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シミュレーションの変更点

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!!!シミュレーション
*[用語]
//*読み:
*分類:その他
*区分:宇宙世紀
*出典:機動戦士ガンダム
!!説明
 模擬演習のこと。状況を実戦同様に考えて行う訓練。
 実際にそのシステムを動かしたり,実施して確認できないもの(あるいはそれが困難なもの)を代替して確認することを意味する。このため,シミュレーションに用いるものは,その対象物より安価なものが用いられることが多い。
 例えば,航空機の飛行能力を確認する場合に,風洞による実験を行ったりするのは,シミュレーションの最たる例である。この際用いられるのは実機よりも遙かに安価な模型であり,風洞実験施設も得られたデータと比較すると安価と見なすことができる。
 同様に,かつて{{fn というか,現在でもこれは当たり前の様に行われる。やり方が若干異なっているだけである。}}は机上軍事演習なども行われており,この際には敵兵や敵兵器,自軍の兵士,兵器をモチーフとした駒を用いており,これも安価な代用品によるシミュレーションである。

 また,天気予報などは典型的なシミュレーションであり,様々な気象条件から未来の天気を予測しているのである。(このため,精度の高いシミュレーションができるかどうかが,天気予報の的中率に影響するのである。)

 元々は,机上演習などのように思考実験的な意味合いが強く,単純なものから始まっているが,その後のコンピュータの発展に伴い,これを利用した高精度なものへと発展している。
 一般的にシミュレーションといって真っ先に思い浮かべる{{fn これは正直なところ世代差だよなぁとw 我々の世代の場合,多くはウォーシミュレーションゲームを思い浮かべてしまうのだよ……。}}自動車等の運転シミュレーターは,こうしたコンピュータの恩恵によるものである。
 これは,対象となるドライバー(パイロット)の行為から,コンピュータが必要な情報を組み合わせて画面に結果を表示していく作業を繰り返していくもので,高精度のものになると,実際に実機を運用しているかのような挙動を再現する。
 また,さらに高度なものとなると,規模を広げて戦場での単機の挙動が,全体にどういった影響を与えるのかのシミュレーションも可能となる。

!シミュレーター
 シミュレーションのための装置そのもの,あるいはコンピュータ上でのシミュレーションのための演算プログラムのこと。
 思考実験的な極めて単純な方法を用いる場合,基本的には代用物を用いた手作業であり,こうした機器はほとんど用いられない。(極論すれば,紙と鉛筆でも充分と言うことになる。)

 コンピュータを用いた場合,その再現度に応じて装置の規模が大規模化する。
 単純にコンピュータのみで行うシミュレーションの場合,同様に詳細化するほどプログラムが大規模化する。

 例えば,自動車の教習用シミュレーターの場合,道路の状況と運転に際して行った操作による反応を中心にその結果がプログラム(多くの場合,状況に応じた演算とそれにあわせた反応という形になる)されるが,その装置をできるだけ実車に近づけた場合,装置そのものも実車同様の運転席に(フロントウインドウやその前面に)状況を投影する形になっていく。一方で,極端に単純化すれば任意のコントローラーを用いて操作するゲームのようなものになっていく。つまり,実車の挙動を極限まで再現するとした場合,操作する機器は実車が最も適しているのである{{fn 電車でGO!がヒットしたのは,この操作性を再現した部分がかなり大きい。}}。
 天気予報の様なコンピュータ上での演算の場合も同様で,与えられたデータの総量によって計算量も変化する。例えば,単純に風の方向だけで,雲の流れが決まる訳ではなく,風,気温,湿度等様々な条件の組み合わせで雲の流れは変化する。この増加する情報量を処理するためにはプログラム側も大規模化する必要があるのである。

 無論,プログラムの精度も大きな要素のひとつである。
 自動車用シミュレーションを設計する場合,物理法則を知らずにプログラムすれば,実際の挙動とは異なった動作をするのは当然であり,これではシミュレーターとして役にたたない。また,状況判断も人により異なるため,それぞれに応じた反応を柔軟に返す必要があるが,これも単純化したルーチンで処理すると画一的なものにしかならず,やはりシミュレーターとしては役に立たないのである。(単なるゲームになってしまう。)

 未来予測の場合,誤差の見積も重要となる。先述の天気予報の場合,予測値は常に一つになるわけではない。与えられたデータの変化から得られるデータは,あくまでも推定値であり,これが長期予測になればなるほど積み重なっていくのである。どこまでを誤差として見なすか,そうした技術もシミュレーターの設計者の能力に依存するのである。
!シミュレーター訓練
 シミュレーターを用いて行う訓練のこと。
 パイロットの熟練度の向上のために行われることが多いが,他にも敵の新型機などに対応するため,既存機のパラメータをいじり,これを仮想新型機として対応を繰り返す,などの運用が行われる。
!!備考
!ゲームとしてのシミュレーション(シミュレーションゲーム)
 ガンダム関連のゲームにはシミュレーションゲームが数多く存在する。
 これらは同じ「シミュレーション」と銘打ちながらも,全く異なったゲーム性を持つものも多く,意外にもその意味合いについて理解していない人も多い。
 元々シミュレーションゲームといった場合,ボードゲーム(主に紙製のゲーム版を用いて行うもので,チェスのようなもの)として行われた「ウォーシミュレーションゲーム」が中心であった。(さらに過去に遡れば,小型の模型を用いた机上軍事演習に行き着く。ウォーゲーマーの中には,こうした方法論を用いてプレイする人たちも多く,この形でプレイすることを想定していたのが「ガンダムコレクション」である。)

 ウォーシミュレーションゲームの多くは,六角形のマスに機体を表す駒を配置し,これを機体の能力を数値化したデータに基づいて移動させ,その結果を得ることでゲームを進行させる形をとっている。もちろん,ランダム要素を加えるためにダイス(サイコロ)を用いた判定を採り入れているものがほとんどで,極めて単純化されたシミュレーションであるということができる。(多くの場合,これらを戦術級シミュレーションという。)
 このタイプのゲームとしてあげられるのが,かつてツクダホビーなどから発売されていたボードゲーム類である。これをコンピュータ上で再現したのが,SDガンダムGジェネレーションシリーズやスーパーロボット大戦シリーズである。(ただし,いずれも様々な追加要素が存在しており,厳密な意味でのウォーシミュレーションゲームとは異なるが。)
 一方,さらに大規模なものとして,予算配分や人心などまで含めた形でプレイする「ギレンの野望シリーズ」などは,政治的側面が強く打ち出され,戦闘などは比較的簡易に処理されるものとなっている。(これらを戦略級という場合もある。)
 これらはあくまでもシミュレーションする対象が異なるため,どこまで再現するかの方向性が異なっているものである。(つまり,機器の性能,予算等が満たされれば,究極的にはそれらを融合して極限までの再現が可能となる。…とはいえ,これをシミュレーションとして運用するのは事実上不可能であるが。)

 他にコクピットで操縦しているかのようなシミュレーターとして再現されるゲームもあるが,これを完全にシミュレーター(シミュレーション)として分類することはできない。というのは,シミュレーターはあくまでも「実機の再現」であり,コクピットビューのゲームの多くは,ゲームとしてのアクション性を中心にしており,挙動については再現していないためである。(このため,アクションゲームになるわけである。)
!!関連項目
//本文内の説明でリンク可能なものは,出来るだけ本文内でリンクする。

!!編集者
*あさぎり
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{{category 用語・UC}}
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{{lastmodified}}
//2015.02.27:シミュレーター訓練
!!ノート
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