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ビーム・ローターの変更点

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!!!ビーム・ローター
*[用語]
//*読み:
*分類:機材等
*区分:宇宙世紀
*出典:機動戦士Vガンダム
!!説明
 ザンスカール帝国軍のモビルスーツが採用した飛行装置。
 ビーム・シールドの技術を応用したもので,ビーム・シールドの高出力化とそれに伴う技術開発のさなか,運用理論が確立し,技術導入されることとなった。

 モビルスーツの飛行法としては,一年戦争時から様々なアプローチが行われていたが,こと「単体」での飛行については,決定打が出ない状態が久しく続いていた。むろん,高機能MSでは,独自の飛行/飛翔は可能であったが,量産されるほど安価な機体としては,長くそういった機体が存在していなかったのである。そのため,一般的なモビルスーツは,サブフライトシステムの使用という解決法をとり,一部の可変MS/可変MAは,変形することにその活路を見いだしたのである。
 この時代,既にミノフスキー・クラフトの小型化は達成されてはいたものの,ミノフスキー粒子の生成に必要な機器サイズの小型化には限界があり,これより粒子発生機能を取り除いた(周囲にあるミノフスキー粒子を利用する)ミノフスキー・フライトを搭載する機体が増加傾向にあった。
 こうした中開発されたのがビーム・ローターなのである。
!原理
 先述した通り,ビーム・ローターはビーム・シールドの技術を発展・応用したことで実用化に至った装備である。ビーム・シールドのビーム部分を基部の発振器(3ないし4基が中心であったが,後に2基のものも登場した)から発振し,これを回転させるというものがビーム・ローターの基本的な構造である。従って,機能としては単純であり,その原理の発見も偶然であったとも言われている。
 ビーム・ローターはブレード部を回転させると,ブレード部周辺にIフィールドよりも立方格子形成指向の強い斥力場ができる。このため,ビーム・ローターを傾けるだけで擬似的に斥力場の方向を変更することができ,これが推進力となるのである。

 この発振されたビームが,まるでヘリコプターのローターブレードの様にみえることから,ビーム・ローターと命名されたのであるが,実際のところ,ヘリのローターがその断面が翼断面構造をしており,回転させることで揚力を発生させているのに対して,ビーム・ローターでは,ミノフスキー粒子に作用することで揚力(浮遊するための力)を発生されている点が大きく異なる。(このため,ビーム・ローターは従来のミノフスキー・クラフト同様,あくまでも斥力を利用した飛行であり,ヘリコプターのように回転モーメントを打ち消すためのテールローターは必要としない。)
!開発・採用とその後
 開発されたビーム・ローターは,比較的大型の実用評価機を持って運用試験が行われている。ベースとなったのは,ザンスカール帝国軍の量産型モビルスーツの標準機であるZM-S06S《ゾロアット》で,このビーム・ローター運用試験機として,ZMT-S06G《ゾロローター》が開発された。
 この試験の結果,良好な成果を挙げた機体は,ZM-S08G《ゾロ》として制式採用され,ザンスカール帝国の地上侵攻に際して大量に投入されている。(蛇足ながら,このビーム・ローターの稼働時の独特の稼働音は,ベスパの攻撃を受けた人々にとっては,ギロチンの音と並び大きなトラウマとなってしまっているほどで,それだけ本装備を備えたモビルスーツがこの当時画期的であったことを示している。)

 こうして本採用されたビーム・ローターであるが,ゾロ以降,採用された機体のほとんどがビーム・シールドと兼用する形をとったため,飛行時に片腕が飛行装置という形で拘束されてしまうという欠点を抱えることとなった。無論,これをクリアするためにゾロやZM-S09G《トムリアット》(及びその後継機ZM-S27G《ドムットリア》)は可変機構を導入しているが,これはモビルスーツとしての利点を殺してしまっているに等しく,ZMT-S16G《メッメドーザ》などのように解決策が模索されていた。

 しかしながら,ビーム・ローターのデメリットを解消するには至らず,新たに開発されたアインラッド,ツインラッドといった新型サブ・ユニットの登場によりビーム・ローターそのものは廃れていくこととなった。
!!関連項目
*[[ビーム・シールド]]
*[[ミノフスキー・クラフト]]
*[[ミノフスキーフライト]]
!!編集者
*あさぎり
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!!ノート
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