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インパルスシステム
- [用語]
- 分類:機構
- 区分:コズミック・イラ
- 出典:機動戦士ガンダムSEED DESTINY
説明
ZGMF-X56S インパルスに搭載されたシステムのこと。
セカンドステージMSシリーズとして開発されたインパルスは,他のMSとは決定的に異なったシステムを採用している。それがこのインパルスシステムであり,MSの機体を分割し,上半身であるチェストフライヤーと下半身であるレッグフライヤーとして独立したユニットとした。
これにコントロールユニットであるコアスプレンダーをドッキングさせることで,ひとつのMSとして運用させる形になったのである。
本来セカンドステージMSシリーズは,局地戦MSを開発するというコンセプトであるが,X56S インパルスは,セカンドステージMSシリーズが目指していたMSというよりは,純然たるX105のアドバンスドMSであるといったほうがいいだろう。それも連合によってシステム化されていた,X105(あるは,01A1)とFX-550との連携までもひとつのパッケージとして運用しようというものである。(また,後に明らかになるが,チェスト/レッグフライヤーそのものを局地対応化するという形での局地戦MS化も可能である。)
この発想は,局地戦対応機というよりは,ウィザードシステムの発展型システムであり,実際にそういったコンセプトで設計されているのがX56S インパルスなのである。
また,この「インパルスシステム」を運用するためにわざわざ新型艦艇まで設計建造されているという点を顧みるに,「効率的なシステム」には,この時点ではなり得なかったようである。
では,インパルスシステムが効率的なシステムであり得るのはどういった状態であるだろうか。
これはすなわち,「すべてのMSがインパルスシステムとなったとき」に他ならない。
インパルスシステムは,機体コア,すなわちコアスプレンダーさえ無事ならば,チェスト/レッグフライヤーを換装することで直ちに戦線に復帰が可能なシステムなのである。
つまり,すべてのMSがこのシステムを採用していたならば,運用艦もすべてインパルスシステム対応艦であり,「どのMSが戦場で損壊しても,コアさえ無事ならば,いずれかの艦から,ただちに新たなユニットを供給されることで戦闘を維持することが可能」であることを意味している。
すなわちこれは,前大戦時にザフトが試作したX11A リジェネレイトのコンセプトなのである。
X11A リジェネレイトは,システム上巨大なユニットとなってしまったが,X56S インパルスは,通常のMSサイズにこれをおさめることに成功しているのである。つまり,X56S インパルスは,X11A リジェネレイトの換装システムと,GAT-X105のストライカーシステム,双方のシステムを発展採用した機体と言えないこともないのである。
だが,残念ながらこのシステムはコスト面で大きな負担を強いるものとなってしまった。そのため,コアスプレンダーも4機しか建造されていない。
これではこの画期的なシステム搭載機も単なる高額な分離合体式MSに過ぎないのである。
蛇足ながら,ミネルバという新造艦に通常MSの運用システム(しかも当初からザクの運用が前提)を備えていることからしても,事実上インパルスシステムは,既に失敗しているといっても過言ではないだろう。
関連項目
編集者
最終更新時間:2011年11月10日 18時51分36秒
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脚注