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Sガンダム / スペリオルガンダム
- [MS]
データ
機体データ | |
---|---|
型式番号 | MSA-0011 |
兵器区分 | 汎用多目的型可変試作モビルスーツ |
所属 | 地球連邦軍 |
パイロット | リョウ・ルーツ シン・クリプト テック・ウェスト |
製作データ | |
デザイナー | カトキハジメ (アニメーションクリンナップ:藤田一己) |
初出作品 | GUNDAM SENTINEL |
参考文献 | GUNDAM SENTINEL GUNDAM WAR 1/100 MG Sガンダム インストラクション 1/144 Sガンダム インストラクション 1/144 HGUC Sガンダム インストラクション GジェネレーションDS Gジェネレーションポータブル ほか |
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
全高 | 25.18m |
頭頂高 | 21.73m |
頭頂高 | 21.7m[1] |
本体重量 | 38.4t |
全備重量 | 73.0t |
ジェネレータ出力 | 7180kw |
スラスタ推力 | 24700kg x4,11200kg x4 |
移動用ロケット推力 | 24700kg x4,11200kg x4 |
姿勢制御バーニア | 15基 |
センサ有効半径 | 18800m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット[2] |
黒歴史コード | 08-2919622 |
黒歴史コード | 08-4760536(分離形態) |
頭部
MSA-0011の頭部は,いわゆるΖ系の設計を参考に担当のデザインチームが独自に開発したもの[3]で,センサー類などは"ALICE"のスペックに対応した高性能なもの。サブプロセッサーシステムなども装備されている。
特にSガンダムの頭部には,熱源となるユニットが多く,冷却機構が強化されており,構造そのものも高効率な廃熱効果を得られるようになっている。
また,実戦における"ALICE"稼働のデータ収集そのものも目的のひとつであるため,「彼女」の"五感"を担う各種センサーのレンジや精度に関する要求値は高く,見た目以上に高コストなユニットとなっている。
テールスタビライザー
Gアタッカー,Gクルーザー形態時に機首となるユニット。MS形態時はAMBACユニットとして機体の機動を補助する。内部はほとんどがプロペラントで占められているほか,センサー類や電子機器を内装する。
テールスタビライザーは,60mmバルカン×4門を内蔵する物と換装が可能である。元々は,建造された2号機に採用されたスタビレーター[4]であったが,Sガンダム自体のユニット構造故,換装が可能となっている。
バックパック
テールスタビライザーの基部とスラスターユニットで構成される部位で,ムーバブル・フレームによってAパーツと接合されている。部位ごとのユニット化はバックパックにも及んでおり,スラスターユニットも換装可能である。
ショルダー・ウイング
Gアタッカー,Gクルーザー形態時に主翼となるユニット。
肩ブロック上端部に設置されているが,実際には肩ブロックのジャケットに接続されておらず,内部のジェネレーターユニットに直づけされている。
肩ブロック
Sガンダムの特徴の一つでもある肩ブロックは,従来のモビルスーツと比較して極めて巨大な物となっている。
これは,両肩にAパーツの主機となる熱核反応路を搭載しているためで,変形時には,前後の装甲板が回転し,エンジンユニットが露出する。
脚部
上半身のボリュームと比較するとあまりにもシンプルに見える脚部であるが,極めて高密度に構成された構造体である。極論すれば,フレームに直接装甲板を取り付けただけともいえる構造なのである。
脹ら脛部には,Bパーツ用の主機が収められており,脛の裏側の可変ノズル部にも,熱核ジェットロケットを有する。
なお,その構造上,プロペラント容量は少ない物と考えられる。
テールスカート
Gボマー,Gクルーザー形態時に主翼として展開されるユニット。
腰背部に設置されている。
胸部ブロック
ΖΖガンダムの脱出機構には未整理な部分があり,運用状況によっては脱出が困難となる場合があった。このため,Sガンダムでは各パーツにコクピットを設け,これらがMSモード時に接合することで,脱出機構としている[5]。
胸部ダクトも独特の形状をしているが,これも従来のガンダムタイプとは異なり,複数の用途が持たされているためである。通常,Aパーツ運用時には,Aパーツの吸気などに用いられるが,MSモードではGコアの吸気・熱交換用として機能している[6]。この状態では,Gコアのジェネレーターはバックアップとして機能するのみで,主機として用いられるのは,両脚,両肩の4基のジェネレーターである。
また,特殊な用途として,胸部ブロックから頭部にかけてのAパーツには,ALICEの補機が搭載されている[7]。これは,ALICEそのものが小型化できなかったためで,逆に言えば,ALICEを搭載しない場合,別の機能を搭載することが可能であったと考えられる。
コクピット
Cパーツ(Gコア)のコクピットがMS形態時のメインコクピットとなる。
インターフェイスは最新のアームレイカーモジュール及び視線追従式管制システムが採用されている。
3名での搭乗時には,主にAパーツコクピットが武装系,Bパーツコクピットが出力系を担当するが,必要に応じて変更は可能である。この場合,通常一人では操作しきれない武装の運用法も可能となる。
武装
Sガンダムは,アナハイム・エレクトロニクスのなかでも先進的な技術の開発と投入を意欲的に推進する事業部とデザインチームが担当していた。そのため,新機軸の兵装や革新的な機体が供給されたのである。
60mmバルカン
近接戦闘用の固定武装。Sガンダムは頭部に4門装備する。
ビームカノン(出力12MW)
ムーバブル・フレームによってバックパックと接続されている大出力ビーム兵器。
MSZ-010とは異なり,ビーム・サーベルとしての機能は有していない。
大腿部ビームカノン(出力14MW)
脚部のムーバブル・フレームと連結しているビーム兵器。
ビーム・スマートガンなどのオプション武装運用時には,専用の連結ユニットと換装される。
ビームスマートガン(出力56MW)
大腿部ビームカノンと排他装備となる武装。
エネルギーCAPシステム使用のMS用の携行兵器で,大出力のビーム・ライフルの一種。 メガ・バズーカ・ランチャーほどの威力はないが,取り回しが容易で扱いやすい。Sガンダムの物はムーバブル・フレームで機体と連結されている。
ちなみに,かつて持ち主を識別するタイプの安全装置が施されている拳銃や,HUD(ヘッド・アップ・ディスプレイ)を装着した兵士と銃のセンサーがリンクし,より確実で精密な射撃を可能とする機関銃などが"スマートガン",あるいは"スマートガン・システム"と呼ばれていた。ビーム・スマートガンは,マウントを介して本体と連結している点や,高度なセンサーアレイ,レドームなどとMS本体のコンピューターがリンクしている事などから,後者のイメージに近い武装であるため「ビーム・スマートガン」と呼称されるようになったようだ。一説にはメーカーやデザイナーによる意匠であるとするものもある。
ビームサーベル(出力0.9MW)
MSの標準的な近接戦闘用の斬撃武装。
Sガンダムは膝のユニットに装備している。
インコム(出力3.8MW)
Sガンダムが頭部に装備する有線式の準サイコミュ兵器。
一度の射出で可能なのは3射程度だが,回収,再チャージの後,再度使用が可能。
60mmバルカン(テールスタビライザー)
通常型のテールスタビライザーと換装可能な武装型に装着されている装備。
概要
MSA-0011《Sガンダム》は,アナハイム・エレクトロニクスが開発した試作型モビルスーツである。
Sガンダムは,アナハイムによって建造されたあ7番目のガンダムと言うことで,ιガンダムのコードネームで開発が進められた。いわゆるΖ計画における開発機の一つではあるが,主流となるMSZ型ではなく,MSA型の型式が与えられている。
これは,本機のそもそもの開発プランが,MSZ-010《ΖΖガンダム》との競作という扱いであったためで,この際にはMSZ-011の型式番号が与えられる予定だったものが,実際には,MSZ-010の設計上の問題点などをフィードバックした事実上の再設計機としてロールアウトしたためである。
完成した機体は4機であったと言われるが,本来の運用目的のひとつであった人工知能を搭載した機体は,グリプス戦役末期の戦闘で失われており,残る3機の所在も明らかとはなっていない。
開発に至るまで
Sガンダムは先述した通り,当初はアナハイム・エレクトロニクス社内の開発プロジェクトの中でもMSZ-006《Ζガンダム》の開発プランに至るΖ計画からのスピンアウトに近い機体であった。
Ζ計画に編入されたとはいえ,元々はG計画という独立した計画として進行していたMSZ-010は,計画の本流であるΖガンダムの開発スタッフとは異なった人員で開発が進められていた。このため,Ζガンダムの開発を終了したスタッフは,再び新型機の開発に着手したのである。彼らは,Ζガンダムの生産型の開発や,後継機の開発などに着手したが,一部は次世代型モビルスーツの開発へと移行している。この次世代型こそが,本機の開発プランである。
当初は,可変モビルスーツの「次」を考えた「第4世代」機の開発という漠然としたプランであったためか,様々なプロジェクト案が提示されていたとされる。
しかし,ΖΖの採用が本決まりになると,同様のシステムを取り込んだ機体の開発という形に落ち着いたのである。
実のところ,ΖΖガンダムの開発は難航しており,開発着手こそ早かったものの,その進度は遅々としたものであった。
もちろん,要求された仕様が,時代にそぐわないとも思われるほどの高度なものであったことにも理由があるが,単一のプロジェクトとして進めすぎたという点にも問題があったのである。
実際のところ,Sガンダムの開発開始時期について明確な資料は存在していないが,少なくともΖガンダムの開発に目処が立ってから後だということははっきりしている。
そのため,それまで得られていたΖΖの開発計画におる成果を十分吟味する余裕があったこともSガンダムにとっては利点となった。
結果としてSガンダムは,開発開始こそΖガンダム以降でありながらも,実戦運用が可能な評価機の完成はΖΖガンダムよりも早く完成したのである。
こうした点が,SガンダムがΖΖの競作機とも再設計機とも言われる所以なのである。
設計コンセプト
ΖΖガンダムは,単体における戦闘力の究極化を押し進めた結果,ある意味「究極の万能型モビルスーツ」として完成した機体である。しかしながら,その反面運用の難しさ(例えば,メンテナンスやパイロットの技量等)によって非常に扱いにくい機体になってしまった。そのため,エウーゴで運用された機体はいずれもスペックの割には思ったような戦果が挙がっていないのが実状である。(中には大きな戦果を上げた機体もあるのだが,その機体はニュータイプパイロットが搭乗していたため,ある意味当然の結果だったといえるだろう。)
そこで,「一般パイロットでも扱える強力なモビルスーツ」としてΖΖの設計を元に開発を進めたのが本機Sガンダムである。
その際,強力であるがモビルスーツとしての運用効率を著しく悪化させるハイメガキャノンの撤廃が真っ先に決定し,その代替として当時最新のアウトレンジ兵器であったインコムが採用されたのである。
これによって,ΖΖのような一撃で戦況を覆すような運用はできなくなったが,単体で確実に戦果を上げられるMSとして熟成が進んだといってもいいだろう。(なお,皮肉にもハイメガキャノンの撤廃によって異常とも言える高出力ジェネレータが必要なくなった為,ロールアウトはΖΖよりもだいぶ早くなった。)
メンテナンス効率等運用における問題点は機体自体をユニット化し,パーツの交換によって稼働率を高める等,効果的な運用ができるようになっている。また,このユニット化による恩恵として他にあげる運用バリエーション(機体バリエーションではない)が誕生することになる。
なお,本機はもう一つの極秘の実験目的があり,α任務部隊では人工知能の育成作業を(パイロットには内密で)行っていた。
運用
一般的に知られるSガンダムの運用は,グリプス戦役末期に起こったニューディサイズの反乱に投入された事例であろう。
この時には,運用状況が特殊であったこともあり,様々なオプションプランも実際に運用されたのみならず,分離合体機構の実戦での運用も行われており,極めて希有なデータ収集がなされたとされている。
なお,この戦乱の際,ニューディサイズ側の巨大モビルスーツ(一説には巨大モビルアーマー[8]であったともされる)を撃破した際,コクピットブロックを切り離し,大気圏突入を行わせた後,本体は降下時の高熱で燃え尽きている。
引用
GUNDAM WAR 変革の叛旗 連邦 U-337
人工知能ALICEを実験的に搭載した試作MS。ペズンの反乱で投入され,多くの戦果を挙げた。
備考
ネーミングの変遷については,余録参照。
なお,スプリームガンダムという呼称は完全に没となったものであるため,Sガンダムを示すために用いるのは誤りである。
関連項目
編集者
最終更新時間:2015年08月22日 19時29分03秒
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