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オデッサ作戦

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オデッサ作戦

 説明

[U.C.0079.11.07〜11.10]

 地球連邦軍が,地球上における大反攻作戦の第一歩として実施した大規模な作戦行動で,ユーラシア大陸におけるジオン軍の補給基地・資源採掘基地である,オデッサ基地を攻略するために行った作戦のこと。その作戦は,ホワイトベースによる北米大陸地球侵攻軍司令ガルマ・ザビ大佐の撃破直後から,これを組み込んだ計画が「オデッサ・デイ」の名の下に進められ,U.C.0079年11月7日に火ぶたが切って落とされた。
 ジオンの攻勢に耐え続けた連邦軍が初めて大規模反攻に出た作戦でもあり,一年戦争におけるターニングポイントの一つといえるだろう。

 連邦軍の指揮はレビル大将が執り,迎え撃つジオン軍はマ・クベ大佐が指揮を執っていた。レビル将軍は,連邦軍の圧倒的物量にものを言わせた攻撃により,ジオン軍の戦線を崩すことを前提とした指揮を執り,マ・クベ大佐は,防衛時に戦力配分を上手く行うことで,進撃を食い止める手法をとった。
 しかし,圧倒的な物量の差はいかんともしがたく,最終的に公国軍の戦線は崩壊することとなる。ここにおいて,マ・クベ大佐は,レビル大将に対し,進撃を止めなければ核ミサイルを発射すると脅迫したものの,これがレビル大将によって無視された結果,実際に核ミサイルが発射されている。(このミサイルはホワイトベース部隊のガンダムによって,弾頭を切り落とされ,事なきを得ている。)
 実質的に,このミサイル発射時点でジオン軍の基地機能は崩壊しており,直後にマ・クベ大佐は,オデッサから脱出しており,時間稼ぎであった可能性も高い。

経緯

 オデッサは,ジオン公国軍にとって重要な資源採掘基地であったが,逆に言えば,連邦軍にとってオデッサを陥落させなければ,公国軍の継戦能力の低下は望めない,という状況であった。
 既に太平洋を公国軍の勢力下におかれた連邦軍は,欧州での数少ない勢力圏に配備された兵力をオデッサ作戦へと振り分けるために各種牽制行動などで,公国軍の勢力を釘付けにした。

 しかし,こうした牽制行動や欺瞞行為を続けながらの戦力配置転換のため,行動計画は大きくずれ込み,実際の作戦実施予定であった10月15日には作戦は実施できなかった。このため,公国軍は大規模作戦の目標がオデッサであることを察知,防衛戦力の増強を図りはじめた。
 10月20日,ワルシャワを前線基地として集結した連邦軍部隊は,各所に陽動部隊を派遣しながら,オデッサ作戦の最終案の検討を開始,25日に正式な作戦日を決定した。(なお,この際に,予定よりも移動の遅れていたホワイトベースに対して,作戦開始位置までの移動を急ぐよう通達がだされている。)

 U.C.0079年11月7日,オデッサ作戦の火ぶたが切って落とされる。
 事前に敵攻撃を受けたホワイトベースに集中する敵特務部隊が引きつけられている最中の午前6時,連邦軍各部隊に進撃の命令が下る。(なお,戦闘開始命令は午前6時だが,作戦は深夜0時発令という説がある。)
 連邦軍が投入した戦力は,一説には地上の全兵力の1/3だったとも言われている。特に序盤戦に投入された空軍の大規模な攻撃は,航空兵力の少ない公国軍を押しとどめるに大きな効果があった。

 その後,予定されていた8ルートを含む陸上部隊が突出,激戦を繰り広げた結果,13時40分に連邦軍の陸上部隊第3軍が,公国軍の第1陣の包囲網の突破に成功する。このため,公国軍は各所の防衛を断念,後退した。(なお,これに調子づいた第3軍は突出を続けた結果,手痛い反撃を被っている。)
 この結果,突出を控えた連邦軍と守備固めをした公国軍のあいだで,膠着状態に陥った。

 11月9日,連邦軍第4軍が,包囲網の突破に成功,これをきっかけに連邦軍の総攻撃が始まる。
 ここに置いて,黒い三連星など公国軍の特務部隊を撃破したホワイトベースがオデッサの鉱山基地後方より戦線に突入した。(この際に公国軍と通じていた連邦軍の将官を確保,これが反攻のきっかけになったとも言われている。)
 同日17時ちょうど。オデッサ基地司令マ・クベ大佐は,オデッサ基地を蜂起,ザンジバル級級機動巡洋艦で宇宙へ脱出した[1]
 この時刻をもって連邦軍のオデッサ作戦の勝利が確定した。

作戦に投入された兵器群

 オデッサ作戦における戦闘は,そのほとんどが既存の兵器による交戦であった。
 連邦軍の主力は,航空部隊と陸上における戦車部隊ではあったが,これも対MS戦闘における戦力バランスを考えた結果,圧倒的不利を補うため,史上稀に見る大部隊での攻撃となった。(そのため,戦力が終結するのに時間がかかり,実際の戦闘実施日がずれるなどの計画外の事態も起こっている。)
 一説には,地上戦力の1/3が投入されたとも言われるほどの規模であり,投入された戦車部隊はヨーロッパ中や中央アジアからかき集められたものであったとも言われている。

 しかしながら,地上部隊の損害は相当な物であり,航空部隊による大規模爆撃がジオン軍陣地に壊滅的打撃を与えられなかった場合は,作戦自体に大きな影響を与えかねなかったという実は綱渡り的な作戦であったことが後世指摘されている。

 また,連邦軍はこの作戦で(公式的には)量産型MSを初めて実戦に投入している。この機体,RGM-79 ジムは,既に大きな戦果を挙げ,両軍ともに知れ渡りつつあったRX-78-2 ガンダムの簡易生産型であり,一部では実際にガンダムと誤認されたとも言われている。(とはいえ,ほとんどのMSが後方に配置されており,実際には運用試験に毛が生えた程度の実戦であったとも考えられる。)

 公国軍の投入した兵器は,地上戦用MSのほとんどと,陸上戦力の全てであり,それだけオデッサ基地を死守することが公国軍にとって重要な事柄であったことが分かる。だが,そのためにこの当時まだ新型で数が少なかったドムを,ランバ・ラルに送らずに基地に配備するなど,公国軍内部での軋轢も表面化したと言えるだろう。

作戦がもたらしたもの

 この戦いによって,地球上における重要拠点をジオン軍は失っている。国力に乏しいジオン軍が,唯一地球上での物資確保に利用できる拠点であったオデッサが失われたことは,以後,新たな物資確保が不可能になったということを意味していた。
 つまり,勢力圏こそ広い地球上ではあったが,それを維持していけるだけの部隊を駐留させることそのものが不可能になったことを示していたのである。
 このため,バイコヌール基地をはじめとする各基地からの宇宙への脱出が始まり,ユーラシア圏からのジオン軍の勢力圏が消えていくことになるのである。

 そして,その後の第2次ジャブロー攻略戦の失敗によって,北米からもジオン軍が駆逐された結果,戦局は宇宙へと大きく動いたのであった。

 関連項目


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最終更新時間:2014年11月16日 17時58分56秒

 ノート

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脚注

  • [1]オリジンでは,マ・クベはオデッサで戦死している。