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アーリーデザイン

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アーリーデザイン / Endless Waltz版

  • [模型企画/関連用語]

 概要

 ひとことで言えば,ガンダムWに登場した主人公側ガンダムのカトキハジメ氏によるリデザイン版のこと。いわゆる「Ver.ka」の一種であるが,出自がややこしいために呼称も二転三転しており,現在では使われない用語のひとつとなっている。

 もともとは,ガンダム20周年記念の一環として,当時展開中であったOVAの再編集劇場公開が実施されることとなり,制作された「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz特別篇」の劇場販売のパンフレットにカトキハジメ氏によって書き下ろされたイラストが発端である。
 このイラストに描かれたのは,エンドレスワルツに登場した各ガンダムの改修前(ただし,その意味ではウイングガンダムのみ例外だが)の姿を逆算的に求めた姿で,このイラストが話題となり,模型誌などで取り上げられた結果,ひとつのバリエーションとして成立したものである。
 このため,これらのデザインを(エンドレスワルツ版ガンダムの前段階を意味する)アーリータイプやアーリーデザインといった言葉で表現したのが始まりである。

 イラストは,エンドレスワルツ版のデザインラインでTV版の各ガンダムがあったなら,という事でさかのぼってデザインされたもので,当然ながら単なる一枚絵であったが,各所で取り上げられた結果,様々な形で追加のデザインが起こされた。

 その人気からガンダムフィックスフィギュレーションシリーズを皮切りにいくつかの商材で商品化されたため,これをきっかけに「Ver.ka」と表記するようになったが,この当時は,主にウイングガンダムだけであり,他の機体についてはほとんど話題に上ることはなかった。

 現在では,他のガンダムタイプを含めたアーリーデザインおよびエンドレスワルツ登場デザインを一纏めにして「エンドレスワルツ版」と呼称する。

 なお,「Endless Waltz MSV」カテゴリは,というのは分類しづらい為の本サイト上での単なる区別として用いているものであって,これに該当するのは「アーリーデザイン版ガンダム5機」のみである。

経緯

 こうした混乱が生じたのは,OVAである「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」の制作にあたり,テレビ放映された「新機動戦記ガンダムW」に登場したモビルスーツをリデザインしたことに遡る。
 もともとガンダムWという番組その物が,Gガンダムを受けて「宇宙世紀以外のガンダム作品」第2弾として企画されたものであったが,Gガンダムが「ガンダムファン」に不評であったことから,ガンダムファンの受け入れられる要素(すなわち,既存作品のリメイク的な位置づけ)とGガンダムで好評であった複数ガンダム(およびモチーフの明確化)という要素,そして,女性ファン向けのキャラクターを組み合わせて企画されたものであったが,予算面などではあまり恵まれた作品では無かった。(Gガンダムはスマッシュヒットといえるレベルであったが,それでも「ガンダムファン」からの風当たりは強かった。)
 また,監督の途中降板による紆余曲折もあり,前半と後半では作品の印象が違う面がかなり存在する。(ただし,ストーリー的なまとまりの良さでは,後半の評価は高い。)

 こうした,問題点を抱えていた作品であったが,キャラクターの人気は想定以上のものとなり,数多くの同人誌アンソロジーなどが刊行され,派生作品も数多く誕生することとなった。
 特にキャラクターグッズの展開は,既存のガンダム作品のキャラクターグッズとは異なった方向性で売れ行きが良く,女性が「好みのキャラ」の関連したグッズを購入する流れで,ガンプラにまで波及した。
 また,女性漫画誌にテレビで使用できなかったプロットなどを元にした外伝が連載(これは数多くのガンダム作品でも異質のことであった)され,それらがまた新作を渇望する流れを生み出したこともあり,遂に制作されたのが,OVA「エンドレスワルツ」なのである。

 ここで,予算的な面などを含めクオリティアップが図られ,作品のクオリティ全体がパワーアップしたとともに,既存のMSデザイン(ただし,劇中で登場する機体は少ないが)も全面的にリニューアルされ登場することとなったのである。
 こうして登場した既存のMSウイングガンダムゼロ,ガンダムデスサイズ,アルトロンガンダム,ガンダムヘビーアームズ改,ガンダムサンドロック改(実際にはトールギスもリニューアルであるが,トールギス靴箸い新規機体となった)は,「テレビ版に登場した機体と同一の機体であるという設定」ながらも,デザインその物はカトキハジメ氏[1]によって全く別のものに改められたものとなっていた。
 これらデザインは,テレビ版の機体をより先鋭化したスタイリッシュなものであり,劇中での扱われ方もあって,既存のガンダム作品のMSの「リアルさ」よりも,どちらかといえば「キャラクタ」の一種としての位置づけであったともいえるだろう。

 こうして誕生したリニューアルデザインのガンダム5機は,それぞれ「ウイングガンダムゼロカスタム」,「ガンダムへデスサイズヘルカスタム」,「ガンダムナタク」,「ガンダムヘビーアームズカスタム」,「ガンダムサンドロックカスタム」として商品化され,これもまた女性ファンを含め高い売上を記録するに至った。
 これら商品に付けられた「カスタム」(アルトロンガンダムのみ別名を用いたため異なるが)という単語は,既存の機体であるという設定に準拠しながらも,商品名を同じにすることで混乱することを避けるための配慮(商標上の対策も含む)であった。
 しかし,一方で「別名である」ことを利用した商材も登場してしまうと言う問題があった。一部テレビゲームでは,テレビ版ウイングガンダムゼロの改良機がウイングガンダムゼロカスタムである,という解釈で取り扱ってしまったため,(ゲーム中の機体解釈では,ゲームオリジナルであると注釈されているにも関わらず,)実際のウイングガンダムゼロと,エンドレスワルツ版ウイングガンダムゼロの関係も同等であると受け取った人が多く居たのである。

 こうした混乱は久しく続いており,いわゆるアーリーデザインの商品化であるガンダムFIXフィギュレーションやマスターグレードで「Ver.ka」として表記してしまったことや,マスターグレードでエンドレスワルツ版デザインのウイングガンダムゼロを「ウイングガンダムゼロ」として商品化したことなどもあって,明確な方向性はなかった。

 ところが,2010年に改めてガンダムWの作品展開が開始されたことをきっかけに見直しが行われることとなる。
 ガンダムエース誌上で連載がスタートした,エンドレスワルツ後の時間軸を取り扱った「新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop」(小説)とテレビ版のリメイクに相当する「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光」では,前者がエンドレスワルツを踏まえた新規MSデザインを採用し,後者はいわゆるアーリーデザインを用いてテレビ版のストーリーを展開するものとなった。
 またこの展開とともにマスターグレードでアーリーデザイン版のガンダム4機の商品化が決定し,これに既発の「ウイングガンダム Ver.ka」を成型色変更で加えたものが,「エンドレスワルツ版」ガンダムとして発売されることとなった。
 これに合わせ,エンドレスワルツ版の各ガンダムも改めて「エンドレスワルツ版」として再定義され,これまで使用されてきた「カスタム」という単語の使用を取りやめたのである。
 このため,現在では機体名+(エンドレスワルツ版)という名称が公式のものとなっている。


 編集者


最終更新時間:2012年06月02日 22時08分25秒

 ノート

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脚注

  • [1]時間的制約から,ゼロを除く4機の頭部デザインと,一部パーツ類は石垣純哉氏だとされている。