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ミノフスキードライブの変更点

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!!!ミノフスキードライブ
*[用語]
//*読み:
*分類:機材等
*区分:[[宇宙世紀]]
*出典:[[機動戦士Vガンダム]],ガイア・ギア

!!説明
 ミノフスキードライブは,V2ガンダムにおいて初めてモビルスーツでの実用的運用が可能となった推進システムで,従来の推進システムとは概念的に異なったものである。また,従来利用されてきた[[ミノフスキー・クラフト]]や[[ミノフスキーフライト]]が,機体を浮遊させるためのシステムであったのに対して,ミノフスキードライブは「推進装置」である点が大きく異なっている。
 その出力は極めて高く,理論上は亜光速まで到達可能とも言われており,それだけに装置としては(実用化されていても)完全ではないと言わざるを得ない。

!原理
 ミノフスキードライブの原理は,正負のミノフスキー粒子の反発エネルギーを一定方向に解放することで推進力とするものであるが,動力源そのものにミノフスキー粒子を使用するという説もあり,詳細なシステムのしくみについては分かっていない。
 概念的に言えば,考え方そのものリニアモーターによる推進システムに似たようなもので,磁力による反発のような状態をミノフスキー粒子が形成する立方格子で起こさせるというものである。
 つまり,従来のミノフスキー・クラフトやミノフスキーフライトが,ミノフスキー粒子が安定した状態である立方格子を形成した状態で,その上に物体を乗せることで浮遊状態を作り出すのに対して,常に立方格子間での反発状態を作り出すように,状態を不安定化させているミノフスキードライブは,全く逆の考え方で成り立っていることが判る。

 モビルスーツ本体に内蔵された核融合炉で発生するミノフスキー粒子や周囲に存在するミノフスキー粒子を利用することが可能であり,従来の推進器のような推進剤が必要無いため,推進剤の重量やその容量に影響されることがなく,核融合炉から供給される機体のエネルギーが継続する限り,加速し続けることが可能とされている。このため,理論上は亜光速まで加速することが可能だとされている。
 また,同様に最大20Gもの加速も可能だとされており,これに耐えることの出来るパイロットがいれば(通常,一般人は5G前後,訓練されたパイロットでも多くは10G前後で気絶状態に陥る),極めて高い機動性を発揮することも可能である。
 これだけの性能を持っていながらもジェネレータに対する負荷そのものは小さい(利用するミノフスキー粒子の反発作用がドミノ倒し的に起こるため,基準となる「火種」は小さくてもかまわないため)とされており,推進器としては理想的なものに近い。

 だが,反面,その高い出力と性能によって,搭載する機体を選ぶ機材になっている,ということもできる。
 [[リガ・ミリティア]]は,当初,従来型のヴィクトリータイプ「LM312V04」へ搭載したのだが,機体そのものがドライブに耐えきれないことが判明(一説には通常の機体機動にすら耐えられなかったとも言われる)したため,急遽,専用のフレームを用いた機体を開発することとなったのである。これが,LM314V21≪V2ガンダム≫である。

!問題点
 先に示した高出力・高性能のため機体を選ぶという問題点の他に,ミノフスキードライブにはいくつかの問題点を抱えている。

 最大の問題点は,システムその物が未成熟である,という点である。
 このため,V2ガンダムに搭載されたミノフスキードライブを稼働させた際に,封じ込めきれずに放出される高エネルギーのミノフスキー粒子が,励起状態のまま放出される現象が起こり,これがV2ガンダムのドライブユニットから放出される際に,翼のような形状を形成する。
 この余剰エネルギーによる「光の翼」は,ミノフスキードライブを最大出力で使用すると,その長さは1Kmにも及ぶと言われており,形成された翼の周辺では,ミノフスキー粒子の形成する力場(無論,その粒子配置による立方格子も含まれる)が不安定な状況となるため,ミノフスキー粒子を用いた各種装備にまで影響を与えることとなる。
 例えば,ミノフスキー・クラフトやミノフスキーフライトは大きな影響を受け,場合によっては飛行その物が不可能となる場合もある。(実際に,同様の原理で浮遊している[[ビーム・ローター]]を装備した機体をV2ガンダムは,光の翼の影響によって飛行できない状態へと陥らせている。)
 なお,光の翼は性質的にはビームサーベルなどと同様であるため,ビームシールド発生ユニットによるコントロールも(ある程度)可能で,V2ガンダムはれによりゴトラタンのビームキャノンを防いでいる。

!開発
 ミノフスキードライブの推進原理に関しては早くから成立していたため,開発その物はかなりの期間模索されている。考え方そのものリニアモーターによる推進システムに似たようなもので,磁力による反発のような状態をミノフスキー粒子が形成する立方格子で起こさせるというものである。
 つまり,不安定化したミノフスキー粒子を制御する必要があり,この制御技術の確立その物に困難が伴ったとされている。

 歴史上,初めて登場したミノフスキードライブ搭載機は,宇宙世紀0128年建造のバビロニア・バンガードである。なお,正確には,後に改修された「[[マザー・バンガード]]」への搭載が確認されているだけであり,建造当初から搭載されていたかどうかは不明である。いずれにせよ,宇宙世紀0133年の木星帝国戦争時には,運用が確認できる。このため,以下の記述は,「マザー・バンガード」に統一する。
 マザー・バンガードは,大航海時代の帆船のような外観をした艦艇で,その「帆」の部分にミノフスキードライブが搭載されていた。
 木星帝国戦争時に自爆し,艦そのものは失われたが,「帆」の部分はアナハイム・エレクトロニクス社によって回収され,ある程度のデータ収集が行われている。(ただし,この帆の部分にMSをくくりつけたような簡易機で,大気圏突入時に行方不明となっており,詳細なデータ収集は行われていない`{{fn その後,この実験機「スピードキング」は,サナリィに回収され,木星帝国残党の実施した地球攻撃作戦「神の雷作戦」の阻止に用いられており,失われた。}}。
 こうした事情から,ミノフスキードライブの開発は,再びゼロから行われており,これが実用化段階を迎えたのが,およそ20年後のザンスカール帝国戦争時ということなのである。

!!備考
 用語としての初出はガイア・ギアであるが,実際のところ概念として成立したのはVガンダムにおけるV2ガンダムが初である。これは,ガイア・ギアに登場した「ミノフスキー・ドライブ」は,あくまでもミノフスキー粒子を用いた推進システムといった意味合いでしかなく,その概要は明確化していなかった。
 しかし,Vガンダムのデザイン作業において,ガイア・ギアの時代設定が,Vガンダム以降であることなどから,その用語をもとにした推進システムとして設定されたのがVガンダム劇中のものである。

!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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!!ノート
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