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エンジェル・ハィロゥ

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エンジェル・ハィロゥ

  • [用語]
  • 分類:施設・兵器
  • 区分:宇宙世紀
  • 出典:機動戦士Vガンダム

 説明

 ザンスカール帝国軍が建造した超巨大サイコミュ衛星兵器が「エンジェル・ハィロゥ」である。エンジェル・ハィロゥは,中心のコアとなるパーツ(とはいえ,実質的に艦艇規模のものだが)をサイコミュ増幅装置を兼ねたリングが取り囲んだ構造をしており,実に120kmほどに及ぶ巨大なものとなっている。
 こうした巨大建造物を極秘裏に建造するのは難しく,完成直前までリガ・ミリティアや連邦軍に細くされなかったため,極端に言えば,ザンスカール戦争当時のザンスカール軍の全ての作戦はエンジェル・ハィロゥ建造を悟られない為の陽動であったと行っても過言ではない。

 多重構造のリングの中に数万人のサイキッカーを収容,カプセルの中にいれ,集団でキーとなる人間の下で意識を統合することが可能となっている。当初は,女王マリアが,後にシャクティ・カリンがキールームで平和を願ったが,その統合された意識は,サイコウェーブとなって人間に幻覚を見せ,効果範囲にいる人々の闘争心を忘れさせることとなった。その表向きだけ見れば,人類から争いを忘れさせるというものであり,理想的な戦争回避であるように見えるが,実際には,より強力な作用が行われており,真の作用は人類そのものの退行現象による生命活動そのものの抑制である。サイコウェーブによって細胞すら眠らせて人を赤子同然の状態にし死に至らしめる脅威の兵器なのである。
 この計画は,ザンスカール帝国宰相フォンセ・カガチによるもので,彼は,ザンスカールによる勝利ではなく,人類そのものの抹殺をも考えていたと言われる。(実際,彼は木星から帰還した人物と言われ,その年齢や行動から考えて,木星帝国の生き残りである可能性も否定できない。実際,エンジェル・ハィロゥの建造には木星船団も関わっていたとの噂も絶えない。)

 このため,リガ・ミリティア(及びこれに加わった連邦軍)とザンスカール帝国軍の最後の戦いの場となった。両軍とも大きく疲弊し,中心人物の多くを失っている。
 最終的には,死亡したマリアの後を引き継いだシャクティの祈りによって,予想だにできない出力を発し,これがきっかけで分解していく。なお,中央部は,そのまま宇宙へと飛び去っていった。

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最終更新時間:2015年07月11日 07時35分27秒

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