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〔MS-09R〕アナベル・ガトー専用リックドム

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アナベル・ガトー専用リックドム

  • [MS]

 データ

機体データ
型式番号MS-09R / MS-R09
兵器区分空間戦闘用量産型モビルスーツ
所属ジオン公国軍
パイロットアナベル・ガトー
製作データ
デザイナー大河原邦男
(コミック用アレンジ:ことぶきつかさ/夏元雅人)
初出作品機動戦士ガンダム0083〜StardustMemory
機動戦士ガンダム ソロモンの悪夢
参考文献GUNDAM WAR ほか

 スペック

項目内容
全高Unknown
頭頂高18.6m
本体重量43.8t
全備重量78.6t
ジェネレータ出力1199kw
スラスタ推力22000kg x2,1000kg x9
センサ有効半径5400m
装甲材質チタン,セラミック複合材

頭部

 リック・ドムの頭部ユニットは,基本的に陸戦用のドムと同じものが流用されている。
 モノアイレールが十文字型に改められたための動作系を除けば,量産型モビルスーツとしては標準的なものであり,機能としては従来のザク系などと基本的には同等である。
 左右の可動範囲が狭まったのは,側方用センサーの機能向上がきっかけだとされているが,主センサーに上下動が加わったことで,結果として空間戦闘時の視界が大きく確保できるようになったとも言われている。
 なお,蛇足ながらドム同様,リック・ドムの頭部ユニットは可動するという説と固定されているという説がある。前者は,一部の資料に見られるものであるが,後者が一体化することで耐弾性などを向上させたという説もみられ,現在では一般的となっている。

腕部

 リック・ドムの腕部ユニットも基本的に陸戦用ドムのものと同じものである。
 ドムで装備されていた重力下仕様の各部装備を取り除き,空いたスペースにプロペラントタンクを装備することで,稼動時間の延長を図っている。
 元々,陸戦でのトルクと装甲厚を優先した設計のために,ユニットそのものが肥大化したことから,運用可能な装備に影響がでたが,これも陸戦用に開発されたジャイアント・バズを改良することで問題とはされなかった。

脚部

 ドムの脚部は,ホバリング装甲を行うために,比較的余裕のある構造が採用されていた。
 このため,空間戦闘用に改装するに当たっても,これらの余裕から比較的楽に対応できたと言われている。
 ドムとリック・ドムの最大の相違点がこの脚部エンジンにあるわけだが,リック・ドムが優れた機体となった理由のひとつが実はこの脚部にある。
 リック・ドムの脚部は,MS-06R系と同じく脚部全体を巨大なスラスターと見なす構造である。ドムの場合には,地上走行用の浮上装備(ホバー機能)とこれに必要な吸気機構が設置されていたが,これらが丸ごと熱核ロケットエンジンに換装されたため,容積的にかなりの余裕が発生している。これを利用して大容量のプロペラントが搭載されたことで,稼働時間の延長が達成され,バックパック,スカート部後部,そして脛フレア内の3カ所をメインスラスターとして機能させることが可能となったのである。

ボディユニット

 リック・ドムのボディユニットは,基本的にドムのものを継承している。
 他の部位が,ドムの継承といいながらも,基本的にはMS-05以降のモビルスーツとして標準的な仕様となっている部位の改良に過ぎないのに対して,このボディブロックは,いわゆる09系に特徴的なものとなっており,以後の公国軍系モビルスーツの機体構造に大きな影響を与えるものとなっている。
 最大の特徴であるブロック構造は,胸部,腰部とジェネレータブロックをそれぞれ独立させたことで,メンテナンス性などの向上に結びついている。
 また,この構造によってバリエーション機や機体の性能向上が行いやすくなったというメリットも存在する。

コクピット

 コクピットブロックは,ザクより後のほとんどのMSに採用されているダイレクトインと呼ばれる搭乗方式となうており,前面装甲の泣き所であった搭乗ハッチが飛躍的に強化されている。

 武装

 MS-09ドムが使用する武装のうち,もっとも特徴的なものが,戦艦をも一撃で撃沈すると言われるほどの威力を持つ"ジャイアント・バズ"である。この武装を始めとして,ドムにも様々な兵装が供給されているが,リック・ドムの実戦投入に前後して,試作されたビームバズーカなどを装備する機体もあったと言われている。

360mm ジャイアントバズーカ x 1(H&L-GB05R/360mm)

 ドムの主力兵装となるのがこのジャイアントバズーカである。360mmロケット弾を並列弾倉に10発装填されている。この破壊力は,今までの通常兵装であったマシンガンに較べ,数十倍以上あった。この兵装の威力と持ち前の機動力とともに,ドムは重MSの名をほしいままにする。

ヒートサーベル x 1(HEAT SABER Type7)

 MSの白兵戦用の武器。サーベル部分が白熱化し,敵の機体を溶断する。発熱デバイスは高効率でエネルギーを熱に変えるが,消耗が激しいため基本的に使い捨てである。

ビームバズーカ(BEAM BAZOOKA Ex-T2-2)

 公国軍による試作ビーム兵器のひとつ。メガ粒子の縮退に連邦のエネルギーCAPとは異なる手法を用いている。エネルギーチャージに時間がかかるが,連邦のMSビーム兵器の数倍の破壊力を発揮すると言われている。

 概要

 MS-09R《リック・ドム》は,一年戦争当時,ジオン公国軍が投入した空間戦闘用量産型モビルスーツである。この機体は,地上戦で主力モビルスーツとして確固たる地位を築いたMS-09《ドム》を空間戦闘用に改装した機体で,開発の遅れていたMS-11《ゲルググ》の完成までの期間の主力モビルスーツを選定するためのコンペティションにおいて,MS-06R-2《高機動型ザク供佞鯒砲辰燭海箸ら採用されている。

 ドムを開発したツィマット社は,公国軍のモビルスーツ開発メーカーとして初期の段階からOEM生産を行っていた(モビルスーツ開発については)老舗と言えるメーカーのひとつである。ツィマット社は,モビルスーツが次世代兵器として採用されると,自社独自のモビルスーツ開発に着手,公国軍の主力量産機として開発が進められていたMS-05《ザク》に競合機をぶつけるほどの意気込みを見せたメーカーであった。
 実際には諸々の理由からMS-05が採用されるのであるが,MS-05の本格量産が始まるとOEM生産を行いながら自社の技術蓄積に力を入れ,MS-07《グフ》に至って,独自にバリエーション機の提示を行うほどになったのである。
 MS-07C-5として制式登録された試作機は,改良が加えられた後,YMS-09《プロトタイプドム》として軍上層部に提案され,ついにはMS-09として制式採用を勝ち取ったのである。

 本機は,リック・ドムのエースパイロット用カスタム機のひとつで,戦後「ソロモンの悪夢」と地球連邦軍から呼ばれる様になった公国軍のエースパイロット,アナベル・ガトー大尉の専用機である。

 引用

GUNDAM WAR 宿命の螺旋 ジオン公国 U-195

 パーソナルカラーに塗り替えられたアナベル・ガトー大尉の専用機。大型のビームバズーカを携えるその機影は,畏怖と共に連邦将兵に「ソロモンの悪夢」の名を焼き付ける事となった。

 備考

 実はリック・ドムには複数のカラーリングが画稿/劇中を総合すると見られる。
 この中には,ブルー系のカラーが存在するが,これが現在ではガトー機という解釈が主流となっている。
 これは,ガトーのゲルググが同様のカラーリングであったためで,本来,区分としては機動戦士ガンダム0083に相当する機体ではあるが,実際には劇中に登場しておらず,あくまでも設定上の機体であった。しかし,MSV当時の画稿のひとつがガトー機として認知されるにつれ,派生的に設定が固まっていったものである。
 また,コミックではこのリック・ドムを扱った作品が同名2種あり,1本はことぶきつかさ氏による専用ゲルググへの乗換を描いた作品で,もう1本は設定通りソロモン撤退戦をリック・ドムで戦った夏元雅人氏の作品である。前者は単行本に収録されており現在でも入手可能だが,後者はガンダムゲームエース掲載であるため,入手は難しい。

 関連項目


 編集者


[MS/MA・M]
[モビルスーツ・ソロモンの悪夢]
[モビルスーツ・その他]


最終更新時間:2015年11月22日 11時31分50秒

 ノート

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脚注