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スケルトンモデルの変更点

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!!!スケルトンモデル
*[模型用語]
!!説明
 スケルトンといって真っ先に思い浮かぶのが骸骨(すなわち「骨格」)であるように,本来は,内部構造を指す言葉である。(例えば,コンピュータプログラムなどでも,基本となるコードをスケルトンと言ったりする場合もある。)
 懐中時計や高級腕時計などで,文字盤の一部を透明素材(当時はガラスが多かった)に置き換え,内部構造や機構,動作を楽しめるようにしたモデルのことを「肋骨の間から内部を除いているように見える」ことから,スケルトンモデルと言うようになった。

 模型分野でスケルトンモデルというと,透明素材(透明プラスチック)によって成型された製品をさすが,これは上記のような仕様の製品に対する誤解が原因である。つまり,日本ではスケルトンの意味を「骨格が見える」という意味で受け取ったことと,日本語の「透ける」が語呂的にも相まって,定着してしまった。{{fn 最大の原因は,実はiMacでは無いかとも言われており,大々的にスケルトンパソコンという形で売り出したことも影響していると思われる。}}

 模型分野で一般的にスケルトンというと,透明プラスチック(或いは様々なクリアカラーで着色された透明プラ)で成型され,内部が透けて見えるもの,という印象が強い。こうした模型は本来,「トライスルーセントモデル(光透過モデル≒光を通してしまう素材でできたモデル)」と言うべきであるが,国内では「スケルトンモデル」あるいは「クリアモデル」という呼称が定着してしまっている。
 ただし,厳密な意味での区分があるわけでも無く,例えばパーフェクトグレードのガンダムアストレイレッドフレームなどは,フレーム部が赤色成型のプラスチックで,外装のみクリアパーツ(透明樹脂製のパーツ)という形で組み上げることができる。こうした状態は,骨格を透かして見ているという状況から,スケルトンモデルといっても大きな問題ではないのである。逆に(極端な例であるが)1/144の300円ガンダムを透明樹脂で成型した場合は,明らかにスケルトンモデルと言うには無理がある。
!クリアーカラーバージョン/クリアーバージョン
 近年,ガンプラの限定商品で増えてきたパターンのひとつで,透明プラをカラー着色した俗に言う「フルカラークリア」版のこと。前節で言うところの,1/144ガンダムのクリアー版のようなもので,HGブランドなどは,それぞれの機体カラーに準じて透明プラで成形されている。{{fn かつては,メッキ商品が限定版の定番ではあったが,現在ではメッキ代行も存在するため,特殊なメッキでも行わない限り,同等商品をユーザー側も入手可能となっているが,こちらはユーザー側が加工するわけにもいかず,限定品としては意味がある……のだが,ヤスっぽく見えてしまうのは,受け取り方の問題だろうか(^^;}}
!透明と半透明
 透明とは,完全に透過してしまい,見ただけではそこにその存在があることが判らない状態となるが,半透明とはその存在の反対側を透かして見ることができるが,何らかの物体の存在があることは判る,という状態である。
 実のところ,前者を完全に再現するのは難しく,模型分野で一般的に「透明」といった場合,ほとんどが半透明状態のことを指す。いわゆるクリアカラーも,透明色とは言うが,実際には染料が「色」として存在する限り,完全な透明ではないのである。
 また,いわゆるクリアパーツというものもこうした半透明樹脂によって成型されたものであるため,上記と同じで厳密に透明であるとは言えないのである。

 一般的に,クリアパーツと呼ばれるパーツは,先述した「透けて見える」パーツであり,自動車模型の窓や飛行機模型のキャノピーなどを指すが,近年では,これらの本体部分もこうした「透けて見える」パーツとして成型した製品も数多く登場している。
 こうしたクリアパーツによる製品を前出の通り国内では「スケルトンモデル」という場合が多いということなのである。

 なお,通常我々が無色透明というクリアパーツは,厳密には透明では無く,無彩色半透明といったほうが解釈としては正しい。
!カットモデル
 内部機構を見ることができる,という意味では,いわゆるクリアモデルと同じであるが,カットモデルとは厳密に言えばクリアモデル(トランスルーセントモデル)全く異なった概念の模型である。

 カットモデルとは,その製品(もしくは立体)の一部を切り取り,内部構造が見えるようにしたもので,工業製品などでは実際の組み立てた形状などを見ながら内部構造を確認するという意図で用意されている。
 例えば,自動車のエンジンなどはこうしたカットモデルが技術指導などに用いられており,中学校の技術家庭科などでも目にする事があるだろう。

 こうした構造をプラモデルで再現した物も,同様にカットモデルと言う。
 多くは実在の車輛などをより精密に見せるために制作されることが多いが,キャラクターキットなどでは,実際に存在しない内部構造を「それらしく」表現するなど,人によって解釈が異なる。
!!備考
 模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカー名も含まれています。なお,参考として模型漫画関連からカテゴリーリンクされています。
!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
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{{category 模型用語}}
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{{lastmodified}}
//2015.06.20:クリアーバージョン
!!ノート
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