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グラナダ終戦協定

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グラナダ終戦協定

  • [用語]
  • 分類:歴史
  • 区分:宇宙世紀
  • 出典:機動戦士ガンダム[1]

 説明

 [U.C.0080/01/01]

 一年戦争の終戦協定のことを俗に「グラナダ協定」と呼ぶ。サイド6の仲介でアンマンでの予備折衝の後,旧ジオン公国軍の拠点のひとつであるグラナダにおいて地球連邦政府とジオン共和国の間で結ばれた終戦協定で,この場で結ばれた終戦条約を「グラナダ条約という。

 一年戦争は,多くの識者が述べるとおり,当初からジオン公国による勝利の確率は低いものであった。無論,公国軍総帥ギレン・ザビもこの点は理解していた。ギレンとしては地球連邦政府から一定の譲歩を引きだし,かつ,それ以降連邦政府による公国への干渉を避けることができれば事実上の勝利であったのである。
 このため,開戦が避けられない情勢下となった際にギレンの取った策は,少なくともジオン公国に有利な情勢での幕引きを行うことであった。そして,その有利な条件を実現するために公国軍は開戦時に短期決戦を挑んだのである。
 しかしながら,ギレンの思惑を超える事態が発生した。事実上の講和条約として機能するはずであった南極での交渉が,レビルという連邦軍将官の演説ひとつによってひっくり返されてしまったのである。この交渉の結果,締結された南極条約によって,公国軍は連邦に勝利するためには本部であるジャブローを攻略するしか方法がなくなり,その為には地球へと戦線を広げる必要が生じたのである。実際にはこの時点で公国軍の敗北が決定的であったという考えは,多くの識者で一致する部分である。

 こうして泥沼化した一年戦争であるが,ジオン公国においても厭戦気分は広まりを見せていた。多くの死者を出しながらも戦争を継続しようとする軍上層部に対して,子息であるガルマ・ザビを失ってからのデギン・ザビ公王は,戦争の継続に対して否定的な考え方を見せるようになっていく。そして,ギレンら軍には極秘に議会を通して講和の方法を探らせるようになったのである。この結果,デギン公王とレビル将軍の間で講和を目指した話し合いの場が持たれることとなったのである。
 その話し合いの直前,ソーラ・レイの光が彼らを包み込み講和への道筋を断ち切ったかに見えたが,デギンの求めに応じたジオン公国議会は,ギレン総帥がア・バオア・クーへと出立すると事実上のクーデターにより自らを「ジオン共和国議会」としてサイド6へと連邦政府との仲介を依頼したのである。この決定が連邦軍へと伝わったのが,U.C.0079年の12月31日の土壇場であった。
 この交渉をまとめるために連邦軍,共和国軍の共同によるVIP護衛任務が実施され,無事にグラナダで終戦協定が結ばれたのだった。

 この協定は,ジオン共和国(公国)としては,国力を考えた上で既に限界を迎えている状況であり,これ以上戦争の継続は不可能な状況での協定であった。
 しかしながら,最後まで抵抗を続けていたジオン公国軍の残党の多くは,この協定を地球連邦政府とその傀儡政権であるジオン共和国政府との間の協定であり,ジオン公国は関係していないため,無効であるとして認めようとはしなかった。また,共和国内部でもこうした旧公国軍残党に対する処置を甘くしようとする空気が存在しており,実際,サイド3からもアクシズなどへの脱出が相次いでいたが,共和国は事実上黙認していた節がある。

 一方で,連邦政府もまたこれ以上戦争を継続するだけの体力が無く,双方ともやむを得ない終戦協定だったともいえるのである。そのため,結ばれた協定では,一年戦争の責任はすべてザビ家(と公国シンパ)にあるとされ,共和国政府は戦争賠償金などの支払いを免除されたが,同時に戦後復興は自分たちの責任において行うこととされたため,サイド3の復興は大きく遅れることとなった。幸いにして,サイド3そのものが戦渦に巻き込まれたわけではなかったため,インフラの復旧にかかる費用は少なかったが,国民への戦後補償にかなりの負担が生じることとなったのである。
 一方で,共和国政府は,(建前上ではあったが)国家として認められ,国軍としてかつての兵装の所有を認められた。しかし,新たな兵器の開発などの兵器産業につながる産業には厳しい枷がかけられ,連邦政府の監視下におかれた。

 こうした情勢から言えば,公国軍残党が主張したように,共和国は独立国家の体裁(おそらく扱いは連邦内国家と変わらなかっただろうが)を取りながらも事実上傀儡政府であったことは間違いないだろう。
 実際,グリプス戦役期には,その立場を利用したティターンズによって,ア・バオア・クーと密閉コロニー2基の提供という条件を飲まされた上,後にティターンズ配下としての参戦も余儀なくされているのである。

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最終更新時間:2014年12月13日 20時30分37秒

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脚注

  • [1]実際にはMSVなどの「その後」に固まった設定である。