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アリイ

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アリイ / 有井製作所 / マイクロエース

  • [模型用語]

 説明

 プラモデルメーカーのひとつ。正式名称は,「有井製作所」だが,現在は「マイクロエース」という社名で活動しており,有井製作所は不動産部門となっている。

 1963年企業のメーカーで,当時のプラモデルブームの最中に誕生したメーカーのひとつである。1982年放映の超時空要塞マクロスのキット化によって広く認知されるようになったメーカーであるが,それ以前は「ザ★アニメージ」シリーズというガンプラのパチモンシリーズなど,ウケを狙ったとしか思えないようなキットも数多く販売している。特に,エリマキトカゲ,ラッコといったアクション付きのキットなどがアリイというメーカーの方向性を示しているとも言えるだろう。
 こうした方向性は,90年代末頃まで続いていたが,この頃になるとプラモデルという趣味そのものが地盤沈下を起こしており,アリイも他のメーカーの類に漏れず販売不振に陥っていく。
 こうした中,アリイ傘下の鉄道模型部門のブランド名として使用されていた「マイクロエース」を2004年に新規子会社として新設し,プラモデル部門を含む事業資産を移管し,本体は模型部門から撤退することとなる。

 マイクロエースは,こうした経緯から「鉄道模型」メーカーという印象が強く,現在でも主力は鉄道模型である。
 プラモデルは,アリイ当時の自社開発品やエルエス,オオタキなどの事業から撤退した企業の金型の再生産が中心であり,新規キットはほとんど開発されていない。
 これらの再販品も他社製品と比較して,エラー(バリやパーツ欠け,パーツゆがみ等)が多く,金型メンテナンスの不備を指摘されることが多い。(これは,バンダイに譲渡されたアリイ製バルキリーのキットがほとんど当時のまま再生産されることと比較すると明らかにメーカー側のメンテナンスの問題である。)また,アリイ,マイクロエース双方のロゴが混在しているなど,プラモデル部門に対する力の足りなさは,かつてを知るファンには残念でならない。


 アリイ製品でガンダムファンにも有名なシリーズが,先に挙げたザ★アニメージシリーズや,太陽系戦隊ガルダンであろう。いずれもガンプラのパチモンとして有名ではあるが,前者はガンプラブーム期にわざわざ新規開発されたもので,後者はそれ以前に発売されていたオリジナル商品の焼き直しである。(意外にこの点は指摘されないことが多い。)
 また,超時空要塞マクロスのキット化は有名であるが,その後の「超時空世紀オーガス」では,オーガスそのものの認知度の低さと,今井科学製の1/40可変オーガスのインパクトが強すぎた結果,非常に存在感が薄い。(ただし,1/48ナイキックなど非常に高いクオリティのキットも存在する。)また,「超時空騎団サザンクロス[1]」は,番組そのものの認知度の低さに加え,プラモデルキットそのものもほとんど認知されていない状況であるが,アリイが発売した「ラーナ・イザビア少尉」は,そのキャッチコピーもあり,一部でカルト的な人気を獲得するに至った。
 なお,1980年代半ばにはほとんどのキャラクターモデルメーカーが苦境に立たされており,アリイも例外ではなかった。この際に,可変バルキリーを含むいくつかの金型がバンダイに売却されているが,現在も数多くの金型がアリイ(マイクロエース)に残っており,バンダイに売却され定期的に再販がかかる旧今井製品とは逆に,なかなか手に入らないモデルとなってしまっている。

 備考

模型に関する用語の集約の為,ガンダムに関連しないもの,関連しないメーカーも含まれています。

 関連項目


 編集者


[模型用語]


最終更新時間:2011年02月16日 20時18分45秒

 ノート

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脚注

  • [1]蛇足ながら,サザンクロスは,キャラクターモデル関連が下り坂となったまさにその状況下の製作で,同時にタツノコプロとビッグウェストの間に不穏な空気が漂い始めた時期であるため,様々な形で悪い影響が出ている。例えば,玩具は当初タカトクトイスがスポンサーとして参加するはずが倒産によりバンダイとなり,そのバンダイもスポンサー契約のみで商品は提供しなかった。これには様々な噂が存在するが,結果的に「主役ロボすら商品化されない」テレビシリーズとなってしまったのである。この状況はロボテックによって覆されるが,これもまたややこしい状況(オーガスが東京ムービー制作であることなど)が継続するひとつの原因となっている。