〔YMA-06〕機体名不明

機体名不明（試作モビルアーマー）

• [MS]

 データ

 スペック

 武装

　不明

 概要

　MA-05ビグロは，一年戦争末期に実戦投入されたモビルアーマーと呼ばれる兵器であり，基をたどれば公国軍が実施した新兵器コンペティションにMIP社が提示したコンセプト機であるMIP-X1に連なる機体である。MIP-X1は，コンペティションには破れたものの，その完成度から継続して研究を行うことが命じられた機体である。
　つまり，コンセプト的には早くから仕上がっていたものであり，モビルスーツの優位性が揺らぎ始め，一騎当千型の機体を欲する公国軍にとって開発の軸足が向かうことは十分に想定されていた機体なのである。
　このため，一年戦争末期に投入されたMA-05は，一説には12機とも14機ともいわれる生産数でありながらも，その高い戦果から各所に記録が残っているほどである。

　また，MA-05の設計は，MAとしてのプレーンなものであったともいうことができ，その設計をベースに水中用MAであるMAM-07グラブロが開発されるなど，各所に影響が波及した機体でもある。

　本機，YMA-06は，グラナダ工廠で生産されたMA-05のうち2機をベースに開発された次期モビルアーマー開発のためのテストベッドである。YMA-06というナンバーもあくまで仮ナンバーとして与えられたもので，各種実験に運用されたという記録がわずかに見られるだけである。
　基本的には月面での運用を前提とした機体で，グラナダで研究が続けられていた新機軸の兵装のプラットホームとして運用することを想定したものであり，その完成機としてロールアウトしたものが，MA-06である。

 引用

ジオン軍ミリタリーファイル（抜粋）

　（MA-05の）グラナダ工廠で生産されたうちの2機は次期モビルアーマー開発のためのテストタイプとしてYMA-06の仮ナンバーが与えられ，各種実験に用いられている。
　このYMA-06は，月面での戦闘も考慮に入れた改修がおこなわれ，グラナダで研究が続けられている新機軸の兵装を多く盛り込んだ機体となる。

 備考

　ジオン軍ミリタリーファイルにおけるMA-05ビグロの記述部分に見られる謎の機体である。出版時期から考えて，明らかにMA-06ヴァル・ヴァロを意識したものであるが，記述内にはヴァル・ヴァロそのものについては触れられていないのが特徴となっている。
　こうした事実から，解説文ではヴァル・ヴァロとのつながりを明言しているが，実際にはそのような事実はない，ということを注意していただきたい。

 関連項目

• 〔MA-06〕ヴァル・ヴァロ

 編集者

• あさぎり

[MS/MA・Y]
[モビルスーツ・その他]

最終更新時間：2014年06月03日 21時57分53秒

 ノート

■本項目に追加情報を記載する
※追記できる情報（他愛のないものでかまいません）がある場合，上記リンクから記述専用ページに移動し，情報投入をお願いします。