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パチ組の変更点

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!!!パチ組(パチ組み)
*[模型用語]
!!説明
 近年新たに使われることが多くなった模型用語のひとつ。
 従来プラモデルを製作する際には,キットの組立説明書の通りに模型を完成させることを「[[素組み]]」といい,何らかの手を入れることを「[[改造]]」というような区別が付けられていた。
 ところが,プラモデル全体からみても亜流であった「{{goto キャラクターモデル,キャラクターモデル|プラモデル}}」の分野で,さらに「[[ガンプラ]]」が,これを覆す進化を始めたことから,プラモデル用語そのものも変化してきたのである。

 パチ組は,そうした用語のなかでも特にガンプラ,あるいはそれに類するキャラクターキットに用いられる用語で,購入してきたキットを組立説明書の通りに組み立てただけの状態を指す言葉である。
 要点だけを説明されると,素組と意味が変わらないと感じられるが,実際には大きな隔たりがあるのが「素組」と「パチ組」の違いである。


 ガンプラは,開発当初からスナップフィットが視野に入っていたのだが,これを1988年に実現している。また,初期に登場した多色成型「いろプラ」は,その表現方法が進化し,様々な新技術が投入された結果,ほとんど塗装を必要としなくなるまでに進歩したのである。
 以前はポイントポイントに塗装が必要だったり,どうしてもシールを貼り付ける必要があったりしたが,現在のガンプラはさらに進化しており,大型キットの場合,シールは完全にマーキングであり,「機体の色分け」は,成型色段階で完了している物も多くなったのである。(1/48メガサイズモデルなどは,カメラアイや隈取りすらパーツ分けされており,本当に組み上げただけでカラーリングまで終了してしまう。)

 つまり,ニッパー(現在は,そのニッパーさえ必要ないキットも多い)でパーツを切り離し,順番に「パーツを組みあわせる」だけで,とりあえず必要充分な「立体」が手に入ってしまう状況が訪れてしまったのである。
 もちろん,キットの完成度も格段に向上しており,発売される新製品を一般のユーザーの目からみると,ほとんど修正する必要が無い。そうしたある種「完全版」が,ほとんど手間をかけずに入手できてしまう状況,これがガンプラが到達してしまった領域なのである。

 これに対して,プラモデルとは「自らの手で組み立てて,(場合によっては手を入れ改造し)塗装するもの」という,本来の意味での模型の視点から見ると,ガンプラは異質な進化をした物であるとも言うことができる。(このため,未だにガンプラをプラモデルではないと反論したり,組み立てる玩具だと揶揄する層も存在する。{{fn ちなみに,そうした層のほとんどが,現在のプラモデル市場がどういった状況であるかを理解していない場合が多い。自分たちがプラモデルという文化を墓場まで持って行くだけの覚悟があれば,それでもいいのだが,実際には,そうしたユーザーの中にもメーカーに対して,(キットを)出せ出せ言っているだけの人間も多い。この点はガンプラのユーザーでも同じで,残念ではあるが,こうしたユーザーが発展に寄与しているかというと,否だろう。}}
 このため,ガンプラユーザー側の中からも,現在のガンプラを組み上げただけの状況は「素組」とは違うのではないか,という考え方が現れ,いつしか「パチ組」という言葉に集約されてきたのである。

 なお,「パチ組」という言葉であるが,バンダイの組立説明書に初心者向けに記載されている組立法に記された言葉である「パチっと音がするまで(パーツを)はめ込む」という記述からきているのではないかと想定される。

!!備考
 模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。

!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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{{category 模型用語}}
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!!ノート
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