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ニュータイプ(アフター・ウォー)

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ニュータイプ / NT(アフター・ウォー)

  • [用語]
  • 分類:その他
  • 区分:アフター・ウォー
  • 出典:機動新世紀ガンダムX

 説明

 ひとことで言えば,一種の超能力者のこと。
 本来は「人の革新」を意味する言葉で,宇宙に居住するようになった人類が得た特殊能力を指すと言われる。また,同時にこうした能力を持つ人々をもニュータイプと呼んでいた。
 実際に,第7次宇宙戦争以前には旧地球連邦軍,宇宙革命軍ともにこうした能力を持つ人々が存在しており,その特殊能力が軍事転用され,戦場に投入されていた。(旧連邦は最初に発見されたニュータイプ=ファースト・ニュータイプのデータを月面基地D.O.M.E.に保管し,その事実を秘匿していた)。
 だが,この戦争で両軍のニュータイプのほとんどは命を落とし,戦後はその名称が一種のステータスのように語り継がれるだけとなっていたのである。

 しかし,実際には地球連邦(当時は政府再建委員会)は戦後すぐから研究を再開しており,ニュータイプ研究所を設立すると共に,その特殊能力を利用した専用モビルスーツの開発を続けていた。これもひとえに来るべき宇宙革命軍との決戦において勝利するためであり,同様に宇宙革命軍でも新たなニュータイプパイロットの発掘が続けられていたのである。

両軍におけるニュータイプの位置づけ

 地球連邦軍において,ニュータイプとはあくまでも特定の能力を持った人間に対する呼称でしかなく,フラッシュシステムと呼ばれる特殊な機能を稼働させることが可能な人々のことであった。それ故に,いわば戦争のための道具でしかなく,一部ニュータイプは,戦闘用機材に人のまま組み込まれるなどの非道な扱いをも受けている状況であった。
 これは,人類初のニュータイプですら,遺伝子レベルにまで分解し,月面基地に保管していることを秘匿していた地球連邦にとっては,いわば当然の扱いだった可能性も残っている。

 一方,対する革命軍は,ニュータイプは宇宙に進出した人類の進化の証であるとし,宇宙生活者の思想統一の材料として利用されており,やはり,ニュータイプはその特殊能力だけが追い求められるようになっていた。
 ニュータイプはあくまでもシンボルとして用いられており,人の革新の結果ではなく,あくまでも宇宙革命軍という組織そのものの広告塔でしかなかったのである。

ニュータイプ神話の崩壊

 第7次宇宙戦争では,両軍のニュータイプは戦争の道具として駆り出され,その多くは戦場や研究所で死んでしまった。第8次宇宙戦争において,両軍の間に割って入ったバルチャー「フリーデン」のリーダーであったジャミル・ニートもそうしたニュータイプの一人で,終戦間際の戦闘において,その能力を失ってしまったのだった。
 第8次宇宙戦争では,このニュータイプによる人類の革新を再び打ちだした宇宙革命軍に対して,新生なった地球連邦軍は持てる戦力を投入することで決戦を挑んだ。だが,連邦軍の中にあったニュータイプでなかったことで戦力としても期待されずに冷遇されたメンバーが連邦に対して反旗を翻し,結果的に戦いは混沌とすることとなった。

 さらに,この戦争に介入したフリーデンによって,両軍の首脳陣に対して,月面に保管されていたファーストニュータイプの言葉が伝えられることとなった。彼自身は人の革新の結果によって生まれたのではなく,たんなる能力者に過ぎないと。
 彼は人類の進化を決定付けるのはニュータイプのような特殊能力者ではなく,個人のたゆまぬ努力が人の進化を促すと宣言したのである。これによってニュータイプという概念は否定され,戦う理由を失った新連邦と革命軍は停戦に同意している。
 以後,ニュータイプという概念は徐々に消えていくこととなった。その一方で,高い技能を持ったパイロットとして売り込むために,ニュータイプであると標榜する元パイロットは途切れることがなかったとも言われる。

 関連項目


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最終更新時間:2015年04月26日 00時23分36秒

 ノート

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脚注