〔TMF/A-802 P-Mod.w〕バクゥ バルトフェルド専用改修タイプ

バクゥ バルトフェルド専用改修タイプ

• [MS]

 データ

 スペック

 武装

頭部カッター

頭部スパイク

前脚部スパイク

13連装ミサイルポッド

 概要

　TMF/A-802《バクゥ》は，ザフトが開発した陸戦用四脚型モビルスーツである。

　元々ザフトが開発したモビルスーツであったが，プラント技術陣の開発力は，モビルスーツの特徴でもあった人型という特徴を第2期生産機ですぐに捨て去る決断を下している。
　従来，地上戦でのモビルスーツの優位性は一定の評価を得ていたが，新たな地上戦用の機体を開発するにあたり，地上という特性を生かす機体を開発コンセプトのひとつとして新型機の開発が進められていた。これは，先行して配備されたTFA-2《ザウート》の評価が芳しく無かったことも理由のひとつであり，純火力よりも機動性を重視した機体として設計が進められたのである。
　この新型機は，四脚獣型の形状を採用しており，四脚歩行と無限軌道の併用により，極めて高い機動性と不整地踏破性を両立させることに成功している。
　また，本体は機動性重視のプラットホームとして機能し，背部ターレットに武装を選択装備することが可能であったことから，戦術に応じて，その編成をいじりやすいという点でも従来のザウートを超える評価を得たのである。

　結果，完成したバクゥは，モビルスーツの高い性能と，地上における車輌や航空機による爆撃に対抗するための高い機動性を獲得したことで，各戦線に配備された後高い評価を得ることとなり，陸戦機として多数が配備されることとなった。

　本機，TMF/A-802 P-Mod.w《バクゥ バルトフェルド専用改修タイプ》は，バクゥの派生機として改修された機体を，アンドリュー・バルトフェルドの専用機として徴用したものである。
　通常の機体と比較して格闘用武装としての爪牙の大型化が行われており，内部的には複座式コクピットの採用と動力，駆動系の改修，そして一部装甲の強化が行われている。
　結果として本機は従来機に比して軸出力において17%，脚を用いた最高移動速度において21%の向上が図られており，従来機を大きく凌ぐ運動性能と格闘戦能力を獲得しているものの，同時にバランスの取れた名機として定評高いバクゥの美点を損ねるものであり，本機の操縦は困難を極めるものとなった。
　このじゃじゃ馬的な高性能に惚れこんだバルトフェルドがなかば強引に専用機としてしたものなのである。

　実際のところ，この改修点からも分かるように，後に開発されるTMF/A-803《ラゴゥ》のプロトタイプとしての位置づけの機体であり，本来は実証機としての役目のみが与えられており，実戦配備の予定は無かったとされている。
　これが，バルトフェルドによって，一定の評価が与えられたことで，ラゴゥの開発そのものにも影響したとも言われているのである。
　ただし，本機，最大の特徴はサーベルタイガーをも彷彿とさせる頭部の大型カッターであるが，基地施設内および市街戦での運用・搬送の大きな障害となることが明らかになり不採用となっている。こうした評価も実際に運用されたことで明らかになったものと考えられる。

　なお，バルトフェルドは，自身最後の戦い（ただし，後に生存が確認され，クライン派の重要メンバーとして復帰している）で，本機では無く，ロールアウトしたラゴゥを用いている。この際，本機はジブラルタル基地の格納庫に保管されていたが，忽然と姿を消し，その所在は不明となっている。

 引用

電撃ホビーマガジン 2004/04付録 機動戦士ガンダムSEED MSV 最速読本

　「砂漠の虎」アンドリュー・バルトフェルド専用のバクゥ。格闘用武装として頭部に2対のスパイクと長大なカッター，前脚部に爪状のスパイクが装備されている。ラゴゥ開発のための試験機でもあり，複座式コクピットとなっている。

 備考

 関連項目

 編集者

• あさぎり

[MS/MA・T]
[モビルスーツ・SEED-MSV]
[モビルスーツ・ASTRAY]
[加筆募集・MS]

最終更新時間：2016年10月18日 19時35分28秒

 ノート

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