サイクロプス隊

サイクロプス隊

• [用語]
• 分類：部隊
• 区分：宇宙世紀
• 出典：機動戦士ガンダム0080，U.C.HARD GRAPH

 説明

　ジオン軍の特務部隊（特殊工作部隊）。
　様々な任務に従事したとされ，一年戦争末期に実施された連邦軍の「ニュータイプ対応ガンダム」の奪取計画であるルビコン作戦の任につき，北極基地，サイド6を転戦するが，サイド6における潜入工作において全滅した。
　隊長はハーディ・シュタイナー大尉。

部隊解説

　ジオン公国突撃機動軍は，いくつかの特殊工作部隊を有しており，それらの部隊の呼称には，通常，コードネームが使用されていた。サイクロプス隊もそうした工作部隊のひとつで，彼らの特殊任務は，敵の後方攪乱から要人の拉致まで及んでおり，いわば戦場における何でも屋として運用された部隊のひとつである。
　これらの特殊工作部隊は，特定作戦時に暫定的に編成される場合と，常時，出動が可能なように常備される部隊に大別されており，サイクロプス隊は後者にあたり，部隊章の存在まで確認されている。

　部隊指揮官は，ハーディ・シュタイナー大尉。副官は配置されなかったようだが，事実上，生え抜きのミハイル・カミンスキー少尉がその任を果たしていた。彼らは，あらゆる状況に対応可能な技術を身に付けており，それは，MSの操縦技能から諜報活動能力にまで及んだ。サイクロプス隊は，12人程度の小規模編成の部隊であったとされるが，部隊の性格上，定数規定は無い。

　本拠地として所属しているのは，グラナダの突撃機動軍本体であるが，実際には地球攻撃軍の尖兵として地球上での各種作戦に従事していた期間が長い。

戦歴

　U.C.0079年3月1日，公国軍の第1次地球侵攻作戦に際して，第1地上機動師団と共に中央アジアへと降下，バイコヌール宇宙基地の制圧を実施している。
　その後，カスピ海北岸を西へと進撃する西進部隊の尖兵隊としてMS機甲師団の突入経路を確保するための特殊工作を実施した。地球連邦軍の混乱に乗じ，敵の通信遮断，橋梁の占拠と，その活躍には枚挙の暇がなかった。
　無論，この時期には部隊損耗も激しく，数多くの人員の入れ替わりがあったとされている。

　ヨーロッパ侵攻作戦は順調すぎるほど堅調であり，時には彼らが次の作戦準備を行う時間すら与えられなかったという。

　U.C.0079年4月12日。ヨーロッパ南部地域の中心都市・トゥールーズの制圧作戦に参加，記録が残る部隊戦闘においては，本作戦以降，空白期間が生じている。これは，彼らの任務が特殊であったが故に，記録として残されていないためだと思われる。

　U.C.0079年12月8日，公国軍上層部からもたらされた連邦軍のニュータイプ専用モビルスーツの奪取作戦のため，サイクロプス隊を乗せたユーコン級潜水艦「U-99」がノバヤゼムリヤ基地を出港した記録が残っている。翌12月9日，連邦軍の北極基地を襲撃したサイクロプス隊は，アンディ・ストロース少尉を失った上，作戦に失敗する。
　この一連の戦闘において，残るメンバーがわずか4名となった部隊に対して，奪取作戦の継続を命じた上層部は，わずか1名の補充人員を与えたのみで，14日，ルビコン作戦を発令した。
　これは，ニュータイプ用ガンダム RX-78NT-1の奪取を目的とした。そして，これが彼らの最後の作戦となったのである。
　彼らは，あわや新型ガンダムを破壊寸前まで追いつめたが，奮戦虚しく，部隊は壊滅した。U.C.0079年12月19日のことと記録されている。彼らは，特殊工作部隊の宿命を一身に背負い，友軍から讃えられることもなく闇に葬られたのである。

構成員

　サイクロプス隊は，一般的な小隊規模の運用人員として，12名の定数であったとされる。しかし，その任務故に，人員の損耗もかなりのもので，戦死者・離脱者も多かったとされる。記録に残るメンバーは，以下の通りである。

• ハーディ・シュタイナー大尉（シュタイナー・ハーディとの記述も見られる）
• ミハイル・カミンスキー少尉
• アンディ・ストロース少尉
• ガブリエル・ラミレス・ガルシア軍曹
• ジェームス・黄（ホワン）曹長
• バーナード・ワイズマン二等兵

 関連項目

• ルビコン作戦

 編集者

• あさぎり

[用語]
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最終更新時間：2015年01月11日 21時36分52秒

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