!!!ドール *[模型用語] !!説明  その名の通り,「人形」のこと。一般的にこの区分で有名なものは,タカラトミーの「リカちゃん人形」であろう。(ただし,一般的には「着せ替え人形」という言葉で表現され,ドールという言葉が用いられることはあまりない。)  ジャンル的には玩具として扱われるが,そのカテゴリーについては,曖昧な部分も多い。特に,同じ人形を意味する「フィギュア」との違いは曖昧であり,国内でのカテゴライズは海外では通用しないと考えても間違いではない。(というよりも,海外でドールという言葉が用いられる商品は,一般的に「ぬいぐるみ」のことであり,国内での用いられている状況とは全く異なる。国内で用いられるドールという言葉は,あくまでも「フィギュア」のいちカテゴリに過ぎないのである。)  そのため,国内の玩具系ファンの間では,現在では「ドール」という独立したカテゴリで扱われることも多くなっているが,実際には,彼らの中でもそこまで厳密な解釈がなされていない場合も多い。  一般的に,国内で用いられる「フィギュア」と「ドール」の違いは,その商品構成にある。フィギュアの場合,固定ポーズで硬質素材が多いのが特徴だが,ドールの場合,基本的に衣装の着せ替えが可能であり,そのために(少ないとは言え)可動部が存在する,といった特徴がある。また,ドールの場合,基本的に頭部は植毛で再現されている,という特徴もある。  しかしながら,近年「figma」や「リボルテック」といった可動式のフィギュア,「アクションフィギュア」も登場しており,「可動する・しない」での区別は全く意味をなさない状況である。(実際には,スターウォーズの3インチものや,ウルトラマンなどのソフビ人形のように,こうした区分は昔から「怪しかった」のは,間違いない。)  さらにややこしいことに,従来のドール以上に各関節に可動部を設けた本体(素体)を用いたドールを「可動ドール」などと呼ぶ場合もあるため,区分的には混沌としているのは,間違いない。  このため,取り扱う場所によって解釈違いがあるのが,この分野である。  本Wikiでは,極力一般的と思われる,「植毛された頭部,あるいはソフトビニール製頭部を持ち,洋服,靴等の着せ替えが可能な人形」という形で分類している。また,一般的にドールとして取り扱われるサイズが,1/6サイズあるいは1/3(1/4)サイズであるため,以下の細分でも,そのサイズを中心に説明している。  ちなみに,12cmサイズのドールとして,タカラトミーのコンパクトドールシリーズ(通常版や東京ミュウミュウシリーズが発売された)や,バンダイのセーラームーンシリーズなども存在している。しかしながら,現在,こうしたサイズのドールは壊滅的状況といっても過言ではない為,特に必要がある場合を除き,取り扱わないのでご了承いただきたい。 !21cmドール  いわゆる1/6サイズのドールのひとつ。  いわゆるアニメ絵的なボディバランスのキャラクタ向け素体のひとつで,オビツやアゾンなどいくつかのメーカーから素体やドールが発売されている。  ドールの想定する年齢層は,頭部・ボディデザインにもよるが,小学生から中学生程度となっている。 !22cmドール  いわゆる1/6サイズのドールのひとつ。  ドール素体を発売しているメーカーなどではあまり見ない表記であるが,実はタカラトミーのリカちゃん人形のサイズがこの22cmなのである。(多少少女漫画的なアレンジは行われているが)一般的な小学生程度の身長を想定したバランスで実現したものである。  最も着せ替え可能な服が充実しているサイズとも言えるのだが,この微妙なサイズ故,他のドールへの転用が効きにくいのが難点。しかし,21cmや25cmに一部の服装などは転用ができるため,それを用いてコーディネイトしているファンも多い。 !25cmドール  いわゆる1/6サイズのドールのひとつ。  いわゆるアニメ絵的なボディバランスのキャラクタ向け素体のひとつで,オビツやアゾンなどいくつかのメーカーから素体やドールが発売されている。  ドールの想定する年齢層は,頭部・ボディデザインにもよるが,中学生から高校生程度となっている。特にアニメキャラクタの立体化が多いサイズとも言え,キャラクタードールの中心的なサイズとなっている。  また,アゾンのぴゅあにーもシリーズのように,そうした方向性をあえて選択したオリジナルシリーズを展開しているメーカーも多い。 !27cmドール  いわゆる1/6サイズのドールのひとつ。  一般的な1/6サイズドールの中心的なサイズともいえ,国内で言えばタカラトミー「ジェニー」が採用していたサイズ(現在では,リカちゃんシリーズの両親や大人キャラ向けサイズ)ということになる。  元来は,バービーサイズとも言え,12インチサイズという扱いではあったが,国内でバービーをアレンジしたジェニーがこのサイズを採用した為,他のドール素体でも27cmを採用しているメーカーが多い。  ただし,同じ27cmとは言え,その目的とするフォーマットが,一般的な人間寄りか,アニメキャラクター寄りかで素体が違い,前者の場合,およそ1/6サイズとなり,比較的スリムな素体が多い。一方,後者の場合,およそ1/5(あるいは,1/5.5)となり,腕や脚が若干太めに太めに造形され,頭が一回り以上大きくなる。  このため,目的とするボディにあわせた服装の購入が必要となるのはいうまでもないだろう。 !50cmドール  いわゆる1/3(1/4)サイズのドールのひとつ。  近年数が増えてきた大型ドール。サイズが2種あるのは,ボディバランスによってスケールが変わってしまうからである。  頭部造形のサイズによって,若干の差があるが,基本的にどこのメーカーも植毛ではなく,ウィッグによる頭髪再現を選択している。 !60cmドール  いわゆる1/3(1/4)サイズのドールのひとつ。  非常に大型のドール。60cm前後の大型のもので,既に小型のマネキンと言った印象すら与える。  頭部造形のサイズによって,若干の差があるが,基本的にどこのメーカーも植毛ではなく,ウィッグによる頭髪再現を選択している。 !等身大ドール  一部メーカーが製造しているもので,模型分野などで大々的に取り扱われるきっかけとなったのは,ペーパームーンが発売した「1/1 星野ルリ(機動戦艦ナデシコ)」がきっかけである。  この後,様々な製品が発売されたが,基本的にはマネキンであり,髪がFRPで再現されているものと,ナコルル(サムライ・スピリッツ)のようにウィッグで再現されたものがあった。  実のところ,等身大ドールという分野はリアルドールとも呼ばれ,シリコン製などの高級製品が古くから存在していた分野で,結果的に言えば,こちらに従来のドールが歩み寄ってきたという状況である。{{fn ぶっちゃけて言えば,元々はアダルト分野の超高級品であったわけで,非常にリアルな美女・美少女人形の世界だった。が,この分野にアニメ的表現が押し寄せるようになったのは,間違いなく星野ルリがきっかけだろう。現在では,こうしたリアルドールの老舗からもアニメ風の頭部のドールが発売されている状況である。}} !!備考  模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。 !!関連項目 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 模型用語}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。