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ジオン海兵隊

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ジオン海兵隊

  • [用語]
  • 分類:部隊
  • 区分:宇宙世紀
  • 出典:機動戦士ガンダム0083

 説明

 キシリア・ザビ少将麾下の特殊部隊。
 艦隊指揮艦はシーマ・ガラハウ少佐で,そのためシーマ海兵隊とも呼ばれる。
 モビルスーツや陸戦要員を敵艦や敵要塞に突入させ内部から制圧する任務を中心とする部隊で,いわば最前線要員である。

 艦隊構成員の多くは,サイド3のマハル出身者が多く,開戦当初のブリティッシュ作戦に伴う各種コロニー制圧戦に従事した部隊の一つ。
 しかし,彼らに命令を下したアサクラ大佐によって使い捨てにされ,コロニー制圧時に用いるために用意された催涙ガス(と彼らは伝えられていた)が,実際には毒ガス(GGガス)であり,住民の抹殺は彼ら海兵隊の独断であるとされたことから,公国軍からも疎んじられる部隊となってしまった。
 実際,アサクラ大佐は終戦時にアクシズへと離脱する各部隊の合流の際にも,海兵隊が同行することを拒んでおり,彼らが独断で虐殺を行ったとの立場を崩さなかった。このため,ジオン共和国に恭順しようとしても共和国側が非人道的な艦隊であるという理由で受け入れを拒んでしまったのである。
 また,彼らの故郷でもあるマハルは,ソーラ・レイに改造されてしまっており,住民はサイド3内の各コロニーへと疎開してしまっていたため,戻るべき故郷まで失ってしまった状況であった。

 この結果,彼らは独自の隠遁生活に陥らざるを得ず,デラーズ・フリートが茨の園を建設し,独自の勢力を整えつつあったときもただ身を潜め,海賊行為によって生き延びていたような状況であった。(このため,デラーズ・フリートに合流した際も装備品に不足が生じており,ビーム兵器が運用可能な機体でありながら,旧式のマシンガンを使わざるを得ない機体が数多く存在している。)

 その後,シーマ艦隊は,デラーズ・フリートに合流するものの,デラーズ・フリートにおいても鼻つまみ者として扱われる状況であった[1]
 こうした立場は,自分たちを利するためには,どの勢力も信用しないという考え方をとらせ,連邦軍(の一部将校)との密約により,デラーズ・フリートを裏切るものの,その通達が行われなかったため,結果的に連邦軍にとってもデラーズ・フリートにとっても的となってしまう。
 その後,独自に活動を行っていたアルビオン隊との交戦に陥り,旗艦リリー・マルレーンが撃沈され,シーマ中佐もガンダム試作3号機との戦闘で戦死,部隊は壊滅することとなった。

 ある意味,汚れ役を押しつけられた不遇の部隊であり,彼らがデラーズ動乱の際に行った行為は,起きてしかるべき行為だったのかもしれない。

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最終更新時間:2014年12月21日 21時51分29秒

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脚注

  • [1]合流の際,ガトーにも「あのような艦隊」と言われているからには,ジオン全軍に毒ガス作戦は海兵隊の独断との情報が流されていたのだろうことは想像に難くない。それ故に,彼らはジオンも連邦も信用していないという行動をとったのであろう。