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バキュームフォーム
- [模型用語]
説明
真空吸引による成型方法のこと。真空成型とも。
いわゆる「ヒートプレス」の応用であり,原理的には全く同じ物で,比較的薄い「熱可塑性樹脂板(要するにプラバンなど)」を加熱してやわらかくし,その状態で,原型に密着させ形状を写し取る成型法である。
また,これによって成型されたキットを「バキュームフォームキット」という。
プラバンを固定する枠,プラバンを熱する電熱器,原型,原型を固定する台座(吸引器をセットできる物),掃除機などの吸引器,があれば作業が可能な為,成型技術の中では単純な部類に入る。(ただし,それだけに原型の良し悪しは大きな影響を与える。)
大規模に行う場合でも,真空ポンプがコスト面で大きいだけで,原材料コストも安く済む為,海外のガレージキットメーカーには,バキュームフォームキットを専門とするメーカーも多い。
また,こうした単純な仕組みである為,DIYショップなどでは,簡易型の機材も販売されており,安い物では4〜5千円から入手することができる。
模型分野で一般的に目にするのは,ラジコンカーのポリカーボネイト製ボディや航空機モデルの別売キャノピーなどで用いられることが多い。特に航空機モデルは,その形状からバキュームフォームに向いており,マイナーな機体もガレージキットとして比較的安価でバキュームフォームキットが手に入ることも多い。
もちろん,あくまでも熱成型である為インジェクションキットほどのシャープさは期待できるはずもなく,かつ,極めて薄くプラバンが成型されることもあって,補強と表面処理に高い技術力を要求される難易度の高いキットが多い。
その一方で,市販のインジェクションキットでも,肉厚が薄い方がよいパーツや,透明パーツなどでバキュームフォームを用いる場合もある。
成型方法
バキュームフォームによる成型は,まず原型を製作することから始まる。
原型は,基本的に凸型のもので,逆テーパーが無いものが必要となる。型抜きの関係上,どうしても逆テーパーは原型を成型品から外すのが難しくなってしまうからで,ただし,インジェクションのように必ずしも逆テーパーが不可ではなく,飛行機のバブルキャノピー程度だと,調整によっては抜くことが可能である。(それでも,一般の原型よりは寿命が短くなるが。)
完成した原型は「平らになる面」を下にして,吸引装置にセットされ,吸引装置にセットされた掃除機(真空ポンプ)のスイッチを入れた状態で,熱したプラバンを上からかぶせるのである。
プラバンの隙間に残る空気をポンプが吸い出す為,プラバンと原型が密着し,これによって原型のディテールがプラバンに写るので,プラバンが冷えて固化したら,原型から取り外して,完成となる。
原理上,細かいディテールの再現は不可能であるが,ディテールの種類や原型への刻み方によっては,ある程度再現する事も可能である為,高い技量を持った人が原型をつくると,成型品も美しいものとなる。
ヒートプレス
ヒートプレスとは,バキュームフォーム同様熱によって柔らかくしたプラバンを原型に押し当てて形状を写し取る成型法であるが,下面から空気吸引を行うのではなく,直接原型にプラバンを押し当てることで,成型するため「プレス」という言葉を用いている。
備考
模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカーも含まれています。
関連項目
編集者
[模型用語]
最終更新時間:2011年05月28日 17時43分23秒
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脚注