!!!グラナダ *[用語] //*読み: *分類:地名,基地 *区分:宇宙世紀 *出典:[[機動戦士ガンダム]]ほか !!説明  月の裏側にある月面第二の都市。  一年戦争中はジオンの支配下にあり突撃機動軍の司令部が置かれキシリア少将麾下にあった。その戦力は一年戦争末期まで温存されたままであったと言われている。  なお,一年戦争を通じて大きな戦乱に巻き込まれていない数少ない都市のひとつではあるが,外縁部のジオニック社工場などを巡って2度の会戦があったとの記録も存在している。 !歴史  グラナダは,他の代表的な月面都市である[[フォン・ブラウン]]同様に,各サイドに設置される[[スペースコロニー]]の建築資材の確保を目的に建造された比較的歴史の古い宇宙都市である。  既に開発が進められていたサイド1,2は,月の正面(地球側)に立地するフォン・ブラウンからマスドライバーを用いて資材供給することが可能であったが,月の裏側に位置するサイド3の建造の際には,フォン・ブラウンからの資材供給では,一度マスキャッチャーで受け止めた後,再度輸送艦を用いて,サイド3軌道へと輸送する必要があり,非常に手間とコストを必要とした。そのため,サイド3への資材供給のために月の裏側に建造されたのがグラナダなのである。  こうした理由から,サイド3とグラナダの関係は早くから密接なものであり,その協力関係も一年戦争以前から存在していた。  U.C.0070年代にはいると,連邦とジオン公国との間の対立が激化し,グラナダも月面都市の中立としての建前とは裏腹に公国の駐留軍の強化が行われていく。  そして,一年戦争開戦時には既に公国の重要拠点となっており,[[キシリア・ザビ]]麾下の突撃機動軍の本拠地と位置づけられ,さらにジオニック社などの開発工廠や試験場などの建設も行われ,重要な拠点へと変貌していたのである。  一年戦争終戦後は,企業や各種施設等に連邦政府による調査・介入が行われ,多くのジオン系企業が再編され,軍事施設は連邦軍によって徴用されることとなった。  グリプス戦役期には,ジオニック社をはじめ,旧ジオン系企業を吸収した[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が存在していたこともあって,ティターンズによって親エゥーゴと見なされた。(実際,エゥーゴの参謀本部が置かれていたのはグラナダである。)  また,グラナダ駐留の連邦軍もエゥーゴ寄りの立場であったため,ティターンズのコロニー落としのターゲットとなったが,これはアーガマ部隊によって阻止されている。  その後も,アナハイムの力関係によって,ネオ・ジオン側に協力するなど,歴史的に様々な暗躍が行われた都市であるともいえるだろう。 !一年戦争末期のグラナダの状況  一年戦争当時,グラナダにはキシリア麾下の突撃機動軍の本部があったため,その保有戦力は公国軍基地全体からみても大きなものであった。  しかしながら,一年戦争末期にグラナダの戦力が戦局に与えた影響は限定的なものにとどまっている。これは,一年戦争末期の戦局の推移とジオン公国が抱えていた政治的状況が影響したのものである。  グラナダが巻き込まれた戦闘としては,U.C.0079年11月7日の第1次グラナダ会戦,同14日の第2次グラナダ会戦が存在する{{fn 出典は,GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET 0079}}。  前者は,地球連邦軍の爆撃艦隊(旗艦はコロンブス級「スリガナル」)によって,ジオニック社のジオニック社施設が攻撃を受けている。一方,後者では強襲部隊がグラナダ基地守備隊に対して攻撃を行ったとされている。  U.C.0079年12月24日〜25日に行われたソロモン攻防戦において連邦軍が勝利し,公国軍の防衛ラインのひとつが瓦解したことで,公国軍は本国への連邦軍侵攻という状況を想定する必要が生じていた。すなわち,ソロモンそのものを橋頭堡とした大型作戦が可能となったため,様々なルートでの侵攻が想定出来る状況になってしまったのである。  当初,連邦軍は各拠点を無視し,本国へ直接侵攻するルートを計画しており,この情報は公国軍へと流出している状況であった。このため,各拠点からの追撃と本国の駐留艦隊による挟撃での対応が想定されていたのである。  しかし,ソロモン攻略後の状況下での連邦軍の侵攻ルートは,グラナダ,ア・バオア・クーを無視した形で本国への侵攻ではなく,各拠点の各個撃破に軸足が移ったとも思える侵攻ルートとなっていたのである。(なお,実際の連邦軍の攻略作戦は当初からソロモン攻略で,その後本国侵攻ルートをとるものであった。)  実際,ア・バオア・クーに向かった連邦軍艦隊はレビル将軍麾下の第1艦隊を含む主力艦隊であったため,これに対抗する布陣を公国軍が編成する必要はあったのである。  一方,グラナダも連邦軍艦隊による牽制が続いており,保有する主力部隊をア・バオア・クーに動員することは困難であった。このため,一部艦隊をア・バオア・クーへと増援することとなり,キシリアのグワジンを中心とした艦隊が派遣されたのである。(なお,この派遣艦隊をキシリアが率いたのは,ギレンに対するパフォーマンスであるとともに,状況によってはその立場を換えるためであったともされている。また,一方でこれはギレンによる招集だったともされ,この場合はギレン側がキシリアをコントロールし,最終的にグラナダを抑えようとしていたともされている。)  結果的に,キシリア・ザビが離れたことで,グラナダの戦力は基地司令ノルド・ランゲルの手による運用となり,ここに共和国議会からの通達が行われたことで,グラナダという戦力を残したまま,連邦との講和へと進むことが可能となった。  ソーラ・レイによって大きなダメージを被っていた連邦軍艦隊にとってグラナダが保有する戦力と正面切って戦うことは困難であり,グラナダで行われた終戦協定においても極端に不利な条件を共和国が突きつけられることを避けることができた要因のひとつということができるだろう。 !行政区分  グラナダは,中心となるクレーター都市を中央区とし,その周辺に存在する衛星都市を合わせてひとつの行政区として構成されている。  周辺には数多くの衛星都市が存在し,それらには工業都市もあれば,かつてのジオニック社工廠の様にひとつの企業が独自に立地した区画(都市)なども存在している。  グラナダに数多くの企業体が本社・支社を置いているのは,旧ジオン系企業やそれら以外の企業が一年戦争時にも経済活動が可能だった点や,一年戦争後にジオン共和国本土(サイド3)の企業が,軍需に関わっていた場合,何らかの処遇が施されたのに対して,グラナダを本拠とする企業は,それほど影響を受けなかったことなども理由に挙げられるだろう。  また,一年戦争後にアナハイム・エレクトロニクスがジオニック社系の工場などをまとめて吸収したためにアナハイム系の企業も多く,そうした点がグリプス戦役期には,エゥーゴ寄りの立場を取らせたものと考えられる。  資料として確認できる行政区は,モンテレー区(AEIソーラー,モンテレー電子などが本社を置く),グリンリーフ区(AEテューブソフトウェアが本社を置く)などがある。 !グラナダ(小説版)  地球から見た場合の月の裏側(ジオン公国から言えば正面にあたる),ソビエト山脈の南端に存在するジオン軍の最強の前線基地。  キシリア・ザビ少将が管轄する基地だったが,連邦軍の「[[星一号作戦]]」によって陥落した。  その後,連邦軍はジオン進攻の橋頭堡として「F・S(ファースト・ステップ)」と名づけた。 !!備考  小説版では,星一号作戦の展開目標が異なっており,テレビ版本編で想定されていたジオン公国本国への侵攻作戦まで実際に描かれている。  しかし,決定的に異なるのが,「公国のその後」であり,ホワイトベース(ペガサス・ジュニア)クルーの処遇も異なっている。この点には留意する必要があるだろう。 !!関連項目 *[[グラナダ演習]] *[[グラナダ艦隊]] *[[グラナダ終戦協定]] *[[グラナダ条約]] *[[F・B]] //本文内の説明でリンク可能なものは,出来るだけ本文内でリンクする。 !!編集者 *あさぎり ---- {{category 用語}} {{category 用語・UC}} ---- {{lastmodified}} !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。