!!!プラモデル *[模型用語] !!説明  プラスチックモデル(キット)の略称として商標登録された用語。  金型を使いプラスチックで成型された模型全般のことだが,一般的にはその中でも組み立て式のものを指す。{{fn さらに一部のこだわりのある連中は,スケールモデル以外は,プラモデルではなく組み立てる玩具だとも言い放ち,あげくのはてにはコンテストへの作品出品を認めないようなサークルも存在する。こうした連中がプラモデル文化の衰退を進めたとも言えるんだがw}}  一般的には,箱入りの商品として模型店や玩具店などで販売されているが,昔から文房具店{{fn これはもともとが文具関連の問屋ルートを利用して販売されたためで,プラモデルの前身となったソリッドモデルが,こうした問屋ルートを利用していたことに起因する。]}で販売されているなど,意外な店で目にすることも多い。近年では,コンビニエンスストアでの販売を前提としたパッケージングが行われることもある。  商品構成は,複数の[[プラスチック]]樹脂製の[[ランナー]]と呼ばれるパーツのまとまりと,[[組立説明書|インストラクション]],それに転写マーク(水転写,シールなど)によって構成される。  高額な商品になると,金属製のパーツや発光装置なども付属することが多い。また,こうした「装置類」を内蔵するキットには,それを組み立てる為のネジやドライバといった工具が付属することもある。  かつては,小さなチューブ入りや袋入りの[[接着剤]]が同梱されていたこともあるが,近年では,こうした接着剤は同梱されることは無くなっている。{{fn その理由であるが,もともと航空機モデルやAFVモデルはモーターライズされた製品を除き基本的に,瓶入りの接着剤を使うことが選定であり,こうした同梱接着剤はどちらかと言えばキャラクターキットに多かったのである。そのキャラクターキットも,ガンプラがスナップフィット化した後は,ほとんどのメーカーが追随し,接着剤を必要としないキット構成に変化したことが原因ともいえる。}}  一般的な販売形態は,先に示したとおり,箱入りでの販売ではあるが,タグ付き袋売り,ブリスターパック売りなどの販売形態も若干ではあるが存在する。しかし,箱入りとは異なり,パーツが傷みやすい点(および収納場所)からユーザーには敬遠される傾向がある。また,箱絵(ボックスアート)に惹かれる人々もおり,同じ商品シリーズでありながら,途中から販売形態が変わった商品も存在する。  玩具と異なり,プラモデルは「未完成である」点がひとつの特徴となっている。無論,これを未完成品だから,と敬遠する向きもあり,現在ではあえて「完成品」を販売するメーカーも存在する。(組立代行と呼ばれる人々もそうした範疇に入るだろう。)  これは,組み立てることに対する不安(きれいに作ることができるのか? etc.)や,組立そのものが面倒だという考え方,が根底にあるためと考えられるが,特にキャラクターキットにおいては,近年の製品は組立説明書通りに組むだけで,かなり精度の高い完成品となるため,これすら否定することは,ある種プラモデルという「ホビー」に彼らが向いていない,ということになるだろう。  一般的に言えば,プラモデルとは「集めて楽しむ」,「組み立てて楽しむ」,「(完成品を)飾って楽しむ」といういくつかの楽しみ方が基本であり,いずれが中心であっても別に問題ではない。だが,せっかく購入したキットである,できれば全て楽しみたいものである。 !プラモデルの歴史と商標問題  日本最初のプラモデルは,1958年にマルサンが発売した潜水艦ノーチラス号であり,このキットが,国産プラモデルの元祖ということになる。しかし,これらは海外製品のコピーであり,このため厳密に言えば「国産プラモデル」の元祖ではない,という解釈がなされることもある。(とはいえ,国内で初めて金型生産されたインジェクションプラモデルとしては,確かに初の製品である。2008年には,誕生50周年を記念して,童遊社が保管していたノーチラス号のキットが再販されるなど,様々なイベントが行われている。)  翌,1959年,マルサンは「プラスチック製組立モデル(およびその他)」を「プラモデル」として商標登録した。この商標登録の結果,様々なトラブルも生じているのだが,マルサン(実際にはこのときにマルザンと社名を改めている)の倒産(1968年)後,大手卸問屋である三ツ星商店が商標権を買い取り,これを1975年に日本プラスチックモデル工業協同組合に移譲した。この後,各社自由に使用してかまわないという形になり,各メーカーもその表記を用いるようになった。(ただし,多くのメーカーは,既に自社の独自の名称が存在していた為,簡単に移行した訳ではない。)  こうした商標権のトラブルがあった為,各メーカーでは,「プラモデル」以外の表記も様々考案しており,「プラキット」などの名称や,当初からシリーズ名として命名したもの(代表的な物が,タミヤの「ミリタリーミニチュアシリーズ」や,ハセガワの「Hobby Kitシリーズ」など)なども存在している。  現在,カタログや商品内に「プラモデル」の表記を用いているのは,バンダイと青島文化教材社であるが,各メーカーともかつてトラブルが起きた時期とは異なり,比較的自由に用いている印象がある。  1960年代になると,様々なメーカーが参入し,少額のプラモデルが多種多様に乱立する時代となる。既にこの当時には,タミヤを始めとする現在の大手メーカーはほとんど立ち上がっており,様々な製品が世に放たれていたのである。  この当時の主流は,第二次世界大戦の航空機や艦船と言ったものだったが,60年代後半に大きなブームを巻き起こす商品が登場する。「サンダーバード」がそれである。  このサンダーバードのヒットによって,キャラクターキットという分野が成立し,その後のブームとなった各商品もやはり販売方法としては,キャラクターキット同様のシリーズ化が図られることが多くなっている。  1970年代には,プラモデルに大きなブームが到来する。スーパーカーブームである。  この時期には,男の子の趣味にプラモデルが必ず入っているといっても過言ではないほど,様々なキットが発売されており,現在に繋がる商品も数多く発売された。  既存のカーモデルだけではなく,当時人気となった「サーキットの狼」といった実車の登場する漫画をモチーフにしたキットが登場するなど,キャラクターキットの方法論が適用されたスケールモデルが多数登場したのがこの時代である。  そして,1970年代後半に,宇宙戦艦ヤマトのブームが到来し,キャラクターキット全盛の下地ができたのである。  1980年代は,まさにキャラクターキットの年代と言えるだろう。1980年に発売されたガンプラが空前のヒット商品となり,社会現象にまでなってしまった。ホビーとしてのプラモデルが,社会的に認知されたとも言え,低年齢層をも巻き込んで70年代のスーパーカーブームの時を上回る熱気があったのが,この時代とも言えるのである。  この勢いは,80年代前半を席巻し,80年代後半は様々なキャラクターキット乱立の時代となるのである。(この時代,ロボットアニメといえばスポンサーがプラモデルメーカー,という従前のロボットアニメ=玩具メーカーという図式がひっくり返ってしまったのだ。)しかしながら,90年代に至る頃には,キャラクターキットにも淘汰の波が押し寄せ,数多くのメーカーがプラモデル製造から撤退していった。  90年代〜2000年代は,プラモデルにとって冬の時代であった。様々な趣味へ個人の嗜好が拡散し,プラモデルも数ある趣味のひとつでしか無くなり,少子高齢化と相まって,先細りが見えてきてしまった。そういった時代である。  特にスケールモデルに関しては,比較的安定した売り上げを記録し続けるガンプラ(それでも,右肩下がりの状態は改善されていない)に比較して,大幅な市場縮小を続けている。バンダイに入社する新入社員でもプラモデルを一度も組み立てた経験のない人間が多数を占めるようになったとのコメントもあり,深刻に受け止め,多世代に訴求する力をもった商品の開発にもチャレンジしているとのことである。{{fn 皮肉なことに,こうした取組を続けているのは,バンダイ他極めて限られたメーカーであり,これが故に,プラモデル=ガンプラという誤った図式すら低年齢層に浸透している場合がある。これは,スケールモデルメーカーにとっては,死活問題であり,こうした問題があのハセガワをしてマクロスやバーチャロン,アイドルマスターのように,マニアの取り込みに走ったとも言われる原因となっている。}}  現在の低年齢層にとって,ホビーとしてのプラモデルの位置づけは低く,競合する商品も多い。80年代以降,その最右翼はテレビゲームと言われてきたが,現在では携帯電話による小遣いの圧迫など,要素が多様化しており,少子高齢化と相まって少ないパイの奪い合いは激化している。 !プラモデルを取り巻く状況  前節で示した通り,プラモデルを取り巻く環境は悪化の一途をたどっているといっても過言ではない。現在,こうした組み立て式プラスチックモデルを生産するメーカーは,世界的に減少傾向にあるが,その反面いわゆる「マニアックな商品」を生産する為に,小規模なメーカーが立ち上がることも多い。国内でも「[[ガレージキット]]」を生産していたメーカーが,改めてインジェクションプラスチックモデルの開発に参入したという例もある。  特に国内では,海外と異なり「キャラクターモデル」と呼ばれる商品への参入が相次いでおり,いわゆる「スケールモデル」中心の海外メーカーとは大きく異なった市場を形成している。  これは,海外でのプラモデルの趣味としての扱われ方の違いが原因であると考えられる。海外ではプラモデル製作は,どちらかと言えば「大人のホビー」というくくりであり,これを製作するのは,金銭的余裕のある高年齢層という印象が強い。このため,低年齢層に組み立て式玩具の市場すらほとんどなく,それ故にアクションフィギュアやブロック玩具の発展があったとも考えられるのである。  対して,国内では当初数多く発売されたキットが第二次世界大戦ものであったり,飛行機などであったことと,その終戦後ようやく立ち直りつつあった時期という時代背景から大人向けというよりは,子ども達がその主役となったといえ,そもそものターゲットが異なっていたとも言えるのである。  また,国内では低年齢層の少ない小遣いを想定して,価格を抑えたキットも数多く発売されており,また,物作りに対する日本人の取っつきの良さもあって,子どものホビーとして定着してきたという背景がある。  実際,1970年代のスーパーカーブームの時など,50円,100円というちょっと「お小遣いを貯めれば買える」キットが多数発売されており,中高生のお兄さん世代が挑戦する500〜1000円程度の模型と見事に棲み分けがなされていたのである。  国内では,早くからいわゆるキャラクターキットも多く,怪獣や仮面ライダー,ウルトラマンといったものまでキット化されており,こうした流れは,現在のキャラクターキット全盛の下地になったといえるだろう。国内での,キャラクターキット全盛の空気を作り上げたのは,宇宙戦艦ヤマトと機動戦士ガンダムのブームといって過言ではなく,この両者は現在に至るまで様々なターニングポイントを作り上げている。  また,現在では少数販売でありながらも,コストカットとある程度の高額化をユーザー側が納得したこともあって,コトブキヤやボークス,ウェーブといったガレージキットメーカーのインジェクションキットは,「ガレージキットメーカーらしい視点」が評価され,それなりの売り上げを達成している。  一方で,いわゆるスケールキットメーカーである,ハセガワがかつて展開していたエリア88シリーズのように,いわゆる「マーキング替え」による商品化だけではなく,マクロスやバーチャロンといった新規キット開発にまで乗り出す状況に至ったのは,やはりプラモデル文化を牽引しているのが,既に「キャラクターキット」であるという状況を示しているだろう。  特に昨今の「痛車」ブームによるキャラクターのマーキングを施した車などは,先のエリア88などと同様に,マーキング替えとはいえ,スケールキットメーカーに(ある種の)キャラクターキットへの参入を促す意味合いもあったと考えられる。  その究極たるものは,やはり「アイドルマスターバージョン」の戦闘機であろう。  いずれにせよ,こうしたメーカーのほとんどが,(言葉は悪いのだが)既存の「プラモデルという商品の販売戦略」の枠からはみ出せない状況が続いていることこそが,この停滞を生んでいる理由のひとつである。  特にスケールモデルでは,既に多世代を重ねていながらも,その敷居のあまりの高さ(というよりも,周囲を含めて「敷居を高くしてしまう」ことの問題点を認識していない部分)から,新規ユーザーが極めて限られてしまうという問題点を抱えている。(同じ模型誌でもスケールモデル専門誌の制作記事と,キャラクターモデルの制作記事を比較するとよく分かる。とにかく年齢層が違うのだ。{{fn 実は,スケール物のモデラーには,一度考え直してもらいたい部分がある。スケール物を制作すると,必ず「実車はこうではない」,「実車とは違う」といった評価が最初に(あるいは早い段階で)入るのだ。技術面で,「こうした方が上達する」といった評価ではなく,否定からはいることが,門戸を閉ざしていると受け取られてしまっても仕方がないということを。別に迎合しろというわけではない。評価の視点を変えてみてはどうだろうか,ということなのである。こうした事例を含め,ユーザー側が先細りの状況を作り出したのがスケール物といっても過言ではない。無論,現在のキャラクターキットもこうした状況に陥りつつある。近年のガンプラなどに対するネットユーザーなどの評価を見ていると,この点でかつてのスケール物が陥った泥沼にキャラクターキットも陥っているようにしか見えないのである。}})  キャラクターキットは,キャラクターキットで,「万人が理解できる商品」というものが減っていっているという部分で先細りの状況には変わりはない。(実は,この点をバージョンという概念で,「その時々のユーザーの嗜好に合わせた新規キット」で乗り切る方法論を確立したガンプラは,異質でもあるのだ。{{fn スケール物でも同じ商品がリメイクされることはあるが,これは多くは「古いキットが実情に合わなくなった」ためである。新しい資料の発見などで,誤った形状やパーツとなっていたキットが全面改修されることがリメイクだったのである。一方で,ガンプラは実機が存在しない為,その時々のユーザーの求める形状でのキット化が可能なのだ。実際に「RX-78-2ガンダム」は非常に多くのキットが存在している。こうした同じ対象を何度も商品化できる,というのは,キャラクターキット故の利点でもある。}}) !!メーカー  以下に列挙しているメーカーは,国内国外問わずに思いついたがままにまとめたものである。追加,削除等要望があれば,掲示板にご報告願いたい。  なお,リンクが存在しているメーカーは,簡単な解説項目が用意されているが,一応,ここはまがりなりにも「ガンダム関連Wiki」であるため,その内容は投げっぱなしの物が多い点はご了承いただきたい(^^; {{layout cols,width:78% //---------- {{layout cols,width:43% !国産メーカー *[[アオシマ]](青島文化教材社) *[[アリイ]](有井製作所) *[[イマイ]](今井科学) *[[ウェーブ]](Wave) *[[エルエス]](LS) *[[海洋堂]] *[[コトブキヤ]] *[[タカラ]] *[[タミヤ]](田宮模型) *ニチモ *[[日東]](日東科学教材) *[[ハセガワ]](長谷川製作所) *[[バンダイ]](バンダイ模型) *[[フジミ模型]] *[[ボークス]] }} //---------- {{layout cols,width:43% !海外メーカー *[[mpc]] *[[イタレリ]] *[[エアフィックス]] *オーロラ *[[ドラゴン]] *パンダモデル *[[マッチボックス]] *[[モノグラム]] *[[レベル]] }} //---------- }} {{ilayout clear}} !!プラモデルの種別  一般的にプラモデルの種別としてあげられるのは,スケールモデルとキャラクターモデルの違いである。現在はそれほどでもないが,ガンプラブームの頃は,キャラクターキットを小馬鹿にするモデラーも多く,ガンプラが表示しているスケール表示に対しても,そうした評価を下す者達は多かった。  それ以前から漠然としたキャラクター物,飛行機物,戦車物といった区別はあったが,明確な差別が生じてきたのは,宇宙戦艦ヤマト〜ガンプラあたりのブームの頃だったと思われる。  本来,プラモデルとは組立モデル全般を指しており,こうした区別は基本的には意味が無いものである。しかし,いわゆる「スケールモデル」は,実車(或いは実機)に近づけていくという製作法が主流であるが,「キャラクターモデル」の場合は,劇中イメージに合わせて作るのも,自由な発想で作るのもユーザー次第,という印象が強い。  つまり,これらをきちんと区別するならば,「実在したもの」か「架空のもの」といった違いが中心となるのだが,下に示した通り,スケールモデルといいながらも,実際には存在しない架空の戦闘機や,デフォルメされた車などをカテゴライズする場合もあり,厳密ではない。この点は,理解しておいた方がいいだろう。  こうした区分以外にも「飾っておくため」のプラモデルと,「動力を組み込んで動かして遊ぶ」プラモデルが存在する。一般的に前者を「ディスプレイモデル」,後者を「モーターライズモデル」と分類する。  また,製造方法による分類も存在する。こちらは,一般的なプラモデルの製法がインジェクション成型による「インジェクションキット」が多数を占める為,それほど言及されることは少ないが,他に「バキュームフォームキット」などが存在する。 {{anchor キャラクターモデル}} !キャラクターモデル  アニメ・コミック・映画などのキャラクターを模型にしたもの。  特にアニメのロボットやフィギュアなどをこのように呼ぶ傾向が強い。  元々,海外では映画のプロップやキャラクターを模型化しても,「作品世界の立体化」という概念でしか捉えられていなかったのだが,国内ではモーターライズされた「動かせる模型」という位置づけが強く,その辺りがキャラクター物に対する排除観を生んだ物と考えられる。  実際のところ,宇宙戦艦ヤマトのブーム以降,ディスプレイを前提としたキャラクターもののプラモデルも多く,特に機動戦士ガンダムのヒット以降,モチーフがアニメやコミックと言ったものであるだけで,実際の考え方そのものはいわゆる「スケールモデル」と大差ない商品がほとんどであり,区別そのものが意味が無い。  とはいえ,ジャンル的に最も区別しやすい言葉であることもまた間違いではなく,「宇宙戦艦,ロボット,SF的なプロップなどの模型」という意味合いでの利用は,やむを得ないものがあるだろう。  国内でブームとなった代表的な商品には,下記のようなシリーズがある。  括弧書きは,簡単な説明+主要メーカー。 *サンダーバード(ITCの人気特撮/イマイ,バンダイ,アオシマ) *スターウォーズ(レベル,MPG,他) *宇宙戦艦ヤマト(バンダイ) *機動戦士ガンダムシリーズ *超時空要塞マクロス(イマイ,アリイ,日東) {{anchor スケールモデル}} !スケールモデル  現実に存在する車・飛行機・船などの縮尺模型のこと。「キャラクターモデル」との比較で使われることが多い。  厳密に言えば,キャラクターキットの多くがスケール表示を採用している現在,「スケールモデル」呼称は誤りである。また,スケールモデルとはいうものの,第二次大戦時の計画のみの機体や,F-19(ステルス戦闘攻撃機F117の有名な想像図案)の製品化など,現実に存在しないものの縮尺模型も存在しており,こうした点もスケールモデルという言葉の曖昧さを証明しているに過ぎない。(一部には,ハセガワの「たまごヒコーキ」やミニ四駆までもスケールに分類する傾向がある。)  とはいえ,ジャンル的に最も区別しやすい言葉であることもまた間違いではなく,「車,飛行機,戦車,船などの模型」という意味合いでの利用は,やむを得ないものがあるだろう。  なお,本来こうした模型は「カーモデル」,「AFVモデル」,「航空機モデル」といった区分がなされるべきであり,スケールモデルという言葉を広めた原因は,一部の独善的ユーザーにあったこともまた間違いないだろう。{{fn 繰り返しになるが,キャラクター系の模型を認めない人間は今でも頑固に存在する。アイマス戦闘機のキット化の際にハセガワに苦情を述べたモデラーや,痛車の模型に対してクレームを付けたモデラーの存在も明らかになっている。しかしアイマス戦闘機はともかく痛車は実際に存在した車をモデル化したものもあり,彼らの主張には一貫性が無いとも言える。まぁ,要するにアニメ系のプラモデルが気に入らない,ということなんだろうが,そういう人々は,プラモデルがもともと実際に存在したものの縮尺模型と空想の産物の模型化の双方で成り立っていた,という事実を知らない,或いは認めたくないという頭の硬い連中なのだろう。}}  一般的にスケールモデルとして区分される商品には,以下のような種別がある。 *艦船・艦艇 *自動車 *オートバイ *陸上兵器(戦車,自走砲など) *航空機 *鉄道(鉄道模型を外す場合も多い) *拳銃 *城・家など  これ以外にも,家電,楽器セット,動物など分野は限らず,実際に存在したものを中心的に分類することが多い。(なお,鉄道模型に関しては,「玩具」として見る向きも多く,分類したがらないモデラーも多い。) {{anchor タイプ}} !完成後の扱いによる種別  日本国内のプラモデルの歴史は先に示した通りであるが,初期の製品{{fn 正式な商品として発売されたものかは未確認だが,データ上では初のプラモデルであるノーチラスが発売された翌年,1959年に既にゼンマイで「走る」車のキットが登場している。}}の中に早々とゼンマイや電動モーターを組み込んだ商品が存在している。  これは,海外のどちらかと言えば大人のホビーとしての方向性であったプラモデルが,国内では低年齢層中心に発展してきたことに大きな理由がある。  こうした理由から,完成させたキットを飾る「ディスプレイモデル」と,動力を持たせたキットで完成後に遊ぶことのできる「モーターライズモデル」という2種類の区別が存在する。  一般的に前者は,極めて再現性を高く求められるのに対して,後者は「どのように遊ぶことが出来る」のかを求められる。  特に後者では,走行ギミックのためにデザインを改変するなどの設計が数多く行われたため,「完成度」を求めるユーザーからは忌避される傾向にあった。また,多くがキャラクターモデルであったこともあって,キャラクターモデルを毛嫌いするユーザーを生み出すきっかけのひとつとなったともされる。  しかしながら,大きなプラモデルブームのほとんどは,そうした安価な動力付プラモデルが牽引したといっても過言では無く,海外と異なりプラモデルが,「一般的な趣味のひとつ」として成立し得た理由のひとつだろう。 {{anchor 製法}} !製造法の違いによる種別  前出のとおり,一般的に「プラモデル」というと,インジェクション成型によるインジェクションキットがそのほとんどを占めるため,プラモデル=インジェクションキットという考え方が主流となっている。  いわゆるキットとして提供されるものには,他に「[[バキュームフォームキット|バキュームフォーム]]」があり,これも一定のシェアを獲得しているプラモデルである。 !!備考  模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。 !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 模型用語}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。