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アストレイ・アウトフレームD(バックホーム装備)
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | ZGMF-X12 |
兵器区分 | 装備換装型モビルスーツ |
所属 | 無し |
パイロット | ジェス・リブル |
製作データ | |
デザイナー | 阿久津潤一 |
初出作品 | 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY |
参考文献 | 電撃HobbyMagzine ガンダムエース GUNDAM WAR ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 17.71m |
頭頂高 | Unknown |
本体重量 | Unknown |
全備重量 | Unknown |
ジェネレータ出力 | Unknown |
スラスタ推力 | Unknown |
装甲材質 | 発砲金属装甲 |
ワイヤーアンカー
膝部アーマー内に設置されたワイヤー射出装置。
山岳部での機体固定などに用いる。
ストライカープラグ
アウトフレーム/アウトフレームDの背部に設置されたストライカープラグは,ストライクのものとほぼ同等のものである。このため,その背面形状は,ストライクやGAT-01A1《ダガー》とほぼ同等の形状であり,設計においては何らかの形でこれらの機体のデータが入手されたものと考えられる。
実際の運用例としては,初期に建造された3種のストライカーパックは,比較的多くの運用事例があったためか,各所で入手できたものをジェスによって運用されており,特に運用時の問題点は確認されていない。(なお,一部肩部フレームに接合するユニットは,専用ジョイントが量子コンピュータ「8」の手によって設計されており,その完成以前は接合不可であった。)
また,アウトフレームをロウ・ギュールより譲られたジャーナリスト,ジェス・リブルの活動のためのオリジナルのユニットいくつかの新規ユニットが開発されている。これらは,実質的にストライカーパックではあるが,制式コードが与えられた正規のものではなく,量子コンピュータ「8」が独自に設計し,ジャンク屋ギルドに発注したカスタム装備であると言えるだろう。
さらに,「8」によって開発されたユニットとして,「マルチパック(マルチストライカー)」がある。これは,ザフト製のストライカーパックとも言うべき「シルエット」や「ウィザード」を装備可能とするためのアダプタであり,本来テスタメントが目指していた多種多様な装備の運用を可能とした機体として完成したともいえるのであった。
武装
カメラガン
ビームサイン
アウトフレームの左右の腰アーマーに内蔵された装備。本来の使用目的は,光ることによる視覚信号の伝達である。
ミラージュコロイド技術を使用しており,光る部分の形を自由に形成できる。
これはビームサーベルに使用されている技術に近く,そのためか,出力を高めることによりビームサーベルと同等の攻撃力を持たせられる。ただし,負荷がかかるため短時間でビームサインそのものが壊れてしまう。
また,色は自由に換えることが可能。さらに,ビームシールドに近い使い方もできるが,防御力は高くない。
発振されるビームの形も自由にできるため,ムチのような使い方も可能。
扇状に広げて絵を表示したり,二本を組み合わせて使用することも可能。また,腰のワイヤーとつなぎ回転(振り回すことで,大きな絵の表示も可能。)
普段は腰アーマーの前面にはワイヤーユニットがあるが,これを後部に格納することでビームサインが露出する。
アーマーシュナイダー
ビーム・ライフル
概要
ZGMF-X12《アストレイ・アウトフレーム》は,ジャンク屋ロウ・ギュールが,ザフトのジェネシスαの中で発見したモビルスーツをベースに独自に開発した機体である。
完成後は,ジャーナリストであるジェス・リブルに託され,彼によって運用されている。
その名称が「アストレイ」と名づけられているものの,ロウの持つMBF-P02《アストレイ・レッドフレーム》とは何の関係もない機体である。
元々ジェネシスα内でロウが発見した際には,機体の外装はなく,フレームが剥き出しの状態であったことから,ロウが「アウトフレーム」と命名していたものを,ジェスに託すにあたり,「アストレイ」の名を加えたもので,やはり本来の運用目的とは異なった,王道ならざる者の意図があって名づけられたものである。
ロウとしては,作業用モビルスーツとしての意図で改修を行ったものであり,背中の上部にアーマーシュナイダーを装備する以外の武装を持たず,腰パーツの中にはウインチとワイヤーが内蔵されている。
アウトフレームは,元来ザフトによって開発が進められていたX12のコードを持つ機体である。しかしながら,ジェネシスα内に放置されていたことから,何らかの理由によって開発途上で頓挫したと考えられていた。
ところが,実際にはZGMF-X12A《テスタメント》として完成した機体が確認されており,皮肉にも後にアウトフレームと刃を交えることとなっている。
このテスタメントは,型式が示すように,核動力を前提とした機体であり,アウトフレームはその予備機(あるいは競合実験機)として従来のバッテリー駆動による機体として建造されたものであると考えられる。(ただし,核動力機の需要が求められていたこともあって,バッテリー駆動機であるアウトフレームは完成することなく放置されていたものと考えられる。)
このため,機体そのものはアウトフレームとテスタメントはほぼ同一であるが,動力系とロウが思いのままにいじくった外装が異なるものとなっていえるのである。
C.E.71年のいわゆるヤキン・ドゥーエ戦役の際にザフトが開発を行ったZGMF-Xシリーズの機体は,戦争を終わらせるための切り札として位置づけられた機体であると同時に,ザフトの次世代機としての雛形であり,かつ,連合が開発した様々な新技術をザフト製モビルスーツに転用するための機構試験機として位置づけられた機体であったことは有名な話である。
アウトフレームおよびテスタメントは,どのような位置づけの機体であったかというと,連合から奪取できず唯一残され,なおかつザフト部隊に大きなダメージを与えた機体,すなわち,GAT-X105《ストライク》の持つ機体特性である「ストライカーパックシステム」を評価・検討する為に建造された機体なのである。
連合のストライカーパックシステムは,後の連合製モビルスーツの中核をなすシステムとなったことからもわかるように,この時代のバッテリー駆動の機体において,非常に都合の良いシステムだったのである。(また,結果的にではあるが,ユニウス条約の締結後のモビルスーツ保有数の制限においても都合が良いシステムであったのである。)
アウトフレームD
ZGMF-X12D《アストレイ・アウトフレームD》は,ジェネシスα宙域において,ZGMF-X12A《テスタメント》との戦闘で大破してしまったアウトフレームを修復した機体である。
火星より帰還したロウ・ギュールの手によって,本来の姿に近い状態へと戻された結果,外観的には,テスタメントに近い機体となっている。
これは,アウトフレームがテスタメントと同じ系列の機体であることを示しており,すなわちザフト製X12がベースであるという証明でもある。(ただし,核エンジンは搭載されていないため,ザフトの型式を振るとしたら,「ZGMF-X12」となるのだろう。)
本来の姿に戻ったと言うことは「戦闘用モビルスーツの姿を取り戻した」ということであるが,ジェスは自分なりの戦いを行うという決意の下,ロウとカイトの協力を取り付け,彼の戦場に立つこととなる。
テスタメントの持つ「量子コンピュータをだます(遠距離からの量子コンピュータハッキングによる偽情報の伝達)」機能のため,通常のモビルスーツは,たとえ「目の前にテスタメントが存在していてもカメラ(=コクピットスクリーン)に映し出されない」という,状態となってしまう。
ジェス自体もそれが原因で様々な嫌疑をかけられたが,この機能に対する対策として,頭部メインカメラ部分に新たに追加された有視界コクピットにジェスは座ることとなる。
ただし,戦闘自体は,通常コクピットにおいてカイトが機体コントロールを行い,ジェスはその手に持つカメラ(量子コンピュータを内蔵していない旧式であるが故にテスタメントを写すことが可能)と己の目でカイトをサポートすることになる。
なお,このサブコクピットは,ユニット化されており,一連の戦闘の後,カメラユニットに換装され,通常型コクピットのみでの運用に戻されている。
バックジョイント
バックジョイントは,アウトフレームDの背部ストライカープラグに設置するユニットのひとつで,その名の通り,背部のストライカープラグの拡張機能を持つジョイントである。
ストライカープラグを持たない装備であっても,バックジョイントに固定可能な装備であれば,背部に固定可能となる。
バックホーム
バックホームは,地球上で長期取材などを行う際に使用するために8が設計し,ジャンク屋ギルドに発注した装備である。
倉庫兼居住スペースとして使用できるように様々な設備が設置されたユニットではあるが,一般的な居住設備以外の多彩な機能も設置されている。
例えば,ユニット上部に設置されているブロックには,機体全体を覆い隠すほど大きな保護布が収納されており,これを展開することで一種の迷彩とすることができる。(この展開時をシューティング・コート展開モードとする場合もある。)
また,バックホームサイドには,展開したバックジョイントのアーム部が移動しており,これを運用することも可能である。
バックホーム自体は,3層構造となっており,1層目がジェスやカイトが使用する寝室,2層目がキッチン,3層目が取材用具の保管庫という構造であった。
しかし,南アメリカでのどたばたで,セトナが助手として押しかけて以降,1層目が寝室兼倉庫,2層目がキッチン兼セトナ寝室,3層目がバスルームというとんでもない装備となっている。
なお,2層目にはコクピットへと移動可能なハッチが存在する。
引用
備考
1
アウトフレームDについては,各ストライカー,シルエット,ウィザードの装着形態が存在するわけであるが,実のところ区分の行いにくさ(すなわち,型式の問題ではあるが)が存在するため,劇中で確認できていない装備については省略したものも存在する。
なお,連合系のモビルスーツについては,型式+ストライカーパックの型式という表記が多く存在するが,アウトフレームに関してはそうした表記が見当たらない(存在する資料があれば,ご報告願いたい)ため,アウトフレームDの型式でのみ記述している。
関連項目
編集者
[MS/MA・Z]
[モビルスーツ・D-ASTRAY]
[加筆募集・MS]
最終更新時間:2016年11月06日 21時50分56秒
ノート
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脚注