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ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)/ ウイングガンダムゼロカスタム
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | XXXG-00W0 |
兵器区分 | 試作型ガンダムタイプMS |
所属 | ガンダムチーム(特定の所属ではない) |
パイロット | ヒイロ・ユイ |
製作データ | |
デザイナー | カトキハジメ |
初出作品 | 新機動戦記ガンダムW〜Endless Waltz |
参考文献 | GUNDAM WAR GUNDAM EVOLVE../ GジェネレーションDS 1/100 MGインストラクション |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | Unknown |
頭頂高 | 16.7m |
本体重量 | 8.0t |
全備重量 | Unknown |
ジェネレータ出力 | 3732kW |
スラスタ推力 | Unknown |
スラスタ総推力 | 88150kg |
装甲材質 | ガンダニュウム合金 |
黒歴史コード | 10-0343058 |
頭部
ウイングガンダムゼロのヘッドユニットには,各種のセンサーと,それにリンクしたゼロシステムの演算ユニットが高密度に実装されている。その時パイロットは,文字どおり,ゼロと同じものを見,聞き,感じることができる。
腕部
ウイングガンダムゼロのアームユニットは,マニピュレーターとしてのみならず,サーベルやライフルにエネルギーを供給するターミナルとしても機能する。それは,ゼロの力を発揮するために不可欠の部位である。
脚部
ウイングガンダムゼロのレッグユニットは,単に歩行を可能とするだけでなく,地上における飛行以外の機動力の全てを担っている。この部位の堅牢さと繊細さがあって,初めてゼロは存分に戦えるのである。
ウイングユニット
ウイングガンダムゼロは,特性の異なる二種類のウイングユニツトを二対持っている。それぞれの翼は,空力,質量移動などによる機動装備として,あるいは防御装備として破格の機能を持つ。
武装
ウイングガンダムゼロの武装は,あらゆる局面に対応可能でありながら,その機能と効果が非常に絞り込まれている。しかし,ゼロの持つ破壊係数は,これらの武装のみによってもたらされているわけではない。
ツイン・バスターライフル
ツインバスターライフルは,2艇のバスターライフルを合体させて使用した場合,その一撃で巨大なコにニーを破壊するほどのエネルギー係数を持つ。その意味で,ゼロはMS単騎に与えられるべき破壊力をはるかに上回る力を持つと言える。無論,1挺づつ使用することも可能で,その際には連射を優先したモードとなる。
ビームサーベル x2
副翼の基部にあるウイングアームに収納されている近接戦闘用の斬撃武装。エネルギーフィールドによるビーム刃を形成し,対象の装甲や躯体を溶断する。水中でも使用可能。
マシンキャノン x2
ウイングガンダムゼロの両肩に装備される近〜中距離用の実体弾兵器。ゼロシステムが発動している場合,物理的な操作をバイパスし,パイロットの意志によってトリガー操作を行うことも可能。
バルカン x 2
概要
コロニーがオペレーション・メテオに投入した各ガンダムを開発した5人の設計者が,15年前に設計した「究極のモビルスーツ」。
生産性,実用性(むろんコストも含む)を完全に度外視し,ただひたすらに高性能のみを追求した機体で,それ故に,パイロットのことも全く考慮されず,部品のひとつとすら見なした設計がなされている。
このパイロットを度外視したシステムのひとつが,コクピットブロックに搭載されているゼロ・システムである。ゼロ・システムは,状況判断・戦略(戦術)予測・機体操作を行うシステムであるが,いわゆるMDなどの無人機とは異なり,パイロットである人間をインターフェースとして使用するという,ある意味究極の戦闘システムであった。
このため,パイロットが機械的にシステムの与える情報のみで戦えば,コンピュータの予測する「最高の戦果」を自らの体が破壊されようとも実現しようとしてしまう。つまり,人間がコンピュータの端末として戦場をそれこそ破壊し尽くしかねないのである。
このため,本機のパイロットとして求められた人材は,このシステムに乗っ取られず,自らの判断で与えられた情報から最適を導き出せる,強い意志をもった人物がひつようであった。実際,本機を完成させたカトル・ラバーバ・ウィナーも当初,システムに精神を乗っ取られ暴走した状況で,全てを破壊し尽くそうとしてしまった。(OZのテストでも同様の結果が起こっている。)
これは兵器として致命的な問題点と言えるものであった。
また,主武装であるツインバスターライフルがあまりにも強力すぎ,戦術レベルの兵器としてのバランスさえも崩していた。つまり,通常のパイロットであるならば,手持ち武器であるバスターライフルを撃つことがためらわれる様な状況が頻発するような威力であったのである。
そして,最後の問題点が,当時の技術的問題で,設計通りに完成させることが不可能であった点がある。
こうした理由から,5人の科学者は本機の開発を中断,設計を封印し,改めて「最強の機体」であるトールギスを建造するに至った。[1]
その後,OZを追われた5人の科学者は,本機の設計データを元に,自らが関与した特徴を切り出す形で,改めて「ガンダム」を開発する。…これこそが,オペレーション・メテオに投入されたガンダムなのである。
結果的に,これら5機のガンダムが完成したこと,そして,ガンダムを与えられたパイロットたちが,いつしか互いに連携を取る状況と為ったことなどから,全てのピースが揃い,建造に必要な条件が全て揃ってしまったのである。
こうした経緯と,コロニーを巡る激戦においてOZとの戦闘が激化してしまったことから,ガンダム・サンドロックのパイロット,カトルによって機体が建造されてしまうのだった。
その後の本機は,流浪の一途を辿る。
様々なパイロットが本機に搭乗し,システムに振り回れ,機体を降りた。
そして,本機を最も確実に扱えるパイロットとして使いこなしたのが,ホワイト・ファングの首領となったゼクス・マーキスであった。
ゼクスの手によってその実力を発揮したゼロであったが,その後,ヒイロ・ユイの駆るガンダムエピオンとの遭遇戦において,双方互角の戦いの末,引き分けた。この際,エピオンを与えたトレーズの意志を感じたヒイロは,エピオンを降り,ゼロに搭乗し立ち去った。
これ以降,本機はヒイロ・ユイによって運用され,公式にはマリーメイアの乱における大統領府を巡る戦いにおいて,ぼろぼろに損傷するまで運用が続けられたとされている。
ゼクスとヒイロ,ゼロ・システムに乗っ取られないパイロットによって運用された本機は,世界を変える切り札になり得たが,もしも彼ら以外の人間がシステムに乗っ取られたとしたら,地球圏はどうなっていたか想像がつかない。
引用
GUNDAM WAR 永久の絆 W U-15
天使のような翼を持つヒイロ・ユイの乗機。機体を大破させながらも,最大出力のツインバスターライフルの攻撃は,マリーメイア軍の立て籠もる地下シェルターのシールドを粉砕した。
備考
1
いわゆる「ゼロカスタム」,または「カトキ版ゼロ」。
OVA/劇場版「新機動戦記ガンダムWエンドレスワルツ」における機体で,設定上はテレビ版のウイングガンダムゼロと同一の機体である。
最大の特徴から「羽根のあるガンダム」として有名になってしまったために,本来正史であるはずのテレビ版の機体がマイナーになってしまったという希有な例である。(現在では,続編や外伝もいわゆるエンドレスワルツ版に置き換えが進んでおり,テレビ版ガンダムは,公の場から姿を消しつつあるのが現状とも言えるだろう。)
なお,「カスタム」という名称は,公式のものでは無く商品化に際して付けられた「商標の一部」である。このため,正式名称は「ウイングガンダムゼロ」と変更されていない。
こうした事情から,現在では正式な呼称を「ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)」とすることになっている。
2
∀ガンダム劇中において,コレン・ナンダーの記憶に残るガンダムとして登場している。
コレンが搭乗するMS「イーゲル」が,元来火星圏で運用されていた機体の末裔であるなど,ガンダムW劇中との接点とも思える設定が数多く登場し,話題となった。
関連項目
編集者
[MS/MA・X]
[モビルスーツ・W-EW]
最終更新時間:2012年05月27日 02時14分27秒
ノート
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脚注