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アナハイム・エレクトロニクス

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アナハイム・エレクトロニクス




 説明

 アナハイム・エレクトロニクス社は,家電製品などの民生品から軍需まで取り扱う総合企業で,一年戦争以後,歴史上様々な場面でその名を見ることが多くなった。無論,一年戦争当時も既に大規模メーカーとしての地位を確保しており,一説には一年戦争当時,フォン・ブラウン市が中立を保てたのは,アナハイム・エレクトロニクスの存在によってジオン公国軍すら接収を控えたためだとも言われている。
 一年戦争後は,積極的に歴史の表舞台に登場することとなり,特に連邦軍の軍需に深く食い込んだ事もあって,「死の商人」などとも揶揄されている。

 その後も歴史の節々で社名を見ることがあったが,U.C.0096年に勃発したいわゆる「ラプラス戦争」によって社内対立(厳密には,社とその経営に参画していたビスト財団との対立であるが)によって経営陣の一部に造反などもみられた。しかし,その後もその力は大きく,連邦の軍需を一手に担うなど,我が世の春を謳歌する。

 だが,U.C.0102年に経費節減などを理由としたMSの小型化が提言されてから,その勢いに陰りが見られる様になっていく。その最大の原因は,メラニー会長の様な「機を見る」ことのできる人材が表舞台から去って行ったこと,だとされている。
 しかし,依然としてその企業規模は大きく,地球圏を代表する企業であることは間違いない。

歴史

 アナハイム・エレクトロニクスは,かつては北米キャリフォルニア州アナハイムに本社を持つ中規模の家電メーカーであった。創業後も特に突出した業績を残す様なメーカーでは無く,まさに中堅という言葉で全てが説明できるような企業だったのである。
 しかし,宇宙移民の進む時代に様々な特許を取得し,その力をバネに急成長し,大規模メーカーの地位を獲得するに至ったのである。(これには,ビスト財団の協力が大きかったともされている。)
 月面都市が完成すると,その資本を月面に移し,早々と地球連邦政府の管理下から逃れた。

 一年戦争後,既に大規模メーカーとして名を馳せていたとされ,一説には既に連邦・ジオン双方に相当量の取引があったともされている[1]

 一年戦争後には,ジオニック社を始めとするジオン系の企業だけでは無く,ハービック,ボウワなど戦術体系の変化によって業績不振に陥ったり,これから延びると見られる企業を次々と買収,合併を繰り返し,地球圏でも類を見ない大規模な企業に変貌していた。
 戦後のアナハイム・エレクトロニクスは,「宇宙のスタンダード企業を目指して」というスローガンを掲げ,まさに「家電製品から宇宙戦艦まで」を手がける総合大企業へとのし上がった。だが,その結果,今度はアナハイムそのものが「歴史に関与」するようになっていくのである。

 U.C.0087年に勃発したグリプス戦役では,経済的利害からエゥーゴを支援した。しかし,その一方で保険としてティターンズにMSの供与も行っている。また,第1次ネオ・ジオン戦争でもネオ・ジオンに同様の供与を行っており,まさに死の商人に相応しい状況となっていったのである。また,当時は会社からの天下り将校がエゥーゴの中核を占めるなどエゥーゴは「企業の私兵」により近づいていた。こうした状況から,エゥーゴは内部分裂し,グリプス戦役後の連邦軍の弱体化によるネオ・ジオンの台頭を許してしまうのである。

 第2次ネオ・ジオン戦争では堂々と両軍のMSや艦艇を生産。これはアナハイムの開発部門がブロック分けされ相互の情報交換は非常に限られていた為に情報流出の可能性が低かったこと,そして,(表向き)独立採算制をとっていたため,事業部ごとに不干渉だったのである。
 この当時がアナハイムの全盛期と言っても過言ではなく,U.C.0099の時点でアナハイムはグループ企業100社以上,総従業員数28万人の超巨大企業となっていた。

 その後の小型MS開発で出遅れサナリィに敗北するも,開発能力に優れるものの生産能力に乏しいサナリィに対して,連邦軍の意向もあり圧倒的な受注力は変わらなかった。
 U.C.0150年代には,リガ・ミリティアの支援も行ったとされ,なお,大きな影響力を持っていたと考えられる。

 支社・傘下企業

 アナハイムグループは,アナハイム・エレクトロニクスを中心とし,傘下となるAEグループと,AEI(アナハイム・エレクトロニクス・インダストリー)グループに大きく分けることができる。また,それらの各グループ会社もグループ企業を有しており,非常に多くの企業がグループを構成している。
 また,関連企業も数多く存在し,取引だけでは無く,事実上グループ企業と同様の企業も存在する。

支社

 AEの支社は,全地球圏規模で存在している。各地域を統括する統括支社と,地域ごとに存在する支社があり,それぞれが地域ごとの活動を行っている。
 また,AE本体は各部門ごとの独立採算制をとっており,軍需,家電,通信などの分野ごとに各グループ企業とともに企業活動をおこなっている。

地球支社

 地球上の支社は,各地域の統括支社によって管理され,地域ごとの活動をおこなっている。中には,独自の活動を展開する支社もあるが,独立採算制の下,ある程度の独自活動は黙認されている状態である。

コロニー支社
  • AEザーン
  • AEハッテ
  • AEムンゾ
  • AEムーア
  • AEルウム
  • AEリーア

 また,これら以外に,直轄のコロニーとして運用されているコロニーも複数存在し,それぞれが事実上支社としての機能を持っている。

  • インダストリアル7
  • アイランド7[2]
  • スゥイートウォーター[3]
  • アナハイム中央技研

月面都市支社
  • フォン・ブラウン支社
  • グラナダ支社
  • イプシロン支社
  • アナハイム支社

 これらの支社に付随する形で,様々な研究所,開発局,工場などが存在している。

各種事業部等(所属先が明らかで無いもの)
  • 先進開発事業部
  • 第2研究事業部
  • 第3〜13開発局
  • ジオニック事業部
  • テクチニウム工場
  • ラビアンローズ支社


工場

 アナハイム・エレクトロニクスには,各支社ごとに独立採算制を採っているため,一部支社は独自に設計開発の可能な大規模工廠を保有している。特に月面都市の支社は,それぞれが競争相手として機能することで,新たな製品を作り上げることが可能となっている[4]
 特にU.C.0100年頃は,アナハイム各セクションが最も高い収益を上げていた時期であるが,それまでの基礎を造ったのはそれぞれの工場が各戦争当事者である陣営と独自のビジネスを展開していたためともいえる。

AEフォン・ブラウン工場(フォン・ブラウン工場)

 フォン・ブラウンに存在するアナハイムの工場で,統括はフォン・ブラウン支社。
 元々は公国軍系の施設とされ,一年戦争当時は主にザク系MSの生産を手がけていた施設をアナハイムが買収したと言われている。(ただし,当時はフォン・ブラウンは連邦の勢力下であった時期もあるため,詳細については明らかでは無いが,当初公国軍が占拠した工場を,後に連邦が奪還した際にアナハイムが買収した可能性はある。)
 後に連邦軍系MSの重要な生産拠点となり,連邦軍が使用する量産型のMSのほとんどを製造することとなる。有名な機体としては,RX-93νガンダムなどが挙げられるが,RGM-89ジェガンも本工場でその多くは生産された。
 都市の詳細については,「フォン・ブラウン」を参照。

リバモア工場

 フォン・ブラウン郊外にあるアナハイム・エレクトロニクスのモビルスーツ開発工場で,秘匿されたガンダム開発計画に関与していた。ガンダム試作1号機の空間戦闘仕様への改修に際してトライアルを行った施設だとされている。
 おそらく,統括はフォン・ブラウン支社によって行われているものと考えられる。

AEグラナダ工場(グラナダ工場)

 かつてジオニック社が保有し,ジオン本国以外では最大の規模を誇った工廠を一年戦争後にアナハイム・エレクトロニクスがジオニック社の吸収合併という形で手に入れたもの。
 元来ジオン公国系の製造施設が存在することから,公国軍系MSの開発に秀でており,一年戦争後は,公国軍系と連邦系のMSのハイブリッド機の製造に移行,RMS-106ハイザックやRMS-108マラサイなど歴史に名を残す機体を製造している。
 その後,連邦軍の主力が連邦系(ただし,公国系の技術導入は進められたが)に移行すると,独立採算制であることを利用し,ネオ・ジオン軍と接触,MS開発を受注するなど,独自の動きをつづけることとなった。
 都市の詳細については,「グラナダ」を参照のこと。

アンマン工廠

 グラナダ支社によって統括されるグラナダの衛星工業都市アンマンに存在する工廠。
 グリプス戦役時には,エゥーゴの中心的拠点となった。
 詳細は,「アンマン」を参照のこと。

キャリフォルニアベース工廠

 かつて公国軍が占拠し,大規模な開発工廠を設置したキャリフォルニアベースは,連邦軍による奪還後,連邦軍基地を除く各開発セクションはほとんどがアナハイム・エレクトロニクスによって買収されている。

ラビアンローズ級

 アナハイム・エレクトロニクスが運用するラビアンローズ級ドック艦は,それ自体がひとつの工廠であり,支社としても機能している。ネームシップであるラビアンローズをひとつの代表とし,所有するラビアンローズ級はそれぞれ独自の経済活動を建前上は行っている。
 しかし,実際には,ラビアンローズ,ロサ・ギガンティアなどほとんどの艦が,グリプス戦役時にはエゥーゴ側の艦として運用された。


その他施設等

 アナハイム・エレクトロニクスは,一般的な企業活動以外にも様々な事業を展開している。慈善事業や自社のための人材育成を目的とした私学など,それは様々な分野に亘っている。

  • アナハイム・エレクトロニクス工業専門学校

 カーディアス・ビストが理事長をつとめ,アナハイム・エレクトロニクスが運営する私学校。通称AEIC(アナハイム・エレクトロニクス・インダストリアル・カレッジ)。
 インダストリアル7に設置された工業系専門学校で,いわば自社のエンジニアを育成するための施設である。

傘下企業・傘下組織

 アナハイム・エレクトロニクスグループには,150を超える傘下企業・傘下組織が存在する。基本的には,企業活動に合わせた下請け企業であるが,中にはアナハイム本社に匹敵する市場規模(シェア)を確保している企業も存在する。

 以下は,こうしたアナハイムグループ各社とアナハイムが設立した組織の一覧である。詳細は,各項目を参照のこと。

AEグループ

 アナハイム・エレクトロニクスの直接関連企業としてグループ化されている企業。


AEグループ(U.C.0099年段階では合併などで統合され存在しない企業)

AEグループ(U.C.0080年代の社名で,U.C.0099年段階では正確な企業名が不明の企業)

AEIグループ(アナハイム・エレクトロニクス・インダストリー)


関連企業

 アナハイム・エレクトロニクスには,古くから協力関係にある企業が数多く存在する。そうした関連企業をまとめたのが下記一覧である。企業の詳細は,各項目を参照のこと。


 主要人材

 アナハイム・エレクトロニクスでもっとも有名となったのは,CEOのメラニー・ヒュー・カーバインであろう。彼がCEOを務めている間,アナハイムの業績は加速度的に伸び,彼がその身をひいた頃には,既に地球圏最大の企業となっていた。
 しかし,彼の夫人でアナハイム・エレクトロニクスに大きな出資を行っていたビスト財団当主代行でもあったマーサによって引き起こされた一連のスキャンダル(後に,ラプラス戦争として,話題となった)の後,メラニーは,直接的な企業経営からは身をひき,相談役となっている。
 CEOを引き継いだのは,メラニーの下,社長として敏腕を振るったコウエル・J・ガバナンで,ビスト財団によるコントロールを離れた後の発展は,彼の力量によるところが大きいと言われている。

 また,各部門別にみても数多くの人材を輩出している。
 なお,各種試験運用組織(部隊)やテストパイロットなど末端まで名を連ねると非常に膨大となるので,ここでは経営陣や開発陣のなかで特に名を残した人材について記しておく。

経営陣

 アナハイム・エレクトロニクスの経営に関わった人物。
 他にも名称不明ながらも,クロスボーン・バンガードや当時の連邦軍と裏取引を行った人物など,数多くの経営陣が存在するが,ここでは歴史上に名を残した人々を主に取り上げている。(関連企業の経営陣については,その企業の項目を参照してほしい。)


開発部

 MSなど主に兵器開発関連で名を残した人物。
 斬新な技術開発などで既存の発想と異なるMS等を生み出した人材が多く存在する。



 備考

設定上の変化

 アナハイム・エレクトロニクスという名称の企業が登場したのは,機動戦士Ζガンダムが初めてであり,当初は「アナハイムグループ」の一部門がアナハイム・エレクトロニクスという企業である,という認識であったが,現在では,アナハイム・エレクトロニクスという巨大企業に,様々な下部企業を持つという扱いに変化している。
 また,当初は,一年戦争後に台頭してきた企業であるという扱いであったが,あまりにも巨大な組織となってしまったこともあって,一年戦争時から兵器開発に参入しており,戦後ジオニック社を吸収してから,加速度的にその勢力を伸ばした,という扱いに変化している。このため,Ζガンダム放映当時の資料とは異なった解釈がなされている場合が多い。
 また,ガンダム・ジ・オリジンでは,一年戦争時RX計画を進行したテム・レイは,アナハイムの技術者であり,連邦軍のMS開発をアナハイム社が行っていたという扱いになっている。

 関連項目


 編集者


[用語]
[用語・UC]


最終更新時間:2014年10月07日 22時30分54秒

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脚注

  • [1]設定の不整合の多い部分で,MSVではヴィックエリントン社が為している業績をアナハイムのものとした記述も見られる。また,Ζガンダム放映当時の資料では,アナハイムは戦後急速に延びてきた企業のひとつとされており,この点で言えば,「軍需」は一年戦争後に特化したと考えるのが妥当だろう。
  • [2]強化人間物語の舞台となったコロニー。
  • [3]アーガマを建造した工廠。
  • [4]この点が裏目に出たのが,サナリィの台頭であるが,これも結果的にアナハイムという企業の規模がサナリィよりも遥かに大きかったことから,なし崩し的に採用は奪われても,生産を奪うという方法論で対処することができた。
  • [5]おそらく筆頭株主を兼ねていると考えられる。事実上の親族経営だろう。
  • [6]アナハイム・ジャーナルにおけるコメントでは,社長と日本語訳されているが,原文では「CEOコメント」となっているため,CEOに就任している,と解釈した。厳密に言えば,訳文の問題であるが,0085年当時からメラニー会長・ガバナン社長体制で運営されているため,「CEOとしての権限」がメラニーからガバナンに委譲された,と解釈している。
  • [7]実際の顛末については,0083参。
  • [8]メラニーへのパイプなど劇中描写から,経営権に一定の関与があると考えられる。