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カタパルト

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カタパルト


 説明

 艦艇から航空機など艦載機を射出するための射出機のこと。
 元来は,石などを飛ばす投石機(参考用語)という武器のことだが,その射出方法が航空機の射出時に似ていることからの命名だと考えられる。

 通常,航空機は飛行するために一定の速度が必要であり,それを確保するための飛行甲板を備えるためには,空母の大型化は避けられない状況であった。第2次世界大戦時には,既に航空機が戦場の主役になりつつあったが,艦載機の離陸速度と滑走距離は,航空母艦を建造する際の足かせともなっており,当時のプロペラ機でも空母は風上に向かってかなりの速度で航行しないと発艦が出来ない様な状況であった。
 これが劇的に変化したのが,アメリカ海軍が開発した,油圧式カタパルトであった。

 カタパルトではないが,これに類する装備として,「スキージャンプ式甲板」がある。カタパルトを開発しきれない技術的な問題を抱える国や,STOLが搭載機の中心であり,カタパルトを必要としない国[1]の空母に採用されているもので,その名の通り上向きの傾斜角(5°〜10°ほど)を付けた坂を甲板に設置する。
 無論,この方式は,水上艦艇にのみ利用できるものである。

油圧式カタパルト

 油圧式カタパルトが搭載されたアメリカ軍の空母は,より多くの航空機を短時間に発艦させる事ができ,なおかつ,速度の出ない小型の艦であっても,十分空母としての機能を果たす事ができたのである。
 日本軍は,本格的なカタパルトの開発ができず,火薬の爆発力で射出する火薬式カタパルトを装備した艦こそあったが,これはメンテナンスに時間もかかり,多くの航空機を射出するには向いていないため,ほとんどの艦にカタパルトを未装備であり,航空機の展開能力でもアメリカ軍に後れを取ったのである。

スチームカタパルト

 第2次大戦後は,圧縮空気式のものが一部で造られたが,イギリス海軍が立案し,アメリカ海軍で実用化された蒸気式カタパルト(スチームカタパルト)が主流となった。
 スチームカタパルトは,大型の航空機でも射出可能な強力なもので,艦載機としては規格外に大型であったF-14なども運用可能[2]となった。

リニアカタパルト

 その後,電磁式カタパルト(リニアカタパルト)の開発が進められており,特に宇宙艦艇では,こうした電磁式カタパルトの採用がほとんどとなっている。
 これは,艦本体のリアクターから供給される大電力を利用することで,複雑な機構を艦に持たせずとも超電導磁石の応用で,艦載機を遠距離に射出することが可能となるためである。
 なお,宇宙艦艇におけるカタパルトは,水上艦におけるカタパルトとは異なり,飛行のための初速を与えるための機構では無い。あくまでも,艦載機の搭載燃料の節約のために,カタパルトを用いて,必要な慣性速度を与えるための機構である。こうした運用の為の意味合いが代わったことも蒸気式よりも安定して速度を与える事ができる電磁式の利点のひとつとなっている。

Iフィールドカタパルト

 正暦時代には,Iフィールドビーム駆動のモビルスーツが登場し,機体制御にIフィールドが用いられるようになった。
 このため,ソレイユなど,ディアナ・カウンターの艦では,さらに機構を簡略化し,Iフィールド制御のみで機体を射出するIフィールドカタパルトが標準的に搭載されるようになっている。

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最終更新時間:2014年11月08日 09時08分00秒

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脚注

  • [1]あるいはカタパルトを開発するだけの技術力が無い国家も該当する。逆説的に,スキージャンプ甲板で離陸できるSTOL機を開発するのである。
  • [2]蛇足だが,F-14の初期ロットなど,艦載機運用するための航空機は,スチームカタパルトのパワーに負けないためにかなり太めの主脚を持っていた。また,現在では主脚とカタパルトを直接接続出来るが,当初はそうした機構がなかったため,航空機とカタパルトをワイヤーで接続していた。このワイヤーを回収するために装着されていたのが,ブライドル・レトリーバーと呼ばれる滑走路端のツメの様な突起である。現在では,そうした装備が必要なくなったため,ほぼ全ての空母からこうしたツメ状のパーツは消えている。