!!!アスキー・メディアワークス *[関連企業] //*読み: *分類:関連企業 !!説明  アスキー・メディアワークスは,2008年4月1日付けで,アスキーとメディアワークスが合併する形でスタートした企業である。ベースとなったのは,事実上メディアワークスで,これにアスキーの出版部門がそのままスライドして合併した形となっている。  角川ホールディングス傘下の企業であったが,2013年の角川グループ再編に伴い,KADOKAWA本社に吸収され,企業としては消滅している。(現在は,企業内ブランドの位置づけ。)  合併時の方針としては,アスキーの持っていたコンピュータ関連のコンテンツと,メディアワークスの持っていたエンターテイメント系の複合によって複合効果を目指すという方向性であり,従来は別会社であった双方の雑誌間での連携が模索された。(例えば,週刊アスキーでは,ガンプラなどのホビーコーナーが毎週1ページは掲載されるなど,大きく様変わりした。)  この二社は,非常に複雑な過程を経ている企業で,アスキー,メディアワークス双方が,特定分野に強い出版社であったことから,様々な弊害を生み出していた。例えば,ゲーム部門では同じ角川グループ内のエンターブレインと,エンタテイメント部門は角川書店との競合があり,特にゲーム部門の競合は深刻ともいえる状況であった。  結果としてKADOKAWAグループのドワンゴとの経営統合の影響で,整理統合が進んだ結果,2015年半ばに数多くの出版雑誌が休刊に追い込まれている。(後述する電撃ホビーマガジンや週刊アスキーも該当している。)  いわば,こうした状況の解消のために,現在も事実上の再編途上であるといっても過言ではない状況である。 !アスキー  コンピュータ関連の書籍,雑誌等を刊行していた出版社。現在は角川書店グループ(角川ホールディングス)傘下にある。  元々はコンピュータ系雑誌の出版のために立ち上げられた企業で,その後,コンピュータ関連の各種業種に進出するが,競合が激しくなったため,企業そのものが身売りの形で様々な形に分裂してしまっている。  アスキーは,1977年に設立された企業で,コンピュータベンチャーの先駆けともいえる企業だった。特に日本におけるパーソナルコンピュータ(パソコン)の普及にひと役買った会社であり,その中でも特にマイクロソフトとは関係が深く,マイクロソフトが牙城を築くこととなった原因であるMS-DOSに関しては,アスキーが果たした役割は大きい。  1990年代に多角経営に乗り出すが失敗,創業者間での意見の隔たりから,独立したメンバーがインプレスを設立している。また,結果的に多角経営に失敗したため,1999年にCSKグループに吸収(当時,セガもCSKグループだった)されている。  90年代には,本業であったコンピュータ関連も数多く手放すこととなっており,ソフトウェア部門をインフォミックスやサムシンググッド,エンタテイメント出版を子会社のエンターブレインに譲渡した。また,メンバーの流出によってアクセラ,アスペクト,アスコムなどが独立しており,多くはアスキーグループから完全に独立した。  この状況でも経営不振は変わらず,2002年にはCSKグループからユニゾン・キャピタルグループの子会社となり,業務の刷新に着手された。ここで,ユニゾン・メディア・パートナーズ社の子会社化され,称号をメディアリーヴスに変更,既存業務は旧アスキー時代の子会社アストロアーツに譲渡し,アストロアーツが「アスキー」を名乗ることとなった。  しかし,メディアリーヴスは,2004年角川書店の買収によって子会社化しており,メディアリーヴスの子会社であったエンターブレインともども角川グループへと取り込まれている。  一方, 2008年4月1日,アスキーがメディアワークスを存続会社として合併を実施,この結果,メディアリーヴスは,子会社としてエンターブレインを持つのみとなり,中間持ち株会社としての存在意義もなくなったことから,2010年,エンターブレインがメディアリーヴスを吸収し,存続会社となったことから,旧アスキーに関する企業は完全に消滅することとなった。  代表的な出版物は「週刊アスキー」,「月刊アスキー」など。  週刊アスキーでは突発的にホビー関連の特集が組まれたり,連載されているレポート漫画「カオスだもんね」などでは作者の水口氏がガンダム好きであることもあって,多くのレポートがなされている。現在でも週刊アスキーは刊行されており,メディアワークスとの統合の結果,毎週ホビーページがあるなど,さらにバラエティに富んだ誌面となった。!メディアワークス  メディアワークスは,1992年の角川騒動が発端で,角川書店から独立したスタッフが立ち上げた企業である。当初は,主婦の友社の出社による傘下企業という形で,メディアワークス/主婦の友社と連記された形で表現されていたが,後に単独での企業運営となっている。  独立後しばらくして,かつてのバンダイ出版課を引き継ぐ形で,バンダイ系の雑誌類の編集を引き継いでいる。そのため,旧来のバンダイ系出版物の系譜に連なる出版物が多く,角川書店,講談社とならぶガンダム関連書籍の老舗といえる。  早くからバンダイ出版課のスタッフが移籍しており,バンダイが刊行していたB-CLUBも終期はメディアワークスが編集を行っており,発行元こそバンダイであったが,実質的にメディアワークスの雑誌という形になっていた。そのため,電撃HobbyMagazineは,B-CLUBの直系といっても過言ではないのである。  また,サイバーコミックスが休刊となった際にも,メディアワークスが編集を引き継ぎ(サイバーの編集は,元々はガイナックスだったが,様々な問題とバンダイの出版事業からの撤退によって休刊と言うことになった),ガンダム関連を主にMS-SAGA,その他をメディアコミックス ダインという形に振り分け,これが電撃大王などの基礎となったのである。  その後,社長の角川歴彦氏の角川グループ復帰に伴い,再編され,メディアワークス/角川書店となっている。  このような,複雑な過程を経た企業であるため,出版コードの変遷も複雑である。  例えば,近藤和久氏の「機動戦士ガンダム外伝新MS戦記」は,元々はバンダイから出版されたため,出版社コードは「89189」であったが,メディアワークスからB6版で刊行された際には「07(主婦の友社コード)」となり,さらに独立後の再版では「8402」となっている。  また,アスキー・メディアワークス合併後は,角川書店のコードである「04」が用いられており,同じ作品(しかも編集企業は同じ)でありながら,ISBNが大きく異なるという状況になっている。 !!関連項目 *[[電撃ホビーマガジン]] *[[週刊アスキー]] *[[電撃大王]] !!編集者 *あさぎり ---- {{category 関連企業}} ---- {{lastmodified}} //2015.06.09:メディアワークス //2015.06.11:アスキー !!ノート ■[[本項目に追加情報を記載する|BBS2]] ※追記できる情報(他愛のないものでかまいません)がある場合,上記リンクから記述専用ページに移動し,情報投入をお願いします。