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〔RX-110〕ゾーリン・ソール(改修型)

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ゾーリン・ソール(改修型)

  • [MS]

 データ

機体データ
型式番号RX-110[1]
兵器区分ミノフスキー・クラフト搭載型モビルスーツ
所属メタトロン機関
パイロットエミール・ルーサ
ケラン・ミード
製作データ
デザイナー伊東守
初出作品ニュータイプサーガ ガイア・ギア
参考文献

 スペック

項目内容
全高20.8m
頭頂高19.2m
本体重量26.8t
全備重量60.2t
ジェネレータ出力5200kw
スラスタ推力68000kg
センサ有効半径18000m
装甲材質ガンダリウム合金コンポジット

※スペックは,改装前のスペックである可能性が高い。

ミノフスキークラフト

 両肩,腰,脚にデバイスを搭載しており,補助装置を必要とせずに飛行することが可能である。

腕部多目的ラッチ

 シールド等のオプション装着時には,腕のサブ・スタビライザーをブロックごと取り外す。

 武装

頭部60mmバルカン砲

ミサイルランチャー

ビームライフル

ビームサーベル

Pak43A エレクトロ・ケミカルガン

 装甲貫徹力の高いMS-HEAT(多段成形炸薬)弾を超高初速で発射する。
 本体の上下に開く部分は,砲身の強制冷却と余剰電力の放電用。

ゾーリンソール・シールド

 ミノフスキーバリアーを装備する本機の携行するシールドは補助ジェネレータを内蔵するファンネルラックといった性格のものであり,防御用の盾としての役割は補助的,付随的なもので,むしろ攻撃用の兵器としての機能がメインである。
 当然高価な装備であり,通常のシールドのような使い捨ての消耗品ではない。
 ファンネルは裏面に2基セットされる。シールドの後部が開き,ファンネルを放出するする。
 ファンネル自体の容量が小さい為,ローテーションで回収しエネルギーチャージを行わなければならない為,ファンネルシステム搭載機にはこういった一種の母艦的機能が必要とされる。

ゾーリン・ファンネル

 νガンダムに装備されていたのと同様のフィン・ファンネルである。ただし構造的にはより進歩しており,機体もさらに小型化されている。
 ファンネルそのものがメガ粒子砲としての機能を有しており,発射時には推進器部分からカウンタースラストを噴射して安定した射撃を行う。

 本体は,プロペラントタンク兼ビームの発信誘導機能を持つ3枚のヒレ状の部分と推進器,エネルギーCAPから構成され,収納状態から攻撃状態に自在に変形する。
 当然,Iフィールドを利用したバリアーを発生させるサテライトとしても使用可能だが,ミノフスキーバリアーを装備するゾーリンソールでは使用する局面はほとんどない。

 概要

 RX-110《ゾーリン・ソール》は,マハの叛乱の際に,メタトロン機関所属のモビルスーツとして確認された機体である。とはいうものの,元々の開発は地球連邦軍の手によるもので,その型式が示すようにU.C.0110年と比較的早い時期のロールアウト機である。
 その機体デザインからはジオン系の意匠が感じられるものの,その基幹システムは連邦系そのものであり,外観デザインにもかつてのガンダム信仰に影響されたかのような部分も見られる。(特に頭部はガンダムに対するオマージュのような形状をしている。)

 機体は,ホンコンの廃ビルにモスボール状態で実に一世紀にわたり保管されており,アフランシ・シャアによって蘇らせられるまで秘匿状態が続けられていた。
 これは,この機体の開発そのものが「シャア存続計画」の一環をなすものであったためといわれており,実際,本機の系譜に連なるような機体は,U.C.0110年以降現れておらず,サナリィによる小型モビルスーツ全盛期に移行したことからも,この点は理解できるものである。
 しかしながら,機体スペックの面で言えば当時としてはずば抜けたもので,ミノフスキー・クラフトを搭載しながらも全高20mほどに押さえ込まれたその機体サイズは,わずか5年前に勃発したマフティーの叛乱において使用されたRX-105《Ξガンダム》やRX-104《オデュッセウスガンダム》が実に30m近い巨体であったことを考慮すると隔絶の感がある。
 さらに,ニュータイプ対応兵装を搭載しており,小型化されたフィン・ファンネルやファンネルそのものをミサイル化したファンネル・ミサイルを多数搭載するなど,
攻撃力もかなりのものである。
 先述したマフティーの叛乱以前から,連邦軍内部でのモビルスーツ運用が小型モビルスーツの開発にシフトしつつあった(U.C.0109年にRGM-109《ヘビーガン》がロールアウトしている)ことを考慮すれば,本機の開発に注がれたリソースは,極めて大きなものであったと言わざるを得ず,この機体の開発に関与したズィーオーガニゼイションのアナハイムを通じた連邦政府へのロビー活動による影響力の大きさはかなりのものであったと想像できる。
 ゾーリン・ソールも結局のところ試作にとどまり正式採用は見送られていることから,この機体の開発自体「シャア存続計画」のプログラムの一環としてあらかじめ組み込まれていたとみるのも,あながち穿った考えではないだろう。

運用

 開発完了後,本機は歴史の表舞台に登場することもなく,ホンコンの廃ビルにモスボール状態でほぼ一世紀に渡って隠匿されていた。
 しかし,「シャア存続計画」の被験者たるアフランシ・シャアの登場により,その封印は説かれ,アフランシが香港を脱出する際に利用し,そのままメタトロンに持ち込まれている。
 その後,複数回の改修を受けており,出力等が強化されるなど,モビルスーツというこれまでの範疇から,当時の「マン・マシーン」としてカテゴライズされる機動兵器の範疇へと生まれ変わっている。
 また,専用のドライブユニットも開発されており,戦闘可能領域も広がっている。(これまでのモビルスーツの強化の例に漏れず,オプションパーツの開発による延命措置と考えればよいだろう。)
 この延命措置によって前線での戦闘能力を維持し続けられたのは,ゾーリン・ソールの,古めかしいながらも堅実な基本設計の優秀さを示しているともいえるだろう。

改装

 本仕様は,アフランシ・シャアがメタトロンに持ち込んだゾーリン・ソールを改修したもので,ジェネレータの出力アップ,機体フレームの強度アップ,装甲の強化,オプションハードポイントの増設などが主な改修ポイントとなっている。
 ミノフスキー・モーターなど,かつては革新的な性能を誇ったゾーリン・ソールではあるが,さすがに,1世紀近い時間の流れは,機体の旧式化という現実を見せつけられることとなった。しかし,生産に膨大なコストを要するモビルスーツを簡単に更新することも難しい上,連邦に食い込んでいるとは言え,非合法組織であるメタトロン機関が表立って大規模に新型機を開発することは困難である。このため,既存機の改修による性能アップという手段をとるのは,ある種兵装システムの必然ともいえるものなのである。

 この改修によって,ゾーリン・ソールは,従来のモビルスーツという枠を離れ,当時の標準的なマン・マシーンと同等の兵装・オプションをそのまま利用可能な機体へと変貌し,戦力的にも十分期待できるレベルまで引き上げられている。
 これは,元々がサイコミュ,ファンネル,ミノフスキー・クラフト,ミノフスキーバリアーといった当時の最先端技術をすべて盛りこんだ量産性を度外視したといってもいいような超高級,高性能機であったことも要素のひとつであると言えるだろう。また,この時代,地球圏の科学技術には抜本的な革新がなく,中世的な停滞の様相を呈していたことも大きな要素のひとつであったと言うこともできる。
 いずれにせよ,約100年前の機体が,十分戦力としてカウントできるほどの改装が施されたゾーリン・ソールであるが,こうした改装が可能であったのは,繰り返しになるが,ゾーリン・ソール自体の基本設計が優秀であったという点に集約されるであろう。
 なお,これらの改修によって,当初は連邦軍モビルスーツの影響が色濃かった機体が,メタトロン独自のフォルムを強めていき,当時のメタトロン系マン・マシーンと遜色ないフォルムを獲得するに至ったのである。

 引用

サウンドドラマCD2巻 ライナーノーツ(抜粋)

 マンマシーンとしてはすでに旧式の部類に入るゾーリン・ソールだが,その堅実な基本設計を活かし,幾度もの機体アビオニクスの改修を受けており,現在でも新型機種に比べて遜色のない性能を持つ優秀なマンマシーンである。

 備考

 ゾーリン・ソールは,ガイア・ギアという作品の立場が迷走した状況をよく示す機体として認知される機体である。元々,ニュータイプでの連載初期は,そのタイトルが機動戦士ガイア・ギアであったように,登場する機体はモビルスーツとしての位置づけであり,ギャプランなど旧型の登場とともに,ゾーリン・ソールも「連邦によって開発されたモビルスーツ」との位置づけで登場している。
 しかし,その後の迷走でタイトルから「機動戦士」が取り除かれると,ゾーリン・ソールもマン・マシーンとしての表記が固定化している。これは,メタトロンでの改修によって,マン・マシーンとしての色彩を強めていった,という形での解説が行われており,筋道は通っているが,実際のデザインについては大幅に変化している。

 関連項目


 編集者


[MS/MA・R]
[モビルスーツ・ガイア・ギア]
[加筆募集・MS]


最終更新時間:2016年10月18日 19時20分55秒

 ノート

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脚注

  • [1]厳密に言えば,改修後の型式は不明である。