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〔RX-78-1〕プロトタイプガンダムの変更点

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>>[[ユーザーファイル入口|USER/〔RX-78-1〕プロトタイプガンダム]]
!!!プロトタイプガンダム
*[MS]
//{{layout cols,width:100%
//----------
{{layout cols,width:40%
!!データ
,機体データ{COLS:2|LEFT}
,型式番号,RX-78-1
,兵器区分,汎用多目的型試作モビルスーツ
,所属,地球連邦軍
,パイロット,不明
,製作データ{COLS:2|BGCOLOR:88aaff|BOLD}
,デザイナー,大河原邦男{{br}}コンセプト:小田雅弘
,初出作品,MSV
,参考文献,1/144 プロトタイプガンダム インストラクション ほか
}}
//----------
{{layout cols,width:40%
!!画像

!BOX ART
(img:213.jpg)
*[[掲載画像に関する注意書き]]
}}
//----------
//}}
{{ilayout clear}}
!!スペック
,項目,内容
,全高,18.5m
//,全高,18.0m
,頭頂高,18.0m
,本体重量,42.4t
,全備重量,59.0t
//,重量,43.4t
,ジェネレータ出力,1380kw
,スラスタ推力,55500kg
,センサ有効半径,5700m
,180度旋回時間,1.5sec
,装甲材質,ルナチタニウム合金
,黒歴史コード,02-8052746
//コメントアウトしているのは一年戦争ガイドブックのもの
!!武装
!ビームサーベル x 2
!60mm頭部バルカン x 2
!ビームライフル x 1
!!概要
 RX-78-1《プロトタイプガンダム》は,RX-78の初期に建造された完成機8機のうち,初号機(1号機)にあたる機体である。無論,「プロトタイプガンダム」という名称そのものが後年与えられた通称であり,本機の名称はあくまでも「ガンダム(の1号機)」でしかない。
 本来,ガンダムそのものが,地球連邦軍のモビルスーツ開発における試作機であり,「プロトタイプ」といえる機体である。このため,「ガンダムの試作機」が存在する訳ではなく,プロトタイプガンダムは,あくまでも「実戦に投入されたガンダム(RX-78-2)」の完成に至る途上の機体である,ということを認識しておく必要がある。
 従って,厳密に言えば「全てのガンダムがプロトタイプ」であり,「プロトタイプガンダムという機体は存在しない」とも言えるのである。(従って,本節では以下,プロトタイプという呼称ではなく,「1号機」という呼称を用いる。)

 その一方で,RX-78-1という仕様(機番ではない)は,RX-78-2という仕様に至る前段階であり,この仕様を「プロトタイプ」とするにしても,俗にプロトタイプと呼称される仕様(すなわち,黒系の塗装が施された1号機)以外にも,複数の改装が加わった形状の変化が,RX-78-2仕様までには存在しているため,仕様そのものを限定して述べることもまた難しいのである。
 このため,今日では代表的な「プロトタイプガンダム」として提示される機体は,銀地に黒で塗装され,差し色として赤が用いられている機体,すなわちロールアウト後の1号機がほとんどとなっている。(なお,トリコロールカラーの機体として紹介されるものは,1号機と同仕様の78-1仕様で,ロールアウト時の銀地に白という組み合わせから,トリコロールに塗り替えられた段階の2号機である場合がほとんどで,78-2仕様に改装される前であるため,トリコロールの塗装パターンが異なっている。)
!ガンダム1〜8号機
 1号機は,建造された8機のガンダムの内,最も初期に実戦投入用の装備が施された機体である。すなわち,RX-78の「最初の実戦仕様」の機体が1号機であるということなのである。
 資料{{fn 1/144スケールキット インストラクション}}によれば,1号機は,徹底した軽量化が行われ,宇宙空間での戦闘に耐えられるような各種装備が施されたとされる。また,1,2号機はジャブローにおいて同様の改修作業が行われており,その後,改修工作と実用試験のためにルナツーへと3号機と共に運搬されたと言われている。(この時点で,1〜3号機にG-1〜G-3という呼称が与えられている。)
 ここで注目してもらいたいのが,ジャブローで改修されたのが1号機と2号機だけであり,3号機はそのような改修が行われたという記述が見えないことである。すなわち,RX-78-1仕様として存在したのは,RX-78の1号機と2号機のみという推論がここで成り立つのである。
 逆に言えば,3号機はルナツーにおいて,ジャブローで得られたデータを基にさらに一段階進んだ改修,78-2仕様への改装が行われているということなのである。(なお,この仕様こそが,「3号機仕様」である。)この仕様に,1,2号機も改装が行われており,この状態でサイド7へと搬入され,1〜3号機ともトリコロールカラーへとリペイントされたのである。
 この段階で,1〜3号機は,「RX-78-2」仕様へと改装されたことから,「RX-78-1仕様として存在した期間」は,極めて短いものであったということなのである。

 なお,残る4〜8号機の顛末については諸説存在しており,少なくとも各部装備を持たない素体の状態で,RGM-79開発のための母体として用いられた後,実戦投入向けの改装が施された点までは確定している。
 その後は資料によっては「4,5号機のみ実戦投入」,「4〜8号機とも実戦投入された」といったバラバラの記述となっており,いわゆるセカンドロット機として再改装された機体の資料では,7号機はフレーム段階で終戦,8号機に至っては所在すら不明となっている。
 しかしながら,78-1仕様の機体が,ジャブロー攻防戦に投入された記録が存在するなど,初期型のRX-78が確認される資料が複数存在するため,一端はデータ収集等のため実戦に回されたものの,直ぐにセカンドロット機として再度改装を行うために分解されたと考えるのが最もつじつまが合うのではないだろうか。
!1号機の顛末
 1号機は,標準化兵装まで施された後,サイド7における各種テストに回されているが,この際に,後にアムロ・レイ少尉によって運用された2号機とほぼ同等の仕様となっており,外観上の差異はほとんどなかったと考えられる。この時点で,装甲はセラミックと発泡金属のハニカムによる三重装甲で,衝撃吸収度を高くし,また被弾箇所の交換がユニット化されていた。この装甲こそ,後にルナチタニウムと名付けられる新素材であったのである。

 だが,1号機は実戦に投入されることなく,失われることとなった。
 これは,U.C.0079年9月18日に実施された,ジオン公国軍特務部隊によるサイド7奇襲の際に大破してしまったためである。
 2号機は,MS-06のザクマシンガンの直撃すらダメージを受けないほど強力な装甲であったわけだが,何故1号機が大破,失われたかについて詳細な記述は残っていない。
 しかし,記録によれば,RX-77やRX-75もパーツ状態であった機体は,そのほとんどが失われていることから,1号機もメンテナンスなどのため,パーツ状態であったと考えられ,その状態で攻撃を受けたため,(装甲の薄い部分に被弾し)機体が大きく損壊したものと思われる。
!!引用
!カードビルダー0079 ME-0030 "RX-78-1 プロトタイプ・ガンダム"{{br}}ガンダムカードビルダー0083 ME-C013
 地球連邦軍の「V作戦」によって開発された白兵戦用MSガンダムのロールアウト1号機。機体色は白と黒の二色を基調にしたツートンカラーに塗装されており,機体各部の仕様も2号機以降のモデルとは若干異なっているが,スペック的な違いはほとんどない。
!!備考
!画稿について
 プロトタイプガンダムの画稿は,テレビ本編のガンダムの画稿の初期稿をベースに描かれたもので,コンセプトは事実上,小田氏のものである。
!設定について
 プロトタイプガンダムの詳細な設定を考察する上で,最も重要な資料は1/144スケールキットに同梱されている組立説明書(以下,1/144インストと略す)の記述であろう。また,これに加えて,限定品として配布された[[メカニカルファイル]]および講談社から刊行されたMSVの連邦編が重要な位置づけとなる。また,近年の設定の変更に影響しそうなものとして,Mobile Suit in Actionに同梱された[[データシート]](以下,MIAと略す)の存在も重要であろう。
 しかしながら,1/144インストは,その誤記,文章表現の曖昧さなどからどうとでも受け取れるような内容となってしまっている。このため,機番と仕様番号が混乱することとなってしまっているのである。代表的な混乱がガンダムを表す「G-1」,「G-2」,「G-3」であろう。考察分野では,これを仕様とすることが多いが,実際には「G-3仕様」という記述はなく,「3号機仕様」という記述があるのみなのである。
 実は,メカニカルファイルの記述を見ると,(以下,引用部)
 1〜3号機は改修工作と実用試験のためルナツーへ運ばれた。
 これらは呼称としてG-1〜G-3ガンダムという名が与えられており,
 G-2はホワイトベースへ搬入,ニュータイプパイロット アムロ・レイ少尉によって数々の戦績を残している。
 G-1は奇襲攻撃で失われ,G-3は後にフィールドモーターにマグネットコーティングを施した形で実戦参加している。
…という形で,G-1〜G-3が明確に機体名として使用されていることが判るのである。
 加えて,1/60パーフェクトグレード ガンダムのインストラクションでも機番に類する形で触れられており,G-1〜G-3を単純に「仕様」と決めつけることはできないのである。
 また,同様に,1/144インストの「3号機仕様」も「3号機と同等の仕様」という意味でしかなく,いわゆるマグネット・コーティング仕様であると,短絡的に結びつけるのは間違いだろう{{fn あえて強く補足しておくが,G-3=仕様と短絡すると極めて初期の資料と整合性がとれないのである。この点は,転記資料などを中心に読み解くと混乱するので注意が必要であろう。また,本項目で,インストラクションとメカニカルファイルを必要のない部分まで引用したのは,この点の資料提示も兼ねていると考えて欲しい。}}。

 また,1/144インスト→メカニカルファイルと流れる事で,4〜8号機の参戦記録が「参戦無し」から「参戦有り」に変更されている事が判る。
 これは,84年の資料であるメカニカルファイルで,すでに4〜8号機の参戦について実戦投入という形で記述が成されているということであり,実戦投入の記述がM-MSVにおける新規追加事項ではないということも触れておきたい。(ただし,機体デザインについては言うまでもなく新規である。ただし,インストの時点ですでに「改装中」という言葉が記述されており,M-MSV版の機体である,と言っても問題は無いのである。)

 以上のように,MSVインストラクションの文章表現が元で曖昧な部分が存在することから,様々な解釈ができてしまうのが,RX-78の仕様と機体番号の問題点である。
 実際には,RX-78「-1」という枝番は,RX-78-3までは仕様番号で確定であるが,実際には機番としての存在の可能性も否定できないわけである。
 その点からも,資料を鵜呑みにするだけではなく,「自ら様々な解釈ができる楽しみがある」と考えた方が,ここは楽しいだろう(^^;(なお,このことについては,独自に「[[ぶちかましたネタ|新説/珍説ブチ上げまShow]]」も存在するので一つのお遊びとしてご覧になって欲しい。)
!補足(メカニカルファイルについて)
 なお,資料として用いられたメカニカルファイルは,限定版であり,目にした事のある方が少ないかと思われるが,内容について重要な部分は,必要に応じて引用して行きたいと考えている。
!補足(1/144インストについて)
 インストにはトリコロールカラーの作例も掲載されているが,貼り付けられているデカール(G-2)から,2号機であると考えられる。
 すなわち,この機体はアムロの搭乗した機体の改装前という判断になる。いわゆる,トリコロールカラータイプのプロトタイプガンダムとして取り上げられる場合,実際には1号機ではなく,2号機であった,という判断になる。
 実は,この場合にやっかいなのが,いわゆる「ロールアウトカラー」の扱いである。
 様々な商品でロールアウトカラーとして見られるカラーリングは,本来,2号機の場合は,このトリコロールカラーの前段階であるため,「ロールアウトカラー」とした場合,仕様は「RX-78-1仕様」の2号機であるのが,本来の姿ということになる。このため,これらのロールアウトカラーと明示された商品は,正しくは「ガンダムのロールアウト時のカラーリングを78-2仕様で再現した機体」ということになる。
!!関連項目

!!編集者
*あさぎり
*Z・3さん
*だっちん
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{{category MS/MA・R}}
{{category モビルスーツ・MSV}}
{{category 加筆募集・MS}}
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{{lastmodified}}
!!ノート
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