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ガシャポン / ガチャポン
- [関連用語]
説明
玩具の自動販売機のこと。
100円(または,所定の金額)を投入口に入れ,レバーを回すことで,商品が排出口に排出されるもの。ガチャガチャ,ガチャポン,ガチャなど様々な呼称があるが,「ガシャポン」はバンダイが1988年に登録した登録商標であるため,総称として「カプセルトイ」という名称が使われることも多い。(ただし,トイ以外のものが収められている場合もあるため,これら販売機のことをカプセルベンダーという場合もある。)
現在では,バンダイがそのシェアのおよそ65%を占めており,残りのパイを各社(バンダイ系列含む)が奪い合っているという状況である。
元々はアメリカで考案されたガムボール(球形ガム)の自動販売機がヒントとなって開発されたといわれており,1970年代頃から駄菓子屋などの店頭に置かれ広まっていったとされる。(なお,その元祖については諸説有る。)
これらを取り扱っていた業者として有名なものがコスモスである。コスモスは,販売機を卸すのでは無く,委託販売[1]という形で展開したことから,全国的に普及していくこととなった。
しかし,その反面,コスモスの販売していた商品に粗悪品やいわゆるパクリ商品が多かったこと,カプセルに入らない商品を「当たり券」という形で引き替え式にして,射幸心を煽る方法[2]を採ったことなどから,こうした低価格の玩具自動販売機の商品は粗悪品やパクリ商品,或いはインチキ商品というイメージがあった。
その印象が大きく変化したのは,1980年代半ばで,バンダイ[3]を始め,様々な玩具や食品玩具などの製造販売メーカーが本格的に参入してからである。この頃になると,100円1カプセル売りが定着し始め,ほとんどの商品が100円売りとなる。
また,1990年代末期になると,いわゆる食玩の登場から,カプセル玩具の商品クオリティも向上し始め,200円売り,300円売り商品も登場し始め,現在では500円の商品まで存在するようになっている。
多くは,駄菓子屋や玩具店,スーパーなどの店頭に置かれており,委託業者が定期的に商品を入れ替える方法で販売されているが,機器を数十台(あるいは数百台)単位で用意し,自社で管理している専門店も存在している。
また,中に投入する商品も従来の小型玩具だけではなく,観光地などではご当地グッズやストラップなどを用意している場合などもあり,これを目当てにしている観光客も多い。
機構
一般的な機構としては,3〜4個の穴があいたターンテーブル(排出口の上にはカバーがある)にカプセルが落下し,これをレバーを回転させることで,排出口側に回転させることで商品を排出するものとなっている。そのため,商品が少なくなると,カプセルの入っていない穴が排出口に回ってしまい,商品が入手できない場合もある。このため,委託された店舗には,商品ケースの鍵が預けられている場合が多い。
このカプセルの排出機構に関しては,バンダイの特許が存在しており,2006年にエポック社との間で係争が生じ,バンダイ側の勝訴となり,カプセルベンダーおよびカードベンダーの製造販売に待ったがかかっている。
類似機器
同種の自動販売機として,コスモスが展開した箱売り(当時100円)のものなどがある。これは,箱に入った玩具(ミニプラモなどが多かった)を一般的な自動販売機のような,販売機で購入するもので,ほぼ飲料自動販売機と同じようなものである。
また,1988年にバンダイが投入したカードの自動販売機「カードダス」もこうした販売機のひとつで,20円1枚(現在は流通していない)と100円5枚(現在は100円4枚,または3枚)の販売機が存在する。
商品
最も多い商品は,「塩ビによる人形」である。
これは,1970年代末のスーパーカー消しゴム以降連綿と続くものであり,キン肉マン消しゴム,SDガンダムなどの大ヒットとなった商材もある。
現在でも塩ビ人形は,中心的な商材であるが,その多くは一部(あるいは全て)が塗装されたものが主流となっている。これは,チョコエッグなどの食品玩具との競争などをきっかけとして加速度的にその商品クオリティが高まったために起こったものであり,低価格な商品では,1色によるワンポイント程度の塗装しかないものも多い。
塩ビ以外では,ダイキャスト(現在では,一部ミニカー以外ほとんど見られない),プラスチック製ミニキット,紙(ペーパークラフトなど)といった様々な商材が用いられている。
関連項目
編集者
最終更新時間:2014年12月06日 08時47分03秒
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脚注