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パテ
- [模型用語]
説明
充填剤や肉盛り用に使われる塗料の一種。(分類するとなると,下地塗料に相当する。)サーフェイサーもパテの一種である。
基本的に不揮発性の材料を揮発性物質で練ったもので,揮発性物質が揮発することで,固化する。
模型分野では,様々なパテが用いられるが,いずれも本来は自動車用だったり,木工用だったりしたものを,模型にあわせて改良した物であり,用途的には本来の用途同様,くぼみ,割れ,ヒケの充填などに用いる。しかし,模型用パテには粘土の様に造形に用いることが可能なものもあり,この点が一般的に言うところのパテとは異なる部分である。
主にプラモデル製作で用いられるのは,プラパテ(ラッカーパテ),エポパテ,ポリパテの3種で,近年,光硬化パテや瞬間接着パテなどが,広く用いられるようになった。
プラパテ(ラッカーパテ)
プラモデル製作において,一般的にパテといえば,このプラパテを指す。
ラッカー系の溶剤を含み,この溶剤が揮発することで硬化するタイプのパテである。無論,溶剤が揮発すると言うことは,その分肉痩せするということであり,厚塗りには向かない。
通常は,合わせ目の処理や,溶剤で溶いて傷やヒケの修正に用いられる。
一般的には,タミヤ製品の「タミヤパテ」やGSIクレオスの「Mr.パテ」が有名。
ポリパテ / ポリエステルパテ
ポリエステルを利用したパテの一種。主剤と硬化剤を混ぜることで硬化する。
化学反応による硬化のため,プラパテと違いヒケることがないのが特徴。
元々は自動車修理に用いられていたものだが,ガンプラブーム時にMSVなどのスクラッチに用いられたことから,模型用に開発がすすんだもの。
従って,当初から造形用に用いられることが多かった。
タミヤ製のポリパテ(タミヤ・ポリエステルパテ)だけではなく,様々なメーカーから発売されており,中には「モリモリ」,「ドロドロ」といったポリパテの特性をそのまま商品名にしたものもある。
エポキシパテ / エポパテ
エポキシ樹脂を主成分とするパテ。
粘土状で,それぞれ樹脂と硬化剤を含む2種の材質を混ぜることで硬化が始まる。
メーカーによって硬化時間や物性が異なるため,模型用以外のものを用いる場合,その点の注意は必要である。一般的に入手可能なタミヤ製エポキシパテは,固まると非常に硬くなる為,細かいものの造形などに向いている。
元々,プラモデルの改造にはエポパテが用いられていたが,価格帯から他の材料を探す人も多く,そうした人たちによってポリパテの利用方法が確立したともいえる。
可視光線硬化パテ(光硬化パテ)
太陽光や蛍光灯の光で硬化するタイプのパテ。
非常に硬化が早く,切除性も充分なため,広まりつつある新しいタイプのパテ。
現在はタミヤ製品が最も入手しやすいが,価格も通常のパテの5倍以上と非常に高価である。
瞬間接着パテ
液剤と粉末を混合するタイプのパテ。
数秒〜数十秒という非常に短時間で硬化するが,あくまでも溶剤で粉末を固定しているだけなので,硬化後の状態は脆い。
アルファ技研が発売した瞬間接着パテ「アルテコSSP」がその短時間での硬化から,模型誌のモデラーに好評となり,一気に普及した。
なお,現在は,GSIクレオスから別名で販売されている。
溶きパテ
パテを溶剤で柔らかくした(溶かした)物を言う。小さな傷を消すとき等に使用するもので,一般的には,プラパテをラッカーシンナーで溶いて作る場合がほとんど。
なお,サーフェイサーという形で市販もされているものも,元を正せば溶きパテである。
備考
模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。
関連項目
編集者
[模型用語]
最終更新時間:2011年02月17日 18時04分15秒
ノート
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脚注