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シールド

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シールド

  • [用語]
  • 分類:防具
  • 区分:共通
  • 出典:共通

 説明

 直訳の通り「盾」のこと。
 モビルスーツは人間を模した機動兵器であり,その用いる武装も人間の利用するものを模したものが多い。シールドは文字通りモビルスーツが利用する盾であり,モビルスーツの体(機体)を守る装備であるが,時代ごとに特徴のある機能を有したものも登場している。

宇宙世紀

 宇宙世紀におけるシールドは,まさに防具としての側面から発展した。
 おそらく史上初めてシールドと名が付く装備を備えたモビルスーツはMS-06《ザク》であろう。
 C型より採用された「ショルダーシールド」は,右肩部に設置された防御装備で,航宙機の機銃や61式戦車等の射撃に対抗するために装備されたものである。これは名称としてはシールドとなっているが,一般的に我々が想像する「盾」とはある意味異なったものである。
 これに対して連邦軍は,RX-78《ガンダム》において初めてシールドを採用している。(RX-75《ガンタンク》,RX-77《ガンキャノン》にはシールドは標準では装備されていない。)この「RX-M-Sh-008/S-01025」は,手持ち式(ジョイントによって前腕部または背部ランドセルに装着することも可能)のまさに「盾」であり,単純化されたとはいえ,ガンダム本体を構成し,公国軍のモビルスーツとの決定的な差のひとつとなった「ルナチタニウム」を採用しているのが特徴であった。

 その後,一年戦争においては数多くのシールドを装備した機体が登場するが,その中でも一種異質なものが,YMS-15《ギャン》の装備したものであろう。
 ギャンの持つシールドは,防御兵装であるはずのシールドにニードルミサイルやハイドボンブなどの武器を装備したもので,いわば武装プラットホームとして機能していたのである。(他にMS-07《グフ》系列で用いられたガトリングシールドなどもあるが,こちらはシールドにオプションとしてガトリング砲ユニットを装備したもので,どちらかと言えば機能拡張と言うことができる。)

 グリプス戦役期に入ると,ギャンのシールドの様な多機能型のものが数多く登場するようになる。Eパックやビーム・サーベルといった予備の装備を懸架するのは当たり前となり,数多くのシールドが小型ミサイルを内蔵するようになっていく。
 また,可変モビルスーツが登場すると,シールドの装着位置が意外なポイントとなり,シールドそのものに変形時に重要なユニットを組み込み,変形用サブユニットと化す事例も多々生じるようになったのである。
 こうしたシールドの多様化は,ビーム・ライフルなどの標準装備化によって,従来のシールドとしての役割が果たせなくなる場合が増えたためである。(特に,グリプス戦役期から第1次ネオ・ジオン戦争期は,高出力ビーム兵器の搭載機が増え,命中した場合,シールドでは防ぎきれなくなっていたのである。)

 こうしたモビルスーツの恐竜的進化が一段落付くと,本来の防御兵装としての機能を取り戻していくこととなる。グリプス戦役期初期に見られたような,小型ミサイル等の装着は機能として残っていたが,表面の耐ビームコーティングなどにより,(高出力ビーム兵器に対してはあまり意味が無かったが)一般的なビーム・ライフルには十分シールドとして役に立つようになったのである。

 U.C.0120年代に入ると,画期的なブレイクスルーが訪れる。
 シールドそのものをビームによって構成しようという発想である。元々ビーム・サーベルを形成する技術を応用することで,ビームの形状を変化させることは可能であった。この技術を応用し,シールドとして成立させようとしたものが,ビーム・シールドなのである。
 原理は早くから提示されていたものの,様々な理由から実用化が遅れており,これが普及段階に至ったのがU.C.0120年代ということなのである。

 これ以降,モビルスーツが使用するシールドは大きく2通りの発展を遂げていくこととなる。
 まず,従来の実体型シールドの防御力向上という切り口である。実体型シールドは,ビーム・シールドの様に発光しないため,隠密性に優れるというメリットがある。このため,特殊任務を行う機体などにとってビーム・シールドよりもメリットがある。耐ビームコーティングの技術発展により,防御可能な状況も増えていったため,グリプス戦役当時のようなシールドが役に立たない状況はかなり減ったということができるだろう。また,武装プラットフォーム,各種機能を有するユニットとしての機能も充実していく。(この場合,シールドとしての機能があくまでもサブではあるが。)
 一方,ビーム・シールドは高出力ビーム砲の防御に向けて防御力の強化を図る方向性へと進化していったのである。特にビーム・シールドの弱点となりがちなビーム発振器の小型高出力化が図られ,初期のビーム・シールド発振器と比較して50%以下の小型サイズの発振器が登場するようになっていくのである。

未来世紀

 未来世紀におけるシールドは,まさに人間の使用するシールドの拡大版ということができる。
 モビルファイターは,ガンダムファイターの身体的能力を基準に運用される機体であり,ガンダムファイターの戦闘スタイルに合わせた装備がモビルファイターに施されるのである。このため,ガンダムファイターが剣術家の場合,モビルファイターも剣を中心とした装備になるのである。この結果,普段から盾を用いるような戦闘スタイルのガンダムファイターの機体には,シールドも用意されている。(例えば,バイキングガンダムやゼブラガンダムなどが該当するだろう。)

 また,戦闘スタイルに合わせ機能拡張としてのシールドも存在する。
 例えば,ガンダムローズの左肩には,礼装用マントをイメージしたシールドが存在する。これはガンダムローズの必殺技として用いられるローゼスビットの収納ユニットを兼ねている。同様に,ライジングガンダムのビーム・ボウは,そのユニットに肩部装甲を取り付けることでシールドとして用いる事が可能で,槍と盾という戦闘スタイルを取ることも可能なのである。

アフター・コロニー

 アフター・コロニーにおけるシールドは,多機能型のものがほとんどである。
 これは,初期に登場したモビルスーツであるリーオーの時点でシールドそのものが懸架ユニットを兼ねるなど,多機能なものであったためである。(この点で言えば,プロトタイプとも言えるトールギスも同様である。)
 しかしながら,その後の機体でシールドを積極的に運用している事例は少ない。

アフター・ウォー

 アフター・ウォー歴において,シールドは特定の機体に専用で装備される物では無くなっている。
 これは,地球連邦の崩壊により,モビルスーツが一般へと流出しただけではなく,独自の技術によって補修されていったことに原因がある。いわば「メーカー品」が存在しないのである。
 多くの場合,極めて単純に「敵の攻撃を防ぐための装備」でしかなく,場合によっては大型機の装甲版に取り扱うための取っ手を付けただけのものもあったのである。

コズミック・イラ

 コズミック・イラにおけるモビルスーツ用シールドは,極めてシンプルに「防御」に徹するための装備となっている。
 元々ザフトの開発した初の量産型MSであるジンは,人間同様の武器を使いこなすことが可能であり,その兵装も剣,銃といった物が中心であり,盾も同様に用意されたものなのである。ただし,開戦初期の地球連合軍の主力はモビルアーマーであり,攻撃のパターンも限られていたため,シールドを装備しないで出撃している事例も数多く見られる。
 連合のモビルスーツが標準配備されるようになると,対モビルスーツ戦闘という観点からシールドの装備が一般的になっていくのである。

 シールドの設計思想についても連合とザフトで違いが見えてくる。
 ザフト側の装備は,当初は極めて単純な防御兵装としての意味合いが強かったが,これらに武装を装備するなどの多機能化が進められている。
 一方,連合のシールドは,その防御兵装としての特性を突出させたものである。これは,連合のGAT-Xシリーズなどで実用化されたPS装甲によるところが大きい。
 PS装甲は,実体弾に対して極めて高い防御力を誇り,通常の戦闘状態ではこれを打ち破ることは困難である。PS装甲の破壊にはビーム兵器による攻撃が有効であるため,シールドにはこの耐ビーム兵器としての意味合いを持たせたのである。極めて高性能な耐ビームコーティングが施された連合のシールドは,数発のビーム兵器の直撃(無論高出力ビーム砲では無く,一般的なビーム・ライフルだが)に耐える強度を獲得したのである。

 関連項目

 ここではシールドという用語全体に関して説明している。
 単独の装備の詳細については,各項目を参照のこと。
 なお,同じシールド,アーマー類であっても,一般項目と装備品の項目が存在する場合がある。前者は,複数の装備品で同じ名称の場合(品番,型式がない場合)の統合的なもので,後者は特定の品番の詳細ということになる。

関連する装備品

宇宙世紀


アフター・コロニー

アフター・ウォー

コズミック・イラ






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最終更新時間:2014年12月13日 18時07分59秒

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脚注