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クロスボーン・ガンダム(パッチワーク)
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | XM-X1 |
兵器区分 | 高重力圏仕様近接格闘戦型モビルスーツ |
所属 | クロスボーン・バンガード |
パイロット | トビア・アナクロス |
製作データ | |
デザイナー | 長谷川裕一 |
初出作品 | 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の七人 |
参考文献 | GUNDAM WAR ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | Unknown |
頭頂高 | Unknown |
本体重量 | Unknown |
全備重量 | Unknown |
ジェネレータ出力 | Unknown |
スラスタ推力 | Unknown |
製造 | サナリィ |
装甲材質 | ガンダリウム合金ハイセラミック複合材 |
アンチ・ビーム・コーティングマント
本機(厳密には新生クロスボーンのモビルスーツ)の特徴としてアンチ・ビーム・コーティングマントの装備があげられる。
これは,RX-78NT1FAで,用いられたチョバムアーマーのようにコーティングされたマントが蒸発することによりビームを無効化する装備である。
武装
60mmバルカン
マシンキャノン
ビームザンバー
ヒートダガー
Iフィールド
ザンバスター(バスターガン+ビームザンバー)
スクリューウイップ
スカートに装備されていたシザーアンカーを廃止し,新たに追加された装備。
シザーアンカー
かつてX1に装備されていた装備。X1改への改造の際に取り外されたが,復活した。
腰部右アーマーに装備される。
ピーコックスマッシャー
フックシールド(アンカーシールド)
概要
XM-X1《クロスボーン・ガンダム》は,宇宙海賊クロスボーン・バンガードが運用したモビルスーツである。
この機体は,高重力下での近接格闘戦に重点を置いて開発された機体であるが,運用する装備によっては,他の用途にも十分対応できる高性能な機体となっている。
この機体は,クロスボーン・バンガードが木星帝国との戦いを繰り広げるにあたり,象徴的な機体となった。
F97
クロスボーン・ガンダムの型式番号である「XM-X1」は,クロスボーン・バンガード(コスモ・バビロニア)が運用したいわゆるバビロニア系モビルスーツと同様の「XM」ナンバーを採用している。しかし,バビロニア系のモビルスーツとしては明らかに異質なデザインであることから,この機体が,本来のバビロニア系モビルスーツではないことは,容易に想像することができる。
実際,この機体の雛形となったのは,サナリィが開発した,F97と呼ばれる機体なのである。
サナリィの開発したモビルスーツは,F(フォーミュラ)シリーズと呼ばれ,一桁目のナンバリングでその系統を表している。F97は,新世代技術の開発に関わる実験機として開発される機体群で,そのベースとなったF90は,装備変換による万能機とその運用形態をベースにした量産機(あるいは次世代機)の開発に重点が置かれていた。
かつてRX-78が,地球連邦軍の高性能機の雛形と(結果的に)なったことと同様に,U.C.0100年代の新世代機の雛形をF90は目指したのである。
実際,F97もその例に漏れず,ベースとなったF90のY装備と,素体としてのF91を機体の基本設計に用いており,木星圏などの高重力下での運用を想定した再設計が行われたのである。
最大の特徴は,コア・ファイターのメインスラスターとして機能するフレキシブル・スラスターであろう。
元々モビルスーツの姿勢制御には,AMBACが用いられていたが,グリプス戦役以降,高機動戦が中心となっていったことから,モビルスーツ同士のドッグファイトとなるとどうしても姿勢制御バーニアに頼ることとなってしまっていた。これは,推進剤という重量のある消費物を搭載する必要性に迫られたということであり,機体の大型化のきっかけになったともいえる状況であった。(無論,技量のあるパイロットは,これら姿勢制御バーニアのみに頼らざるとも高機動を実現可能であったし,推進剤の消費量を抑えるためにAMBAC作動肢を増やすといった様々な方策も採られている。)
しかしながら,高重力下では姿勢制御のみならず,機動に用いる推進剤も重要であるため,推進剤に頼った高機動は,即稼動時間の限界を意味していた。そこでサナリィスタッフが考案したのが,AMBAC作動肢とスラスターの一体化による効率化だったのである。メインスラスターごと方向を変えるという発想によって誕生したフレキシブル・スラスターは,木星圏でのF97の機動性の確保に大きな効果をもたらしたのである。(ベクタードノズルの発想に近いが,こちらはスラスターの噴射位置すら変更してしまう斬新なものである。)
機体の仕様変更
F97は,開発コンセプトからして木星圏で活動を行うことを想定していたクロスボーン・バンガードにとって大きな福音となった。政治的駆け引きによって,ロールアウトした2機を入手(この際にXM-Xという偽装ナンバーを用いるようになった)したクロスボーン・バンガードでは,パイロットの要請によって機体の細かい仕様変更が行われた。
1号機のパイロットであるキンケドゥ・ナウは,ビーム・シールドの発達によって決定打を欠くこととなった遠距離戦を棄て,敵機とふれあうほどの近距離での格闘戦に適した装備を要請した。元々近距離戦に対応した機体であったF97にF90で開発が進められていた格闘戦装備(F装備だと考えられる)のデータを追加することで,異質なほど格闘戦に特化した機体となったのである。
一方,2号機のパイロットであるザビーネ・シャルは,自らが運用していたベルガ系モビルスーツのコンセプトを導入,さらに遠距離からの牽制能力を高めるための装備も要請した。このため,2号機にはF90のL装備で用意された大型ビームランチャーが配備されることとなった。
両機とも,高い格闘戦能力をベースにパイロットに合わせた改装が加えられたのである。
なお,後に配備される3号機は,この機体にさらに究極の防御力を追加するという方策が執られている。
パッチワーク
本機は,月面での対コルニグス戦で中破したスカルハートをX3の予備パーツで修理した機体である。緊急的措置で修復したことから,カラーリング,パーツがつぎはぎのため,パッチワークと通称された。
現存するクロスボーン・ガンダム(F97)のパーツを用いて復元されたもので,使用したパーツがX3と同仕様のものであったため,ほぼX3と同仕様となった。特に腕部はX3同様,Iフィールド発生器が内蔵されているため限定的ながらIフィールドバリアを展開することが可能である。
また,胸部もX3同様のガトリング砲装備タイプのため,実質的に火力は向上している。
本機は,破壊されたF99に代わり,アナハイムが実験機として建造した「イカロス」を求め,地球へと降下する。しかし,グレートキャニオンにおいて,再びコルニグスと死闘を演じ,損傷してしまう。
引用
GUNDAM WAR EXTENSION BOOSTER2 クロスボーン U-C97
コルニグスとの戦闘で破壊された機体を修理した機体。胸部と両腕部をX3の予備パーツに交換した事で,文字通りつぎはぎ状態となったが,Iフィールド搭載など戦力の向上も図られた。
備考
関連項目
編集者
[MS/MA・X]
[モビルスーツ・鋼鉄の7人]
最終更新時間:2015年10月08日 21時48分19秒
ノート
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脚注