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ミサイルの変更点

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!!!ミサイル
*[用語]
//*読み:
*分類:その他
*区分:[[宇宙世紀]]
*出典:[[機動戦士ガンダム]]

!!説明
 兵器のひとつ。
 ミサイルの定義としては,「自らが兵器そのもの」であり,「推進装置を有し」,「なんらかの方法によって誘導される」武器のこと。そのため,和訳として「誘導飛翔体」という名称が使われる場合もある。このため,ただ打ち出されるだけの「砲弾」(あるいや,矢,弾など)とは明確に異なる。
 語源はラテン語で,先述の砲弾などと同様の「飛び道具」を意味していたが,「飛ばされる物」と「飛んでいく物」で区別がなされている。
 また,一般的に「ミサイル」とは,飛翔体そのものを指し,これを射出する装備に関しては,それぞれの名称(例えばランチャーなど)を持つのだが,これらをひとまとめのパッケージとして「○○ミサイル」という形で呼称されることも多い。

 ミサイルの構造は基本的にシンプルで,液体・固体燃料を主としたロケットタイプのものがほとんどを占める。しかし,一部にはジェットエンジンによるもの(当然高額化する)や,それ以外の仕組み(例えば,ローターなど)を備える物もあるが,巡航ミサイルをのぞけばロケットエンジンによるものがほとんど全てである。

 近代兵器としては投射兵器に区分されるが,推進装置はあるが誘導装置が無い「ロケット弾」や,誘導装置はある{{fn 一般的に誘導爆弾の場合,落下中に爆発ペレットや「羽根」による誘導を行うものが多いが,自ら推進する装置は有していない。}}が推進装置を持たない誘導爆弾などとは明確に異なる。

 なお,ミノフスキー粒子の散布によって,近距離での無線誘導も阻害される場合があるため,モビルスーツが主たる兵器となった後は,ミサイルは有線によるコントロールがなされる短距離誘導型か,ミサイルそのものの追尾機能に任せた打ちっ放しが主流となっている。

!ミサイルの分類
 ミサイルの分類は,単純にまずその目標とするもので区分される。従って,一般的に単一用途で用いられるミサイルを除けば,ほとんどが複数の分類にまたがって分類されることとなる。また,搭載される弾頭や信管によっても区別されるが,ここではそれらは取り扱わない。

:(1) 対地ミサイル:
 地上にある物体を目標とするミサイル。
 大陸間弾道弾(ICBM)から,個人用ミサイルまで非常に多岐にわたる種類がある。
 長距離を目的とした弾道ミサイル(大気圏上層〜大気圏外を飛行し,目標に到達する長距離ミサイル)をはじめとして,用途ごとに読み方が異なるが,複数の用途に用いられるミサイルが多いため,一般的にはそのミサイルの商品名で呼称されることが多い。

 対地ミサイルは,その用途により,○○対地ミサイル,対○○ミサイルという呼称が一般的で,地対地(SSM),空対地(ASM),艦対地(SSM),対戦車,対レーダーサイト,といった形で呼称される。

:(2) 対空ミサイル:
 航空機を主にターゲットとしたミサイルのこと。
 地上戦で用いられる兵器では,いわゆる高射砲などの対空装備は意外にも種類が少なく,一般的に航空機の相手は航空機だと考えられている。
 このため,対航空機用ミサイルを主に搭載するのは,艦艇(艦対空ミサイル/SAM)や,同じ戦闘機(空対空ミサイル/AAM)となる。
 近代戦では,戦闘機同士のドッグファイトが起こる事は希であると考えられており,まず長距離用ミサイルで敵機を撃破できるだけ撃破し,相手の陣形を崩した後,短距離ミサイルをたたき込むのがセオリーとなっている。また,短距離ミサイルはヘリコプターにとっても脅威となっている。

:(3) 対艦ミサイル:
 水上艦艇を攻撃するためのミサイルである。
 艦艇の移動速度は,ほとんど陸上車輛と大差ないため,対地ミサイルを代用したり,その逆に大艦ミサイルを対地ミサイルに転用して用いる場合もある。一般的に射程が長いのが特徴で,ほとんど巡航ミサイルと区別が付けられない規模のものも存在する。
 これも基本的に発車する状況によって呼び方が代わり,陸上(陸上車輛等)から発射される地対艦ミサイルと,艦同士で打ち合う艦対艦ミサイル{{fn この場合,潜水艦のミサイルは含まれない場合が多い。また,現在の艦艇は砲撃戦を行う事をあまり想定していないため,ミサイルフリゲートの様な艦種が成立するのである。}}などがある。

:(4) その他のミサイル:
 巡航ミサイル(クルージングミサイル)は,その名の通り大気圏内を巡航飛行することが特徴で,小型の飛行機の様なミサイルである。ロケットエンジンが多いミサイルに於いて,ジェットエンジンを搭載しており,翼とフラップ,ラダーなどの設備を備え,レーダー網をくぐり抜けるために,低空を複雑な飛行ルートで飛行するのが特徴である。(要するに無人の航空機が特攻してくるようなものである。)
 衛星写真などから想定される地図をインプットされ,山間をすり抜ける様に飛行することも可能で,航空機同様の高いステルス性を持ったものも存在している。

 弾道弾迎撃ミサイル,対衛星ミサイルは,いずれも大気圏外へ向けて打ち出すミサイルで,双方とも主に陸上の固定施設や海上の大型艦艇から撃ち出すものとなっている。
 前者は,敵対国が撃った弾道ミサイルを大気圏外あるいは落下開始直後に迎撃する事を目的としており,仮に弾道弾が核弾頭であっても被害を最小限にとどめようという構想のもと開発が進められたものである。
 一方後者は(主に)静止衛星軌道上にある敵国の衛星を撃墜するためのミサイルで,冷戦時代にその開発がかなりの速度で行われていた。

!ミサイルシステム
 一般的にミサイルは,ただ単に発射するだけではなく,これを制御する仕組みが必要となる。この傾向はミサイルが大型化するに従い顕著であり,大陸間弾道弾などは,ロケットの発射管制システムと同等のシステムを有する場合もある。このため,よく宇宙開発でお目に掛かるような管制室などを備える規模のミサイルも存在する。
 逆に,歩兵が運用する対戦車ミサイルなどは,ミサイルに備わった各種センサーに全てを任せてしまうことで,仕組みを単純化している。(航空機の短距離ミサイルなどもこれと似た様な仕組みである。)

 艦載のものや車輛運用などの大型のものになると,ミサイル本体とその発射管(ランチャー),そして誘導システムを合わせて一つのパッケージ(ミサイルシステム)として運用する。
 パトリオットミサイルなどは,こうしたシステムの代表的なもののひとつだろう。

!!関連項目
*[[スプレーミサイルランチャー]]
*[[ミサイルポッド]]
*[[ミサイルランチャー]]

!!編集者
*あさぎり
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!!ノート
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