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ガンダム作品の区分

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ガンダム作品の区分

  • [関連用語]

 説明

 30年を超えるスパンで展開されているガンダムシリーズは,その作品傾向から様々な形でまとめて説明される場合が多い。
 最も単純な区分は「公式」,「非公式」という括りだろう。
 しかし,これについては,あまりにも作品が拡散しすぎてしまい,厳密にまとめ切れていないという状況も存在している。(なお,各版元による公式,非公式については,「公式」の項を参照のこと。)

 一般的にファン側の認知としては,(1)サンライズ制作作品,(2)バンダイの商品化作品,といったところが公式としての線引きとして判りやすいものであるが,現在では,これに角川系(ガンダムエース系としてもいい)作品が加わっており,さらに混沌とした状況である。

 これに準じた形で用いられる場合が多いのが,「映像作品」と「非映像化作品」であろうか。前者は,一般的にアニメーションとして作成された作品を指し,後者はそれ以外の作品を指している,と言う点で,サンライズが言うところの「映像だけが公式」という方針に準じているからである。

 さて,前述したものはあくまでも枠としての区分である。
 多くのファンは,さらに作品の内容によってさらなる区分をしている場合が多い。(同様に,アニメ誌などでもそうした区分が用いられる場合が多い。)
 その中でも,よく用いられる用語としては,いわゆる「宇宙世紀ガンダム」,「アナザーガンダム」というものがある。簡単に言えば「宇宙世紀を世界観に持つガンダム」と「それ以外の世界観を持つガンダム」というくくりである。

 また,それに準じた区分も数多く存在している。
 これは,先述したとおり,ガンダムという作品が非常に長い期間放映されていたことに原因があり,それによって世界観が広がったことに原因がある。
 以下にそれらを簡単にまとめてみた。

各区分の例

 多分に主観的な部分が多いため,あくまでも一例であると考えてほしい。
 一般的にテレビシリーズに用いる区分であるが,一部は劇場作品やOVAを加えている。

区分名含まれる作品(例)
昭和ガンダムファースト,Ζ,ΖΖ,(逆襲のシャア),(Vガンダム)
平成ガンダムGガンダム,ガンダムW,ガンダムX,∀ガンダム,(Vガンダム)
宇宙世紀ガンダムファースト,Ζ,ΖΖ,Vガンダム
アナザーガンダムGガンダム,ガンダムW,ガンダムX,∀ガンダム,
ガンダムSEED,SEED DESTINY,ガンダムOO,ガンダムAGE
21世紀ガンダムガンダムSEED,SEED DESTINY,ガンダムOO,ガンダムAGE
富野ガンダムファースト,Ζ,(ΖΖ),逆襲のシャア,F91,V,∀,Gレコ
その他SDガンダムフォース,SD三国伝
ガンプラビルダーズ,ビルドファイターズ,ビルドファイターズトライ

 ご覧になってわかるように,区分そのものが曖昧であるといえる状況である。
 そのため,議論中にこの様な区分がでた場合には,「その当人にとってどういった作品を含む」のかを一度きちんと確認する必要がある。


「昭和ガンダム」と「平成ガンダム」(平成三部作)

 アニメーション(主にテレビシリーズ)を区分する際に用いられたもので,現在ではあまり用いられることは無くなっている。
 機動戦士ガンダムF91の上映後,新規に作成されたTVアニメーションである「機動戦士Vガンダム」では,世代を大きく飛ばし,リセットした新時代を描こうとした[1]

 このため,新世代のガンダムという意味合いで「平成ガンダム」という言葉が登場したのだが,実際にこうした呼称が定着したのは,「機動武闘伝Gガンダム」のあと,「新機動戦記ガンダムW」の放映時期あたりである。
 また,この頃は「宇宙世紀以外のガンダム」に対する旧来のファンの風当たりは強く,平成ガンダムという言葉そのものが,否定的な意味合いをもって用いられることが多くなり,自然と宇宙世紀以外のガンダムを指すようになっていく。(もう一つの理由として,Vガンダムまでは,富野監督の手によるテレビシリーズであったことも理由にあると思われる。)
 この結果,平成ガンダムと言う言葉が定着した時点では,「Gガンダム」,「ガンダムW」,「ガンダムX」の3作品を平成ガンダムという括りでまとめることが多くなった。

 しかし,ガンダムXで一端テレビシリーズが終了したその2年後,放映系列を変更し,「∀ガンダム」が放送された。
 これは,ガンダムの生みの親である富野由悠季監督の手による「宇宙世紀以外」のガンダムであり,その作風も相まって賛否両論が激しかった。と,同時に「富野作品以外のガンダムを認めない」という考え方も一つの流れとなってきたのである。

 こうした経緯から,「平成ガンダム」という分類そのものが混沌としたこともあり,また,2003年の機動戦士ガンダムSEED放映開始[2]もあって,「平成ガンダム」という括りそのものがあまり使用されなくなった。
 同時に,平成ガンダムに対義する言葉であった「昭和ガンダム」(ファースト,Ζ,ΖΖの3作品)も用いられることが無くなっていったのである。

 現在では,名残的に,「平成三部作」(Gガンダム,ガンダムW,ガンダムX)という言葉が使われることがあるが,一般的には「宇宙世紀ガンダム」,「アナザーガンダム」の方が,使用頻度は高いと思われる。

 なお,現在でもこうした区分を使う場合でも,ガンダムSEED以降を別とする場合も多い。その場合は,後述する「21世紀ガンダム」などを用いることが多い。

 実の所,ガンダムF91以降は,平成に入ってから制作された作品であるため,おかしな区分ではあるが,元々昭和ガンダム・平成ガンダムという言葉がテレビシリーズの区分として用いられ始めたものが広がってしまったために起こったもので,「昭和ガンダム」という言葉は,現在では,事実上「宇宙世紀ガンダム」と同じ意味となってしまっている。
 このため,用語としては消えていくのが当然ともいえるのである。


「宇宙世紀ガンダム」と「アナザーガンダム」

 いわゆる世界観で分類したものであるが,判りやすい「宇宙世紀ガンダム」に対して,「アナザーガンダム」という言葉に曖昧な部分を含むため,注意が必要である。

 「宇宙世紀ガンダム」とはファーストからVガンダムまでの宇宙世紀を世界観に持つ作品と関連するOVAや劇場アニメを指す。この区分に対しては,大きなブレはなくほとんどの人で解釈は共通だと思われる。
 しかし,「アナザーガンダム」とは,「宇宙世紀ガンダム」の対義語として用いられる場合には,「宇宙世紀以外の世界観を持つガンダム」という意味合いで統一することができるが,含む作品は人によって異なる場合がある。すなわち,いわゆる平成3部作(G,W,X)のみを言う人もあれば,これに∀を加えた4作品のみを言う人もいるのである。無論,SEED以降の作品を加える場合もあるのである。

 また,根本的に異なった意味で用いる人もいる。
 つまり,「アナザーガンダム」の対義語が「宇宙世紀ガンダム」ではない場合もあるのである。
 アナザーガンダムの対義語を「富野ガンダム」とする人もかなりの割合で存在するため,注意が必要である。


「21世紀ガンダム」

 機動戦士ガンダムSEEDの製作発表の際に付けられたキャッチコピーからこう呼ばれる様になったもので,21世紀になってから製作された作品を指す。
 ただし,非宇宙世紀作品,すなわちガンダムSEED以降を指すことが多く,MS IGLOOなどの宇宙世紀作品に関しては,明確な呼び方が無いのが現状ともいえる。(単に宇宙世紀ガンダムということが多い。)
 狭義では,テレビアニメーションを指すことがほとんどで,その場合は機動戦士ガンダムSEED以降のMBS系で放映されたシリーズということになることがほとんどで,その場合でも「SDガンダムフォース」は例外的に扱われる場合のほうが多い。

 なお,対義語として「20世紀ガンダム」という言葉が使われることがあるが,希であると思っていいだろう。


「富野ガンダム」

 ガンダムの生みの親である富野監督が監督した作品とそうではない作品を分けたもの。∀ガンダムが宇宙世紀ではない世界観を持っているため,そうした点を考慮してこのように呼び始めたのだと思われるが,実際にはガンダム0080のころから,そうした意見は存在していた。
 とくに厳格な一派では,ガンダムΖΖを含まない,含む,含むにしても後半のみ,といった意見の相違があり,非常に判断にこまる区分ともいえるだろう。

 なお,一般的な対義語は「非富野ガンダム」だが,富野監督作品以外のガンダムをアナザーガンダムという場合も(まれにだが)ある。


「その他」

 厳密に言えば,1988年の逆襲のシャアの公開時に同時公開されたSDガンダムから「リアルガンダム」と「SDガンダム」というアニメ(あるいはストーリー物)における区分ができていたが,これが決定的となったのは,2005年の「SDガンダムフォース」の放映からであろう。これには,「SD三国伝」も加えられる。
 また,2009年の「ガンプラビルダーズ」,2013年の「ビルドファイターズ」,2014年の「ビルドファイターズトライ」という「ガンプラもの」も新たな区分ということができる。(ただし,コミックでの「プラモ狂四郎」を始祖とするラインであり,歴史そのものは古く,公式のアニメとしての区分が新しい,ということである。)

 関連項目


 編集者


最終更新時間:2014年11月30日 12時44分17秒

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脚注

  • [1]実は,こうした方法論をF91でも用いたのだが,F91では,「オリジナルガンダムのスタッフが集結」したことが前面に押し出されすぎており,結果的に従来の作品の延長線上としか見なされず,世代交代には失敗している。
  • [2]つまり,これから先も平成時代のガンダム作品は増加傾向にあることが判った,ということである。