミノフスキー物理学会を立ち上げることとなった。2年後のU.C.0047年,ミノフスキー物理学会をベースとして,サイド3政庁の後押しで研究を続けながら,熱核反応炉の実用化に向けたM&Y公社を設立した。
U.C.0065年,研究グループは,実用化試験中のミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉内で,特殊な電磁波効果が起こっていることを発見する。この事実は,ミノフスキー博士の理論に準じたものであり,これを追加的に検証することとなった。(なお,その検証結果については,未公開とされている。おそらくだが,これは新技術としての可能性が高く,パテント問題だけではなく,軍事的な要素も絡んでいたためと考えられる。)
U.C.0069年,ついにミノフスキー粒子の存在に関する公開確証実験に成功することとなった。皮肉にも,この年はサイド3での政変の後,ジオン公国宣言が行われた年であり,ミノフスキー博士の発見も,その後の検証作業を含め,軍事技術として転用されることとなった。
同年10月には,ミノフスキー粒子の散布技術が確立され,翌年にかけて様々な「ミノフスキー粒子の性質による効果」が明らかとなっていった。
だが,これらの多くは軍用技術としての開発であり,本来ミノフスキー博士が目的としていた統一場理論の実証を超えたものとなってしまっていた。このためこれら技術が戦争利用されることを恐れた博士はU.C.0072年に地球連邦へ亡命した。(このためこれらの技術的ノウハウが地球連邦へと流出したとされている。)
しかし,皮肉にも連邦に博士が亡命した結果,ミノフスキー粒子による各種効果を応用した各種兵器・装備の開発は加速[3]し,一年戦争の勃発を招くのである。
ミノフスキー粒子の特性と効果,その利用
ミノフスキー粒子は,極めて強力な帯電性質を有する静止質量がほぼゼロの粒子で,正負の帯電粒子が立方格子を構成し,格子内を通過する電波や赤外線などを拡散・吸収する性質がある。そのフィールドを任意に展開(すなわちミノフスキー粒子の散布)させることで,無線誘導や通信は苦しく阻害される。これによって近代的な電子戦は過去の遺物となり,有視界戦闘に対応したMSが主力兵器として成立した。従来の無線技術の代替およびミノフスキー粒子への対抗手段として,レーザー通信や逆探知技術も問発されたが,あくまでも代替手段でしかない。
このため,ミノフスキー粒子の散布技術が確立した結果,レーダーや無線装置といった装置の使用が制限され,従来の戦術体系は一変することになったのである。
また,ミノフスキー粒子の発見によって,それまで大型の装置でしかなしえなかった核融合が非常に小さな装置でできるようになった。これは,ミノフスキー粒子が形成する立方格子が,放射線の遮断等にも大きな効果があるためである。
ヘリウム3を基本燃料としてD-He3反応によって稼働する熱核反応炉の炉心では,強磁界に加え,自然発生するミノフスキー粒子が形成する立方格子状のフィールドを斥力としてプラズマの制御に利用している。また,この立方格子は,プラズマに反発してある種の"場"を形成し,放射線を遮蔽する。一方,その作用面の反対側にも等量の粒子が発生しており,密封することも放出することも可能となっているのである。
一方,ミノフスキー粒子は縮退させることで,メガ粒子といわれる状態になる。これがいわゆる「ビーム(粒子ビーム)」として利用可能であり,これらを応用して俗にミノフスキー理論応用兵器体系とよばれる各種兵器群が開発されている。
無論,ミノフスキー粒子の生成や維持には莫大なエネルギーが必要であるため,当初,これら装備を搭載できる兵器は限定的であったが,これも一年戦争中に大きなブレイクスルーが訪れており,以後の兵器には,ミノフスキー物理学を応用した各種兵装が搭載されることが常態化してしまった。
なお,ミノフスキー粒子の応用技術は,医療や材料工学の分野でも行われている。
この粒子が作り出すフィールドは,鉱物の精錬や化学変化などにも影響を及ぼし,ルナチタニウムの精錬などにも使われていると言う。
備考
ミノフスキー粒子の設定については,現在は細かく設定が進み,様々な場面でそれに応じた効果が言及されるようになっているが,元々は「巨大ロボ」を違和感なく戦闘させるため,の舞台装置でしかなかった点に注意が必要である[4]。
すなわち,ガンダムにおける「有視界近接戦闘」に理由付けを行う為の,「レーダーを使えなくする」舞台装置でしかなかったのである。
ところが,(従来のロボットアニメの要素を引きずった)演出でホワイトベースが大気圏内を飛行する場面が登場し,これに理由付けを行う為[5]に考案されたのが,ミノフスキー・クラフトなのである。
これがガンダムセンチュリーで取り上げられて以降,様々な形でミノフスキー粒子の設定は膨らんでいったのである。
なお,蛇足ではあるがミノフスキー粒子に関する設定で後付けが顕著なものに「Iフィールド」と「メガ粒子」がある。
前者は,ビグザムのバリアなど劇中で登場していたものだが,センチュリーでその理由付けが語られた後,ガンダムセンチネルで一般化し,ガンダム0083で公式化したものである。このため,Ζガンダム放映時など,「センチネル以前」の作品や資料にはIフィールドではなく,「磁力バリアー」と記載されているものも多い。
一方,現在でも設定上の描写に差異が存在するのが「メガ粒子」である。
メガ粒子砲は粒子ビーム砲という設定であるが,富野監督の小説やいくつかのアニメ(∀ガンダムなど)では,現在でも「重金属粒子ビーム」という表現がなされている。一方,一般的な設定では,「ミノフスキー粒子を縮退させたもの」という設定が与えられているのである。
なお,以下は,アニメック8号 ガンダム事典におけるミノフスキー粒子の記述である。放映当時の状況が判ってもらえるかと思う。
ガンダムの世界で,敵,味方を同じフレームで作画する必要があるために,レーダーを使用できない状況を設定すべく製作者がデッチあげた架空の粒子。電波障害を強力かつ広範囲に起こす粒子ということになっているが,あまりにも謎が多い。一説にはホワイト・ベースが飛べるのも,ミノフスキー粒子の作用だという。ジオンも連邦も戦術的にミノフスキー粒子をかなり利用しているものと思われる。
2
∀ガンダムの放映によって,機動武闘伝Gガンダム以降のいわゆるアナザー・ガンダムに黒歴史上の接点が生まれているが,実際にはGガンダム放映中から,裏設定的に既存の宇宙世紀との接点らしきものが設定されていた。
ミノフスキー粒子もそのひとつで,Gガンダムではそのものずばりの名称ではないが,核融合炉の制御やビーム兵器などに利用されている素粒子が存在していることが設定されており,ガンダムXではかつての宇宙戦争時に用いられた「物質(明言はされていない)」のためにレーダーが使いづらいというセリフやメガ粒子砲が劇中に登場する。
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年01月10日 20時29分17秒
ノート
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脚注