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キャリフォルニア・ベース

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キャリフォルニア・ベース

 説明

 ジオン公国軍(地球攻撃軍)の地球上における最大の軍事拠点。
 地上軍の要とも言うべき施設で,実際にはキャリフォルニアにある本部だけではなく,その南西部までの一帯の20近い基地の総称をキャリフォルニア・ベースという。

 元々は,一年戦争開戦時に連邦軍第二の重要拠点だった米西海岸の基地(正式名は,連邦海軍太平洋総司令基地でキャリフォルニア・ベースは兵たちによる通称だった)で,海軍軍港,空軍基地,宇宙港,各種兵器開発研究施設など,20以上の軍事が連動して運用されていた。更に歴史を遡れば,旧アメリカ軍の主要施設でもあったことから,様々な開発施設なども併設されており,連邦軍の兵器開発にとっても重要な施設であった。
 それ故に,公国軍がキャリフォルニア・ベースに対して優先的に戦力投入し,占領せしめたのはこれら開発拠点の存在が大きかったとも言われているのである。
 また,ジャブローを防衛する要の地点としての意味合いもあり,ここを占拠されたことで,連邦軍が地球上でも一気に不利に追い込まれたといっても過言ではない。

 例えば,海軍施設には太平洋艦隊司令部も併設されており,主に北太平洋で運用する海上,海中戦力を管轄していたが,これらが丸ごと公国軍のものとなり,連邦軍は遠く離れたジャブローや極東地域から太平洋艦隊を指揮する必要が生じ,その情報伝達の遅延から多くの艦艇が,新設の公国軍艦隊に敗北することとなっている。コロニー落としによって多大な被害を被った連邦軍海洋艦隊にとって,この制海権の損失は極めて重要な問題だったのである。

キャリフォルニア・ベースの陥落と奪還

 U.C.0079年3月,ジオン公国軍は地球侵攻作戦を発動する。
 南極条約の締結によって,短期決着が望めなくなった公国軍は,サイド国家という不利を地球上に拠点を構築することで少しでも解消しようとした。
 しかし,地球上での橋頭堡を持たない公国軍にとって,地上での拠点構築は困難を極めることは想定の範疇であった。
 このため,地球侵攻作戦において当初行われたのは,橋頭堡たる各種拠点の確保であったことはいうまでもない。キャリフォルニア・ベースはこれらの理由から極めて重要なターゲットであったのである。

 公国軍は地球侵攻作戦発動後に,連邦軍がブリティッシュ作戦によるコロニー落着の被害復旧作業に出動していた隙をつき,この施設群をほぼ無傷で制圧することに成功した。これにより,公国軍は北米に重要な橋頭堡を確保できたのである。
 キャリフォルニア・ベースは,単に連邦軍の基地というだけの意味以上の施設であり,付属する各種開発拠点は,従来あくまでも予測の上でしか開発が行えなかった「地球上で運用する兵器」を開発するためにも重要な施設となった。

 特に,コロニーでは再現不可能な「海洋」に関する兵器は,キャリフォルニア・ベースの占領によって急激に加速したといっても過言ではない。
 従来,圧倒的攻撃力を誇っていた連邦軍艦隊を新設の公国軍艦隊が駆逐してしまったのもキャリフォルニア・ベースに蓄積されていた各種データと,それによって開発された新造艦,そして北太平洋を管轄していたベースそのものを制圧したことによる連邦軍艦隊の情報統制の乱れという複数の要因が全て公国軍にとって有益に働いたためである。
 この公国軍艦隊は,キャリフォルニア・ベースの制圧によって公国軍が無傷で得た,連邦軍の新型潜水艦をもとに開発されており,後に連邦海軍が頭を悩ませる公国軍潜水艦隊は,連邦軍が自ら開発した艦艇によるものであったとも言えるのである。(その際に公国軍に渡ったのが,ユーコン,マッドアングラーの原型となった艦である。)

 また,アメリカ西岸は,様々な気候帯の地域があり,公国軍にとってはモビルスーツ開発においても重要な施設となった。キャリフォルニア・ベースには,ジオニック社やツィマット社などの技術者が出向し,数多くの局地戦用モビルスーツの開発が行われたのである。(水陸両用モビルスーツなどは,本国でシミュレートされ,実際にはここで開発が進められた。)
 こうして,一年戦争末期までキャリフォルニア・ベースは,地球上における重要拠点として公国軍の戦力維持に重要な役割を果たした。
 しかし,オデッサの戦いでの敗北後,公国軍の趨勢は悪化の一途をたどることとなる。後の歴史家の意見は様々だが,長期戦に陥ったことによって連邦軍の反攻作戦のための時間を与えてしまったことが最大の要因であるとの認識は一致している。
 結果として,追い込まれた公国軍は起死回生の一手として連邦軍本部ジャブローの直接攻撃を実施することとなった{fn 本来はこちらが主眼のはずの地球侵攻作戦(一年戦争)であったはずだが,いつしか占領地の維持が主眼となってしまっていたのである。}}。

 第2次ジャブロー侵攻作戦には保有する戦力のほとんどを投入したが,実質的に失敗してしまう。以後も散発的に攻撃は繰り返されるものの,既に公国軍にキャリフォルニア・ベースを維持するだけの戦力はなく,徐々に戦線の縮小を行わざるを得ない状況となっていたのである。

 この結果,U.C.0079年12月14日に連邦軍の西岸諸州進攻作戦が発動,15日のキャリフォルニア・ベース奪還作戦で陥落し連邦軍の手に奪回されている。
 これ以降,公国軍が設置したモビルスーツ生産ラインは,連邦軍の手によって利用され最終決戦に向けたRGM-79ジムの生産をフル稼働で行い,数多くの機体が製造され宇宙へと送られている。

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最終更新時間:2015年03月14日 22時15分04秒

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