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キラ・ヤマト

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キラ・ヤマト / キラ・ヒビキ

  • [キャラ]

 データ

パーソナルデータ
所属地球連合軍→三隻連合→オーブ
階級少尉→准将
主な搭乗機ストライク,フリーダム,ストライクルージュ,ストライクフリーダム
血液型A型
誕生日CE55/05/18
製作データ
登場世界コズミック・イラ
声優保志総一朗

 解説

 C.E.71年に勃発したプラント・地球連合間の戦争(俗にヤキン・ドゥーエ戦役という)において,戦争に介入し,休戦のきっかけを作った三隻連合のパイロットのひとり。
 後に勃発したC.E.73年の戦い(同じく,俗にメサイヤ戦役という)にも介入した。

 元々は,オーブ連合首長国の資源衛星ヘリオポリスにおいて,工業カレッジに通う普通の学生であったが,ザフトが強行した「G」奪取作戦に巻き込まれたことから,唯一残されたモビルスーツ「ストライク」のパイロットとなり,その後の戦いに巻き込まれることとなった。

生まれ

 一見普通の少年ではあるが,実際は,遺伝子研究の権威であるユーレン・ヒビキ博士によって彼の妻ヴィア・ヒビキの遺伝子をもとに「作られた人間(コーディネイター)」である。しかも,通常のコーディネイターは,あくまでも遺伝子操作を施した状態で母体から誕生するのに対して,彼は最高のコーディネーターたらんと,あらゆる遺伝子配列が研究された末に人工子宮によって「スーパーコーディネーター」として生み出された。

 キラを生み出すためには数多くの失敗例が存在[1]したとされ,数多くの命が失われたともされている。
 ヒビキ博士のこの行動は,非人道的であることは言うまでもなく,ただでさえナチュラルから厳しい目を向けられるコーディネイターの誕生に関わっているヒビキ博士は,反コーディネイター組織であるブルーコスモスにとっては,排除すべき人物であった。

 そのため,ヒビキ夫妻がブルーコスモスのターゲットとなり,命を落としたことから,キラとカガリ,二人の子ども達に危害が加わるのを避けるため,カガリは旧知のウズミの元に,キラはヤマト夫妻のもとに預けられた。
 キラは,カガリ同様,現在の親を本当の親として健やかに育ち,幼い頃には,コーディネイターとしての生活も行わせるため,月面コペルニクスの幼年学校へと通うこととなった。この幼年学校で,親友となるアスランと知り合っている。
 幼年学校卒業後は,故郷であるオーブのスペースコロニー「ヘリオポリス」の工業カレッジに進学した。

きっかけ

 C.E.71年1月25日は,彼の運命を変える日となった。
 ヘリオポリスでごく普通の学生として暮らしていたキラであったが,オーブ5大家の一つ,サハク家がヘリオポリスで極秘に連合のモビルスーツ開発に協力していたことから,彼の運命は狂い始める。
 連合のモビルスーツ開発の情報をつかんだザフト軍クルーゼ隊の襲撃により,大混乱に陥ったキラは,友人等を先に退避させ,たまたまであったカガリを追ったことがきっかけで,連合のMS開発を行っている研究ブロックに迷い込んでしまった。
 偶然から襲撃するアスランと再会したキラは,たまたま乗り込んでしまったストライクを操縦し,その襲撃を退けてしまう。この結果,ストライクはキラ以外の者が使用することの出来ない機体となってしまい,好むと好まざるに関わらず,戦うしかなくなってしまうのだった。

 キラが戦いを続けるモチベーションは,ただ単に「友達を守る」ことだけであった。しかし,ヘリオポリスを脱出したアークエンジェルは苦難の道を歩むこととなる。漂流中を救出したラクスの扱いについてナタルとぶつかり[2],また,アークエンジェルが逃げ込んだユーラシア連邦の要塞アルテミスでは,司令官のガルシアに辛辣な言葉を浴びせられるなど,キラにとっては,その行動のほとんどが苦難以外の何者でもなかった。
 そして,第8艦隊との合流後,キラに心を開いてくれた少女,エルの死を見てしまったことで,彼の心は崩壊寸前にまで追いつめられてしまう。同様に,父親の死を目の当たりにしたフレイは,キラを利用することでコーディネーターに対する恨みを晴らそうと考える。
 この結果,二人は偽りながらも心を通わす[3]こととなる。

再会

 艦隊司令の命によって地球に降下したアークエンジェルであったが,降下時の戦闘によって予定していた北アメリカでは無く,アフリカへと降下してしまう。そこはザフトの勢力圏であった。
 そして,降下した地球においてカガリと再会したキラは,彼女の行動が「理想を求めるための理想」の暴走であることに気づき,さらにバルトフェルドとの戦いを通して,「戦いのみで決着するには相手の滅亡しかない」[4]ことを伝えられる。
 辛うじてバルトフェルドを退けたアークエンジェルは,オーブへと逃れる。
 だが,オーブでは再びつらい再会があった。

 偶然からのアスランとの再会,そしていよいよアラスカに向かうという時に,キラはアスランの友人ニコルを撃破し,そしてアスランによってトールという友人を失うのである。
 互いに互いの友人を殺したことで,キラとアスランはともに「相手を殺すため」に戦い,お互いの機体を失ったのだった。

手に入れた力

 偶然居合わせることになったロウ・ギュールによって救われたキラは,マルキオ導師の手によりプラントへと運ばれ,傷を癒やすこととなった。かつてキラが救った少女,ラクスの元で療養し,その傷を癒すキラであったが,オーブでの戦いでその心は既に限界に達していた。ラクスの元で互いに対話を続けるうちに「戦いから逃げる」のではなく,臨まぬとはいえ,加担してしまった戦いを「どのように解決するのか」という考え方に変化していくのだった[5]

 既にパトリックの動きに危険な影を感じていたラクスは,他のクライン派メンバーの手引きにより,キラにフリーダムを与える。
 さらに大きな力を得たキラは,連合から見捨てられ風前の灯火であったアークエンジェルのもとに再び現れるのだった[6]

第3勢力としての介入,そして終戦

 連合から見捨てられたアークエンジェル,プラントを脱出したエターナル,そして国土を滅ぼされたクサナギ。3隻の船はこの戦いの根源を摘み取りたいとの思いから戦場に介入する第3勢力となった。
 フリーダムを得たキラの能力は,戦場において「全ての機体に対して優位に立てる」だけの力を持っていた。それ故にキラは「できるだけ人を殺さずに戦争を終わらせたい」という行動を取るようになる[7][8]

 彼らの介入によって連合,プラントとも主たる敵への意識が散漫になってしまったところはある。結果的に,地球軍のプラントへの核攻撃とジェネシスによる地球攻撃は,かろうじて阻止することはできたのである。
 そしてキラは,キラという存在そのものを否定するクルーゼと戦い勝利したことで,自らの戦いにひとつの区切りをつけることはできた[9]。だが,それは「彼自身の戦い」に区切りをつけただけであり,世界の闇を取り除いたのではなかった。

 連合を動かしたブルーコスモスのアズラエル理事,ザフトを狂信的に駆り立てたパトリック議長,そして戦争を煽り立てたクルーゼ。
 彼らが倒れたことで,プラントと連合の間に停戦条約が結ばれ,かりそめの平和を迎えたのだった。

隠遁生活と再びの出撃

 キラは,ラクス等とオーブでひっそりと暮らしていた。彼にとっての諸悪の根源であるクルーゼが倒れた今,戦いの理由がなかったからである。
 だが,彼の身辺は常に狙われていた。前大戦の英雄[10]であるキラや,プラントの歌姫でありながら政治的にも大きな影響力を持つラクス,彼らの存在そのものがある種の火の粉ではあった。
 望まぬ火の粉を振り払うため,再び再び剣を身につけるのだった。

 こうして,オーブからも厄介者として追い出された彼らは,「彼らの理想」のためザフトと連合の戦闘に介入を続ける。[11]その結果,戦線は混乱し,彼自身もインパルスに撃墜される。そして新たな剣「ストライクフリーダム」を入手するのであるが,この結果は,デュランダル議長の思惑通り,オーブを全地球の敵としてしまうのである。

 だが,ラクスがカガリのもとに現れ,プラントに存在するラクスが偽物であったことを示したことから,議長の立場は逆転し,連合,オーブの合同軍は,デュランダルを倒すことには成功し,オーブ,連合,プラントの間に停戦が成立した。
 オーブへと帰還するラクスを護衛し,共にプラント入りしたキラであるが,その後については明らかとなっていない。

 登場作品

/公式・準公式作品/

機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY

/非公式作品/

 補足

 どうも勢いに任せてまとめたところ,どちらかというと「解説」と言うよりも,一つの「考察」のようになってしまっている。(特に脚注部)
 気になる人は,脚注部はスルーしてほしい。

 関連キャラ


 関連項目


 編集者


[キャラクタ・き]
[キャラクタ・SEED]
[キャラクタ・SEED2]


最終更新時間:2012年02月04日 13時17分23秒

 ノート

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脚注

  • [1]カナード・パルスも設定上,キラの誕生のための失敗作とされる。
  • [2]この時点での劇中での描写は,キラの行動にも問題は有るし,ナタルの行動も軍人としては問題のあるものだった。生き残るための方策として描かれたものであるが,この時点では,まだキャラクタの掘り下げが上手くいっていなかったため,キラの行動の問題点が強く印象づけられるシーンとなってしまっている。
  • [3]この際のフレイの行動は,DESTINYにおけるシンの行動原理と大差ないのである。ただ,シンは力があり,フレイは力がなかった。そのため,フレイは,キラという「駒」を使おうとしたのである。フレイとシンが決定的に違ったのは,フレイは周囲を見ることで,最後に自分が何をしたいかを見つける(これは,やはりクルーゼとアズラエルを近くで見たという経験が大きいだろう)ことができたが,シンは,それが出来なかった。
  • [4]実はこのバルトフェルド編では,キラの悩みに対して,カガリはあくまでも理想論で返答するという対比が見える。時にカガリのような理想論も必要であるが,ほとんどの場合,対話は妥協が無ければ成立しない。(原理主義と言われる人たちが過激に見えるのは,こうした対話の妥協点が少ないためでもある。)この描写は,最終決戦における描写に繋がっているといえ,本作の場合,これが過激な方へとシフトチェンジしていくのである。
  • [5]この部分はかなり好意的な解釈である。劇中の描写では弱含みで,ネットで叩かれた様に,ラクスによる洗脳と受け取られても仕方が無いだろう。劇中の描写では,キラの考えに合わせて必要な力をラクスが与えたかのような描写であるが,実際にはひとつひとつキラの意志をラクスが先読みして手回しをしている用にも見え,逆に言えば,そのくらいキラの意志が見えないのである。また,ラクスの行動は,「何故,キラを選んだのか」がすっぽり抜け落ちており,その後のフリーダム強奪を含め,理由付けが曖昧でしかない。この理由付けは後々まで影響が残ってしまっている。まぁ,理由付けは弱いんだが,これこそが「主人公」でもあるので,後々がややこしいというか…。
  • [6]このフリーダムの登場シーンは,実に外連味ある演出で,なおかつBGMとして使用されたミーティアとシンクロしたいいシーンで,シード劇中でも屈指の名シーンだと思われる。…が,せっかくいいシーンであったこの登場シーンで用いられたマルチロックシーンがこの後,ことあるごとに使用されてしまうため,興ざめを呼んでしまい,せっかくの名シーンの価値をも下げてしまっている。この点が,SEEDという作品の不幸でもあるのだが……。
  • [7]一応,補足的に説明しておくが,キラは相手を「殺さない」とは言っていない。「殺したくない」である。それ故に,自分がそういった余裕が無い場合には,相手を手にかけることもあり得るのである。だが,多くのネットユーザーはこの点を「不殺」と誤った受け取り方をしていた。これは確かにキラの力があったからこそ出来る芸当であり,立場を変えれば,高みから見下ろすエゴである。しかし,戦争という状況であっても,殺さずにすめば殺す必要はない,というのもまた考え方のひとつであり,「自らが勝利するには敵を抹殺するしかない」という,パトリックやアズラエルの理念と比較することで始めて意味をなすとも考えられる。
  • [8]…まぁ,単純にDESTINYにおけるステラなどの死を,揚げ足を取ったかのように説明するのは間違いだ,ってことで,その点だけは注意した方がいいだろう。
  • [9]キラとクルーゼとの戦いは,ある意味「キラ自身」の肯定と否定の戦いでもあった。キラはコーディネーター(作られた人間)と言うよりも,「一人の人間」であろうとし,逆にクルーゼは,「クローンであることに拘った」故にあのような行動となったのである。クルーゼはクローン(あるいはコーディネイターでもいいが)という道具として生まれた自らを呪い,世界に対して復讐しようとしたが,キラは逆にコーディネイターでありながらも普通の人間であろうとしたのである。その点では,SEEDという作品で,キラの物語は終わっているといってもいいのだが,これが続編ではある意味グダグダになってしまうのだ…。
  • [10]実際,キラが英雄だったかと言えば疑問符がつく。それであるのに,英雄であるかのように描写したのが,まずDESTINYにおける最初の違和感である。
  • [11]実は,DESTINYにおける最大の疑問点がここである。降りかかる火の粉を払うだけならば,アークエンジェルで脱出したのち,身を寄せたスカンジナビアで身を隠しておくだけで十分であるし,オーブを正すという目的であるならば,オーブが絡む戦場への介入のみでも問題はないのである。だが,実際には「ザフト=悪」,「アークエンジェル=正義の味方」というイメージでの介入が多く,視聴者からみれば「何様だ」ということになってしまっている。この点は,劇中脚本がグダグダに展開していたことの証左だと思うがどうだろうか?