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ペーネロペー
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | RX-104FF |
兵器区分 | ミノフスキー・クラフト搭載型モビルスーツ |
所属 | 地球連邦軍 |
パイロット | レーン・エイム |
製作データ | |
デザイナー | 森木泰弘 |
初出作品 | 機動戦士ガンダム〜閃光のハサウェイ |
参考文献 | ANAHEIM ELECTRONICS GUNDAM HISTORY 2002 CALENDAR ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 32.5m |
頭頂高 | 26.0m |
本体重量 | 36.4t |
全備重量 | 112.0t |
ジェネレータ出力 | 4050kw |
スラスタ推力 | 168000kg |
フライトユニット | 肩部ミノフスキーユニット / 背部ミノフスキーユニット / 脚部ミノフスキーユニット |
センサー有効半径 | 32000m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
黒歴史コード | 10-5209034 |
フライトユニット
MSユニットであるオデュッセウスに装着するミノフスキークラフト搭載のユニット。
胸部中央のモノアイとあいまって,さながらMAといった趣を見せる。
武装
ビーム・サーベル
メガ粒子砲
バルカン砲
ファンネルミサイル
Ξガンダムの物と共通。
ビーム・ライフル
専用ビームライフルは,Ξガンダム用のものにサーマルジャケットを追加したような形状となっている。
ビームバリア
本体から展開する立方格子にバイアスをかけることで,機体各所の形状ごとに整流作用をもたらし,各部の流体抵抗を結果的に減免する効果も発揮する
概要
RX-104《オデュッセウスガンダム》は,地球連邦軍がアナハイム・エレクトロニクスに開発を委託したモビルスーツである。この機体は,重力下でのモビルスーツの運用において致命的な問題であった展開速度の低さを解決する手段として,ミノフスキークラフトの搭載を想定して開発された機体で,オプションとなるフライトユニットを装着することで,空戦・高機動戦闘にも対応可能な機体として開発されている。
また,本来の計画では複数のオプションが開発を進められており,装備状況の違いによって,運用仕様が異なるマルチロール型の機体として誕生した機体であった。
しかしながら,諸々の事情から,開発そのものは遅延しており,ロールアウト時には,FF(Fixed Flight unit)タイプのみが運用可能となっている状況であった。
ちなみに,名称の由来はアナハイム製ガンダムの開発開始から20周年であること,MSへのミニフスキークラフト搭載まで20年かかったことをトロイア戦争終結後20年間の冒険と放浪を余儀なくされた英雄オデュッセウスにかけてある。
また,各種オプション装着時の形態についても,これらに絡めた名称が付けられている。
開発コンセプトとその時代性
オデュッセウスガンダムの開発された時期は,地球連邦軍のモビルスーツ開発において,大きな転換点となった時期であった。
第1次ネオ・ジオン戦争以降,モビルスーツの大型化が加速し,従来の艦艇での運用が困難となる状況が多々発生していた上に,いわゆるワンメイクの機体に相当する採算度外視の高性能機が多数生産されるようになっていたため,運用コストの増大は極めて大きな問題となっていたのである。
このため,第2次ネオ・ジオン戦争が勃発すると,機体の開発コンセプトが先祖返りし,量産機についてはシンプルな第2世代型モビルスーツへと集約が進んだものの,一方で高性能機の開発には歯止めが掛からない状況であった。(また,量産機を含め,モビルスーツそのものの機体サイズが,一年戦争当時でいうところの重モビルスーツクラスを上回っており,当時の平均的機体サイズから2割弱も巨大化していたのである。
オデュッセウスガンダムは,まさにそうした時代に開発がスタートした機体であり,全高が30mにも達しようかとする巨体となってしまっていた。(このため,連邦軍に対するモビルスーツの小型化提案が行われるのである。)
無論,その巨体に搭載できる機能は豊富なものであり,極めて高出力のジェネレータと,従来はモビルスーツサイズへの搭載はほぼ不可能であったミノフスキー・クラフトを搭載するなど,性能だけをみると極めて高性能な機体であるが,当時の地球連邦軍としては,維持するのに困難な機体であったこともまた,間違いではない。
確認されているロールアウトした機体は1機のみで,反連邦組織マフティー・ナビーユ・ユリンの鎮圧部隊に新たに赴任する隊長によって,徴用され,オーストラリア大陸へと配備されている。この機体は,ほぼ同時期にロールアウトしたFF(Fixed Flight unit)タイプとして運用され,そのユニット名から「ペーネロペー」と呼称されている。
なお,本来の計画では他に複数のオプションプランも存在していたとされるが,開発途上であるとされた「アルゴス」ユニットを除けば,情報は皆無といっていい状況である。
結果として,U.C.0107年のサナリィによるモビルスーツの小型化提案が受け入れられたことで,本機のような巨大なモビルスーツの有用性は失われ,以後,モビルスーツは小型化の時流となっていくのである。
ペーネロペー
RX-104FF《ペーネロペー》は,オデュッセウスガンダムにフライトオプションを装着した「FFタイプ」の通称である。
機体は,キルケー隊(旧キンバレー隊)の新司令官となったケネス・スレッグ大佐(後に准将)が月面基地で開発を担当していたモビルスーツで,ケネス大佐の着任に伴い,キルケー隊に配備された。
なお,原型機であるオデュッセウスとは異なり,配備時の状況としてはフライトユニットを固定装備した状況であり,事実上「ペーネロペー」という単体のモビルスーツとして完成している。
当時の標準的なサイズよりひとまわり大きい程度の機体でありながら「モビルスーツ形態のまま」空中戦が可能な点が最大の特徴であり,飛行時に整流効果を高めるために展開するビーム・バリアを用いた空中戦は,当時のモビルスーツ運用の常識を覆すものとなっている。
なお,重力下では従来型のビット(ファンネル)兵器が使用不能なため,代替武装として高精度のピンポイント攻撃が可能なサイコミュ・ミサイルを装備している。
引用
GUNDAM WAR 烈火の咆哮 地球連邦軍 U-230
地球連邦軍のミノフスキークラフト搭載試験機。疑似反重力推進により,大気圏内での単独飛行を可能としている。キルケー・ユニットに配備され,レーン・エイムがパイロットを務める。
備考
設定が錯綜している部分があるが,現在ではGFF版の設定が一般的となっている。
小説劇中の描写から言えば,ペーネロペーは「ガンダム」としてではなく,「ペーネロペー」として完成しているため,既にオデュッセウスの開発計画が頓挫し,そのデータを基に開発が進められた,と解釈したほうが妥当かも知れない。
デザインについて
GジェネレーションFにおいて,リデザインされているが,メッサーやグスタフ・カールと比較してほとんどデザインに変化がないという判断から項目は分割していない。
関連項目
編集者
[MS/MA・R]
[モビルスーツ・ハサウェイ]
最終更新時間:2016年01月04日 20時29分23秒
ノート
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脚注