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〔YMS-15〕ギャン

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ギャン

  • [MS]

データ

機体データ
型式番号YMS-15 / MS-15 / MS-X10
兵器区分格闘戦型試作モビルスーツ
所属ジオン公国軍
パイロットマ・クベ
製作データ
デザイナーコンセプトラフ:富野喜幸
デザイン:大河原邦男
初出作品機動戦士ガンダム
参考文献GUNDAM WAR
Gジェネレーションポータブル ほか



 スペック

項目内容
全高19.9m
頭頂高18.0m[1]
本体重量52.7t
全備重量68.6t
重量95.0t[2]
ジェネレータ出力1360kw
スラスタ推力56200kg
センサ有効半径4400m
装甲材質超硬スチール合金
黒歴史コード03-3652610

 各部解説

頭部

 ギャンの頭部ユニットは,ツィマット社製モビルスーツであるドムに連なる系譜の機体であるということができる。しかし,白兵戦,特に格闘戦に対応すべく,形状や部材が配置されているのが特徴的となっている。

 モノアイなどの基礎デバイスは,他の機体と同様グラモニカ社製のユニットを使用しているが,その機動はナロー化されており,レール移動の速度が向上している。防御力向上のため,スリットもより狭く作られているが,映像処理フレームの改善により,視界はむしろ既存の機体より広く確保されている。さらに,敵機と斬り結ぶ斬撃などの応酬になった場合を想定し,後方視界もメインカメラによってフォロー可能としている。内装品に特に目新しいものはないが,メインジェネレーターと流体パルスアクセラレーターのコンダクターが増設され,双方の協調稼働を制御している。

ボディユニット

 ギャンのボディユニットは,ドムやゲルググを踏襲したブロック構造に加え,連邦制モビルスーツのボディレイアウトを参考としている。背部のランドセルは,姿勢制御やチャージ時のブースターとしても使用可能である。(ただし,空間戦能力はザク兇鯊疹上回るレベルでしかなかったようである。)
 ギャンの開発メーカーはツィマッド社ではあるが,この時期の公国系の機体開発は技術交流がなかば強制されており,技術やマンパワーが総動員されていたため,厳密な分類はかなり困難であることも事実である。また,ギャンの原型となった機体は,元々ザクとの競合機であったという説も浮上しており,系譜が特定しにくい機体だと言うことができる。ただし,基礎フレームはゲルググと共用されているか,あるいはそのプロトタイプを流用している可能性が最も高いことは言うまでもない[3]。ギャンとゲルググの決定的な違いは,ジェネレーターの出力以外には流体パルスアクセラレーター用の分岐パワーサプライヤー回路の有無のみだという説もある。

流体パルスアクセラレーター

 ギャンの腰部ユニットに設置された機構で,メインジェネレーターからパワーサプライヤーケーブルによって分配されている極超音速のエネルギーパルスの余剰を蓄積し,必要に応じて該当するシリンダーやヒンジなどのアクチュエーターに送り出す機能を持ったものである。
 これによって過負荷による反応炉へのバックラッシュを防ぎながら,各アクチュエーターのレスポンスとトルクを向上させており,時にはオーバーブーストに相当する運用も可能となっている。
 流体パルスのエネルギーは,極超音速を保ったまま円筒形のユニットに蓄積,圧縮されているため,敵機の攻撃による損壊や応力限界を超えて破損した場合など,即座にイジェクト可能となっており,躯体の基礎フレームには支障が出ないようレイアウトされている。

腕部

 ギャンの腕部モジュールは,その反応速度とトルクが限界まで改善されているほか,そのスペックに対応して可動範囲も拡大されている。ユニットは,専用ビーム・サーベルの運用を前提に調整されており,既存のヒート・ホークやヒート・サーベルと異なり,"斬撃"よりも"刺突"を重視した構成となっているのである。
 このため,腕部の伸縮レスポンスは屈指のスペックを誇り,ギャンを上回る機体はこの時期ほかには存在しないとまでいわれている

マニピュレーター

 ザクなどに装備されているものと基本的には,ほぼ同等だが,格闘戦を想定しているため,リストジョイント部の可動範囲の拡大とレスポンスが改善されている。

 武装

 ギャンの武装は,全て専用にあつらえられたものである。このことからも,ギャンがいかに特異な機体であったかが検証できる。それは,ただ単に「規格が違う」というレベルに留まらないものであり,当時の公国軍系モビルスーツの中でも異彩を放つ本機の設計コンセプトを垣間見ることができる。
 後の機体に同様の武装が散見されることから,本機のコンセプトに先見の明があったことも否定できないが,その反面,当時の公国軍のモビルスーツ配備状況から考えれば,特殊な兵装であるために,大量配備が望めないという状況でもあったことを示している。
 実際,本機がゲルググとのコンペティションに敗れた最大の原因が武装,特に「ビーム・ライフル」のドライブの問題であったとされており,専用武装に特化した構成が問題視されたといっても過言ではないのである。

ビーム・サーベル

 ビーム兵器の開発で連邦に遅れをとっていた公国軍が,大戦後期に開発した優秀なデバイスのひとつが,本機に装備されたビーム・サーベルである。
 ギャンに搭載されたジェネレーターは,ビーム・ライフルのドライブこそできなかったが,ビーム・サーベルの運用には充分な余力を持っていたため,連邦製の標準的なビーム・サーベルより高出力のビーム刃を形成できた。

ミサイルシールド

 攻防一体の武器として開発された専用装備。
 基本的には"一騎打ち"を想定した装備であり,広範な防御性能は排除されているものの,機体の性格上,十分な防御装備とも言える。また,サーベルを使用する際のカウンター・ウェイトとしても機能している。

ハイドボンブ

 シールドに25基装備されている機雷。

ニードルミサイル

 シールドに60基装備されている超小型ミサイル。
 牽制,威嚇などにも有効で,可動部分を直撃すれば,敵機は戦闘不能に陥る。

 概要

 YMS-15《ギャン》は,ジオン公国軍の試作型モビルスーツのひとつで,一年戦争末期ツィマット社が開発した機体である。ギャンは,公国軍の次期主力機コンペティションにかけられたが,YMS-14《ゲルググ》に敗れている。
 建造された試作機3機の内,1機が実戦仕様に改装され,突撃機動軍のマ・クベ大佐の専用機として実戦に投入されているが,テキサスコロニーでの戦闘において撃破されたとされている。(なお,一説にはこのような戦闘は行われず,ギャンが失われたのは,ア・バオア・クー戦後の離脱戦においてだったとも言われている[4]。)
 こうした理由から,記録上は実戦に投入された機体が1機のみであることから,現在我々が目にする機体はほぼこのマ・クベ大佐専用機であると考えても間違いではない。また,この際に,標準化された型式に改められており,MS-15という型式で表記されても間違いではない。(これは,シャア・アズナブル大佐のゲルググが正しくはYMS-14であるが,実際の運用上,後の量産機と区別されMS-14Sと表記されるのと同様だと考えればいいだろう。)

開発経緯

 ギャンは,公国軍上層部が策定したMS-06《ザク供佞紡海次期主力モビルスーツの選定にかかるコンペティションに投入されるべくツィマット社が開発した機体である。
 当初プランとしては,MS-09《ドム》に続くナンバリングで想定されていたこの新型モビルスーツコンペティションには,ジオニック社のMS-11(後のゲルググ)とツィマット社のMS-X10(後のギャンにあたる期待で,資料によってはMS-10とされる場合もあるが,公式にはMS-X10とされる)が提出されている。
 しかしながら,当初段階では両陣営とも完成にはほど遠いレベルの機体であったとも言われており,これらの型式は一端白紙に戻された上で,暫定措置として繋ぎの機体が採用されることとなった。(これが,MS-09R《リック・ドム》である。)なお,この時点で提案された機体は,あくまでもモックアップ(あるいは機構試作レベル)の機体であったとする説もあり,現在も正確な情報が明らかとなっていない[5]

 その後,再コンペが行われているが,ここではMS-14の採用が当初からほぼ確定しており,事実上出来レースとなっていた。
 結果として完成した機体は,指揮官用の機体としてカスタマイズされたものがマ・クベ大佐に配備された以外は,公式としての配備記録は残っていない。

機体の特徴

 ギャンは,ジオン公国軍初の本格的ビーム・サーベル(なお,一部資料ではレーザーサーベルとも記述されている)採用機で,高出力のビーム・サーベルを装備し,白兵戦(特に近接格闘戦)に特化した機体となっているのが最大の特徴である。
 この特徴は,ゲルググが汎用近接戦闘用として設計されている点との明確な差異となっており,ギャンが採用されなかった最大の要因でもある。

 基本武装は,強力なビーム・サーベルにミサイルシールドと呼ばれる,武器を内蔵したシールドのみで,完全に接近戦のみに対応している。機体は中距離戦に必須のビーム・ライフルのドライブが不可能であったため,援護のモビルスーツが必ず必要になるという問題点が指摘されていた。(なお,本機が量産された際には支援機も本機のバリエーションとして開発するプランもあった[6]。)

 引用

GUNDAM WAR 撃墜王出撃! ジオン公国軍 U-26

 格闘性能に重きを置いた試作モビルスーツ。MS-14Aゲルググと量産化の座を争い,敗れ,その後マ・クベ大佐の専用機となる。機雷ハイドポンプで罠を張り,有利な戦場を作り出す。

 備考

型式番号について

 MS-X10は,番組終了後のアニメックの特集でつけられた型式番号で,現在ではYMS-15に変更されている。
 また,「YMS-15」が正式なものであるが,「MS-15」でも間違いではない,というのが各種資料における現在のスタンスのようである。

コンペティションの設定について[7]

 ギャンがゲルググとのコンペにおいて敗退したという設定は,放映直後に発売された様々なアニメ雑誌の特集において登場した設定で,MSVにおいて確定したということができる。
 MSV当時から,ゲルググの採用は事実上出来レースであり,ツィマット社側も了承済みであったという方向性であったが,これを補完する資料は意外にも少なかった。例えば,コンペが延期された理由が,ゲルググの完成遅れであったというのは,よほどの事が無ければツィマット社側も納得しないはずで,あり得ない話である。

 また,直後にリック・ドムとザクR2型のコンペが行われ,リック・ドムが採用されているのもある意味不可解である。(なにしろ,R-2は,ビーム兵器搭載の機体として開発が進められたものの断念されたという経緯があり,この機体がコンペにかけられたことそのものが異質とも思われるのである。)
 従って,実際には次世代機のコンペとして行われたが,両メーカーの提示した機体の状況が双方とも実用にはほど遠い物であったため,急遽代替機による繋ぎのコンペとなったと解釈するのが適当だろうと思われる。

 なお,この次世代機採用にかかるコンペ延期の顛末は,ゲルググとギャンに当初設定されていた型式番号(ゲルググはMS-11,ギャンはMS-X10が提示されていた)が異なっている点からの派生だと考えられる。(当初は,単に競合機であったことのみ触れられているため,こうした顛末そのものが無かったのであろう。)

 このように解釈すると,実際には次世代機コンペには,ギャンとゲルググではなく,全く異なった機体が提示されていた可能性が高いことがわかる。
 この場合,仮にMS-11,MS-X10とされていた機体はどのような機体であったのだろうか。

 実は,実際に両メーカーが提案した機体についてははっきりしていない。しかし,様々な設定の積み重ねによって,これに相当するであろう機体が設定されることとなった。
 まず,MS-11に相当する機体であるが,これはMSV当時から話題となっていた「ザク掘廚再設定されたMS-06R-3(MS-06R-3S)であると考えられる。M-MSVにおいて設定された機体は,R型ザク系とは言いながらもゲルググの面影があちらこちらに存在しており,明らかにそうした「繋ぎ」を意図したものであろうと想定できる。
 一方,MS-X10に相当する機体については,マスターグレードのギャンのインストラクションに次の記述が見られる。

:引用
ギャンの原型となった機体は,元々ザクとの競合機であったという説も浮上(後略)

 インストラクションでは明確化されていないが,この機体は明らかにMS Iglooに登場したEMS-10《ヅダ》を意識した文章であろうと思われる。つまり,YMS-05と競合したEMS-04の改修機であるEMS-10が,YMS-10(仮称)との競合機となった,という扱いなのである。
 このように解釈すると,ゴーストファイターとして運用されたEMS-10が,結果的に評価試験にかけられていたことも,ある意味,理解できるのである。そして,1機が限界機動により分解してしまったことで,別な試験で運用されたMS-06R-3Sの評価に敗れてしまし,実機のMS-14,MS-15のコンペでは,MS-14の勝利は事実上確定しており,MS-15は指揮官用のカスタマイズが行われていた,ということなのではないだろうか。
 ただし,MS-15のコンセプトと実機の性能は評価されており,特にその操作性と高い追従性などはジオニック社系の機体を上回っていたことから,ペズン計画ではジオニック系にツィマット系技術が導入されていったのではないかと思われる。

 関連項目


 編集者


[MS/MA・Y]
[MS/MA・M]
[モビルスーツ・1st]


最終更新時間:2016年07月04日 21時59分28秒

 ノート

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脚注

  • [1]ガシャポン戦士(実写シール)
  • [2]ガシャポン戦士(実写シール)
  • [3]この結果,MS-17という遅れてきた傑作機を生み出すことにもなったと言えるだろう。
  • [4]これは劇場版でテキサス戦がカットされたことと,それに連なる「若き彗星の肖像」での描写を元にしたものである。
  • [5]実は,この問題についてはMSVの当時から話題には上っており,MS-14の採用が出来レースであったという点を含めて,様々な憶測を呼んでいる。(詳細は備考参照。)
  • [6]これは,ギレンの野望シリーズにおけるギャンバリエーションを想定した文章である。
  • [7]いくぶん考察にかかる範囲が広いので,筆者(あさぎり)の解釈と考えて欲しい。