〔ZGMF-LRR704B〕長距離強行偵察複座型ジン

長距離強行偵察複座型ジン / ジン長距離強行偵察複座型

• [MS]

 データ

 スペック

 武装

長距離狙撃用スナイパーライフル

 概要

　ZGMF-1017《ジン》は，ザフトの量産型モビルスーツで，大気圏内外で運用可能な汎用機である。
　史上初めての実戦型モビルスーツとして，配備された機体であり，その戦闘能力は連合の主力であったモビルアーマーとは比較にならないほど強力であった。（能力的な差はあるにしても）決定的な物量差を持つ，連合とザフトの間での戦いを互角以上の物にした立役者である。

　ジンは，プラントで空間作業用のパワードスーツなどをベースに開発されたもので，バッテリー（一部には燃料電池との説もある）によって駆動する機体である。初号機のロールアウトから4年で，ザフトのほぼ全ての部隊に行き渡るほど普及している。また，全領域機ではあるものの，特定環境下での特殊仕様機も積極的に開発されており，多数のバリエーション機を生み出している。（なお，これらのバリエーションには公式な型式番号が与えられている。）
　また，ザフト特有の事情もあるが，パイロットごとのカスタマイズも多く，エース級パイロットの専用機も多い。（これらの機体には，公式な型式は与えられず，登録上は一般機と同様のものとなっている。）

　また，戦場に多くの機体が投入されたということは，数多くの機体が損壊したことでもあり，こうした機体については，ジャンク屋ギルドが回収し，修復の後独自に運用されている例も多い。

　ジン最大の特徴が「人間を模した四肢を持つこと」である。これによって高い汎用性を獲得しただけではなく，任務用途に応じ数多くの武装を持ち替えることで対応が可能となったのである。

　本機，ZGMF-LRR704B《長距離強行偵察複座型ジン》は，汎用量産機として誕生したジンを各種用途別の形で改装したバリエーション機のひとつで，その名の通り，強行偵察機として誕生した機体である。（なお，機体は複座型でパイロットと索敵手に別れて運用する。）
　肩に装備する2基の大型レドームをはじめ，各所についているセンサーが特徴的な機体であるが，従来の偵察機がどちらかと言えば戦闘能力を犠牲にしているのに対して，本機の装備する長距離スナイパーライフルは，一見すると偵察機に不釣り合いな武装にも見えるほど，強力な装備である。逆に言えば，その高い索敵能力を用いた狙撃任務も可能であることを示している。
　これは，ザフトという組織の構造的な問題にも理由がある。元々ザフトは志願による言論活動組織であった物が軍事組織へと再編された物である。そのため，ただでさえ人的資源には乏しいプラント（コーディネイター）は，用途ごとの細かい部隊編成を行うほどの余裕がなかった。また，新たな理論による新型兵装や，既存の兵装の改良など開発面においては非凡な能力を発揮するコーディネイターではあるが，プラントという限られた領域しか事実上支配域がなかったことで，その生産能力においては地球連合に大きく劣っていたことも事実である。
　そのため，ザフト軍MSには複数の運用が可能な機体も多く，ジンから派生した機体は，ある意味その筆頭ともいえるだろう。本機もその例外ではないということなのである。

　もちろんモビルスーツであることのメリットは大きく，ジンが登場した時期には地球連合軍にこれに対応できる機体が無かったこともあり，こういった偵察機であってもこれに対抗することは難しかった。いわんやNジャマー環境下では，レーダーの索敵能力が著しく低下するため，こういった強行偵察が可能な機体は連合にとっては，まさに「目の上のたんこぶ」であったといえるだろう。

 引用

GUNDAM WAR 刻の末裔 SEED U-S16

　ザフト軍の偵察用MS。レドームの装備により，索敵能力を強化したジンのバリエーション機。行方不明となったプラント最高評議会議長の娘，ラクス・クラインの捜索を行なっていた。

 備考

　スナイパーライフルについては，威力が高いという記述や逆に低いという記述もあり，記述が安定してない。

 関連項目

• 〔ZGMF-1017〕ジン
• MS-LEXOCONのデータを参照する

 編集者

• あさぎり

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最終更新時間：2016年09月06日 18時43分46秒

 ノート

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