〔MSA-005K〕ガンキャノンディテクター

ガンキャノン・ディテクター

• [MS]

 データ

 スペック

 武装

30mmバルカン x2

137mm ロケットランチャー x 2

ビームガン（出力2.3MW） x1(右肩)

ビームキャノン（出力4.7MW） x2

ビームライフル（出力2.7MW） x 1

　グレネードランチャーを装着可能な手持ち火器で，独自のセンサーが設置されている。このセンサーと本体の射撃用センサーを連動させることで，高い精度の射撃が可能となった。

グレネードランチャー x 1

 概要

　カラバの要請により開発された，MSA-005メタスの砲撃戦仕様機。
　エゥーゴの地上における協力組織であるカラバは，反ティターンズ活動を行う際に，連邦軍からの離脱者の持ち込んだモビルスーツや，旧ジオン系残党の隠し持っていたモビルスーツをその戦力として利用していたが，エゥーゴとの共闘が本格化するとエゥーゴからの供与を受けるようになっていく。
　エゥーゴ側も地球上へ降下したモビルスーツをそのままカラバに供与することで，軌道上へ打ち上げる手間が省けるという状況もあり，様々な形で機体の供与が行われている。

　その一方で，カラバはエゥーゴの機体そのままを利用するのではなく，独自の機体をアナハイム・エレクトロニクスに発注しており，本機は，そうした独自発注の機体である。

　本機の発注においては，従来の汎用型モビルスーツではなく，ゲリラ戦に適した砲兵型の機体で，安定した射撃能力をもつものであった。この要求に際して，アナハイムは，比較的低コストかつ短期間で完成する機体として，既にアーガマに配備されていたMSA-005メタスがベース機に選択された。本機は，メタスの可変機構を，射撃姿勢の保持のために利用するという発想で設計されており，当時開発が進められていたMSA-005Sメタス改同様，関節部の強化がなされたフレームが採用されている。

　主武装であるビームキャノンは高出力のメガ粒子砲であるが，当初計画には137mmロケット砲を装備するというプランもあったとされる。さらにビームガンなど多様な兵装が装備された本機は，支援機としては完成度の高い機体となったといえるだろう。

　本機は，2機が建造され地球へと送られたが，1機は北米への降下の際，着地に失敗，全損している。残る1機はほぼ無傷であったため，ハヤト・コバヤシ指揮下の地上部隊へと配備された。
　なお，本来は「メタスキャノン」とでも言うべき機体であるが，ハヤトの一年戦争時の愛機であるガンキャノンにあやかり，「ガンキャノン・ディテクター」と命名され，そのカラーリングも赤となった。

　本機は，わずか1機の参戦とはいえ，グリプス戦役をくぐり抜け，第1次ネオ・ジオン戦争への参戦も確認されている。こうした完成度の高さとベース機であるメタスがその生産性の点からバリエーション機が増えたこともあり，建造へのハードルが下がったためか，後年，複数の機体が確認されており，わずかではあるが追加生産が行われていると見られる。

 引用

ギレンの野望 アクシズの脅威V DATABASE（一部抜粋）

　メタスを改修して開発した砲撃戦仕様MS。
　メタスのムーバブルフレームを流用して開発されており，射撃体勢へのスムーズな移行が可能。ネモを思わせる外観とメタスとは関係しない名称は，機体の出自について混乱を招く一因となっている^[2]。

 備考

1

　ガンキャノン・ディテクターの型式番号は，Z-MSV発表当時は，MSA-005Kであったが，近年MSK-005Kの表記も見られる。この型式番号同様，初期資料からの転記の問題で，様々な「明らかに誤った」解説が多数見受けられるようになってしまった。

2

　解説文中に示したとおり，本機の生産台数は2機だが，『ダブルフェイク』において増加生産機と思しき機体が，サイド2護衛隊として確認されている。
　また，ガンダムUCにも登場したことから，若干数の追加生産はあったと解釈するより他ないだろう。

 関連項目

 編集者

• あさぎり

[MS/MA・M]
[モビルスーツ・Z-MSV]
[モビルスーツ・ジオンの幻陽]

最終更新時間：2014年07月22日 19時46分57秒

 ノート

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