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ヘリウム3

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ヘリウム3


 説明

 ヘリウム(He)の同位体。通常2個存在する中性子が1個しかないもので,電荷的には安定であるが元素的には不安定なものである。(とはいえ,0.0142%という一定の割合で自然界でも安定存在する。)分子量が小さいため,通常のヘリウムよりも密度が小さく,沸点,融点ともに低い。
 ヘリウム3は核融合のD-D反応(重水素融合)や陽子-陽子連鎖反応の際に発生する。また,三重水素のベータ崩壊により生成することもできるが,この場合12年余の半減期が経過する必要があり,いずれも核融合に用いるには実用的ではないことがわかる。

 とはいえ,地球の大気中では1/1,000,000程度の存在率でしか無く,全体的な存在割合でみても,先に示したとおり,0.0142%の存在比でしかない。
 確かに月面は地球上よりも遥かに高濃度(1/10,000程度とされる)のヘリウム3が存在するが,これを回収する設備にも多大なコストがかかってしまう。
 このため,安定的に採取可能な木星へとその採掘地点が変化したのは,当然と言えるだろう。

 重水素とヘリウム3による核融合の最大の特徴は,核融合を行ったときに発生する人体にとって有害となる中性子放射線を防ぐことができることである。(ただし,同時にD-D融合も生じるため,僅かだが中性子が精製される。)
 既存の核反応,すなわち核分裂炉と比較して,格段に安全性が高まったのは,ヘリウム3という物質を燃料に使用することができたから,といっても過言では無いのである。

 宇宙に進出した人間社会の基盤を成立させるにはヘリウム3はなくてはならない希少物質となった。そのため木星船団への干渉は許されず,不可侵が大原則とされた。ただしジュピトリス級輸送船艦長であるパプテマス・シロッコのように,木星船団側から特定の組鰍こ歩み寄る場合もあったようだ。

ミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉

 U.C.0047に開発され,以後,地球圏の消費電力の大半を生み出すこととなったミノフスキー・イヨネスコ型核融合炉(熱核反応炉)もヘリウム3を核融合反応に用いている。またMSに搭載された熟核反応炉にもヘリウム3は不可欠であり,宇宙世紀における最重要資源のひとつとなっている。
 熱核反応炉が開発された当初,ヘリウム3はもっぱら月の土壌から採取された。太陽風に含まれるヘリウム3が長年の間,月の土壌に浸透していたのである。しかし航宙船開発技術が確立し,火星以遠の外宇宙への長期航海が可能になると,ヘリウム3を大量に含む大気を有する木星が採取場所となった。そして半官半民のNGO組織,木星船団が設立され,木星系でのヘリウム3採取と地球圏への運搬を一手に引き受けるようになったのである。

 備考

 ヘリウム3による核融合が劇中で明確に設定されたのは,Ζガンダムが初である。

 関連項目

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最終更新時間:2011年12月29日 22時44分02秒

 ノート

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脚注