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グラナダ条約
- [用語]
- 分類:条約
- 区分:宇宙世紀
- 出典:GUNDAM SENTINEL
説明
グラナダ終戦協定によって締結した条約。建前上はジオン共和国と地球連邦の間に結ばれた講和条約であるが,事実上の終戦条約(敗戦協定)である。このため,旧ジオン公国軍の残党の中には,これを終戦協定とは認めず,独自に戦闘を継続するものたちも多かった。
条約内容も,基本部分は戦後処理についての内容であり,意外にも戦争賠償金などの「戦犯」追求による各種訴求はほとんど存在しなかったのが特徴である。というのも,戦争犯罪に関していえば,「すべてザビ家が原因である」という共通認識によって処理が進められており,連邦側もジオン共和国側もこれ以上こうした問題で時間をとられたくなかった,という本音の部分が大きかったのである。(実際,ザビ家の面々は極めて一部を除けば,全員一年戦争で戦死しているため,あえて死者に全ての責任を負わせたといっても間違いではないだろう。)
このため,戦争賠償金を共和国側に請求しない代わりに,共和国内部での戦後処理は,すべて共和国の責任において処理を行うという形で決着がつけられた。
これ以外では,共和国の戦後の立場などの条項が存在していたが,最大の特徴は,一年戦争が1対30という巨大な国力差でありながらも泥沼化した最大の原因でもあるモビルスーツとそれを生み出すきっかけとなったミノフスキー粒子の使用に関する条項が盛り込まれたことであろう。
一年戦争序盤の戦闘で,大きな打撃を受けた連邦側としては,ここでどうしてもミノフスキー粒子に関する制約をかけておく必要があった。しかしながら,モビルスーツという新型兵器に枷をかけてしまうと,結果的にまた連邦軍にとってのマイナス要素も大きいために必要なレベルで制限をかけるという形で「融合炉のシールド,メガ粒子砲,Iフィールドバリア」を除くミノフスキー粒子の軍事利用を禁止したのである。
この結果,ミノフスキー粒子の効果の一つである「レーダーを阻害する」という効果については,ミノフスキー粒子濃度が濃く,レーダーが阻害された状況が,そのまま「何らかの戦闘行為」に繋がる状況が生み出されやすくなっており,その意味では大きな効果があったともいえるだろう。
なお,本条約はあくまでも「ジオン共和国」と「連邦政府」の間の条約でしかなく,戦時における拘束力はなく,その後の戦乱では守られることはなかった。無論,これを遵守する必要があるのは,「地球連邦政府とジオン共和国」の間だけであり,他の組織,国家との間でまで遵守する必要はないのであるが,南極条約が事実上,一般条約として用いられるようになったのと対すると大きな差があるといえるだろう。
関連項目
編集者
最終更新時間:2014年12月13日 20時30分21秒
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脚注