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〔MBF-P01〕アストレイ・ゴールドフレーム

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アストレイ・ゴールドフレーム

  • [MS]

 データ

機体データ
型式番号MBF-P01
兵器区分汎用型MS検証試作機
所属オーブ(サハク家)
パイロットロンド・ギナ・サハク
製作データ
デザイナー阿久津潤一
初出作品機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
(機動戦士ガンダムSEED MSV)
参考文献電撃HobbyMagzine
ガンダムエース
少年エース
GUNDAM WAR
ほか

 スペック

項目内容
全高Unknown
頭頂高17.53m
本体重量49.8t
全備重量Unknown
ジェネレータ出力Unknown
スラスタ推力Unknown
装甲材質発泡金属

フレームユニット

 全身むきだしのフレームユニットは,フェイズシフト装甲こそ採用されていないが,様々な状況や作戦に応じて,オプション兵装はもとよりフレーム自体を換装することも可能である。

バックパック

 背面のバックパックは下方にスライドし,その下のジョイントに様々なオプションを装備することができる。

 武装

75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン

 75ミリ対空自動バルカン砲塔システム。
 頭部左右に装備された対空自動制御機関砲で,目標の発見から発射まで自動化されている。

ビーム・ライフル(57mm高エネルギービームライフル)

 ストライクガンダムなどGAT-Xシリーズと同規格のビーム兵器。MSの兵器の中でも高い攻撃力を持ち,「GAT-Xシリーズを倒せる武器」として頻繁に活躍する。
 機体本体から電源を供給するため,ある程度の連射が可能だが,その反面,エネルギー消費量は多。

ビーム・サーベル

 アストレイの背部に装備されている斬撃用ビーム兵器。ミラージュコロイド用の磁場形成機構を応用して開発された高出力のビームの刃は,MSの装甲を容易に溶断することができる。

シールド

 むき出しのフレームを防護するために携帯している盾。表面にはビームコーティングが施されている為,ビームサーベルを受け止めることもできる。
 形状は,連合が開発した「G」と同型であることから,開発データが漏洩したものと思われる。

バズーカ

 ゴールドフレームが保持する武装。
 連合の規格品として開発されたもので,主にX-102デュエル用に用いられるはずのものであった。

 概要

 本機は,オーブ連合首長国によって開発されたモビルスーツである。「王道ならざる者(アストレイ)」という名を持つことから分かるように,正規の手続きを踏んで開発された機体では無く,へリオポリス内で極秘開発されていた地球連合の新型機動兵器(連合初のMS)のデータを盗用して開発されるという,いわば脛に傷を持つ機体である。
 ヘリオポリスにおいて3機(一説には5機)の開発が行われていたが,ザフトのクルーゼ隊による襲撃事件によって,それぞれの機体が異なった勢力のものとなり,以後,歴史上に様々な活躍を残すこととなる。

 ヘリオポリスにおいて3機(あるいは後述する5機全て)の開発が行われていたが,ザフトのクルーゼ隊による襲撃事件によって,それぞれの機体が異なった勢力のものとなり,以後,歴史上に様々な活躍を残すこととなる。

開発経緯

 激化の一途をたどるナチュラルとコーディネイターの対立は,ついにプラントと地球連合の武力衝突を引き起こした。宣戦無き戦争は,ザフトの投入したモビルスーツによって地球連合の各部隊が大敗を喫したことで,ザフト有利に展開することとなる。
 地球連合は,ザフトの投入したモビルスーツに対抗するため,従来型のモビルアーマーの開発に力を注ぐだけでは無く,一部の将校からの提案を受け自らもモビルスーツの開発に着手することとなった。

 しかし,地球連合は様々な技術を投入したモビルスーツの開発を進めたものの,その基礎となった技術は鹵獲したZGMF-1017ジンそのものであり,コーディネイターによる操作を前提とした各種技術をナチュラル用にローカライズしていく作業は困難を極めた。
 特に機体制御を行うOSは,コーディネイターの高いコンピュータ適応能力を前提としたもので,ナチュラルが運用するには「行うべき作業」が多すぎるため実際にはOSは機能していないに等しく,連合側のトップガンとされるパイロット達でも何とか歩行させるのがやっと,といったレベルであったとされている。
 連合の開発したMSは,ビーム兵装,PS装甲といったザフトと比較しても先進的な装備を機体に持たせることが可能でありながら,機体自体が全く役に立たないものであるというアンビバレンツを抱えていたのである。
 このため,地球連合は国土にナチュラルだけではなくコーディネイターの技術者も抱えている中立のオーブ連合首長国に対して技術協力を依頼したのである。

 一方,開戦以降戦闘の激化に危機感を覚えるオーブもまた新しい「防衛用装備」の必要性を痛感する状況であった。そのため,連合からの新兵器開発への協力依頼は,オーブ側にとっても利する点があったのである。
 こうして,オーブ連合首長国は,独自の防衛戦力としてのモビルスーツを開発するためのデータを得るために,連合がその技術の粋を投入して開発を進めていたGAT-Xシリーズの開発協力の申し出を受諾したのだった。

 一般的にアストレイは連合の技術を盗用した機体であるとされる。このことそのものは間違った認識ではない。しかし,機体を構成する基礎技術を含め,建造に関する多くの技術は事実上,MSの開発に協力することに対する見返りであった。すなわち,連合側も技術流出が起こることを見越した上で,黙認していたのである[1]
 また,装備品の多くはモルゲンレーテとの協力によって開発が進められている。このため,いくつかの装備は,連合側の装備と同じものになっている。

 なお,モルゲンレーテは,オーブの半国営企業といった側面も持っており,特に五大氏族のひとつサハク家の肝いりあった。このため,「オーブ独自のモビルスーツ」の開発を進めるという理念のもとに,与えられた技術以上の情報を収集していたことも間違いではない。サハク家が連合の持つPS装甲とミラージュコロイドの技術入手に動いていたことは後に明らかとなっており,こうした部分が,ヘリオポリス襲撃の際にサハク家がゴールドフレームを真っ先に確保に動いた理由のひとつであろう。

開発コンセプト

 アストレイの型式番号のMBFは,Main Battle Figureの略で,Pはプロトタイプを表している。Figureは,人型兵器(MS)を表しており,本機がオーブの次期主力兵器開発の開発計画の試作機であることが型式番号にも示されているのである。

 アストレイはその開発において様々な技術的挑戦が行われている。これは,オーブ独自のMSのプロトタイプとしての設計故に行われた措置であるともいうことができる。
 例えば,機体の設計コンセプトは,データの盗用元となった連合の試作MS(GAT-Xシリーズ)とは大きく異なり,機体そのものを軽量化することで高い運動性・機動性を確保,敵の攻撃を「避ける」ことに主眼を置いている。これは,連合の秘匿技術である「PS装甲」の技術を入手することができなかったためで,PS装甲による耐弾性の高さを望めなかったオーブ技術陣は,そもそも「当たらなければ良い」という発想に切り替えて設計している。フレーム剥き出しの本体は,フレームの可動域を装甲で制限しないため,幅広い可動域を確保することが可能となっている。これも高い機動性確保を考えた選択なのである。

 また,当初から様々なオプションの運用が想定されていた。このためにオプションを装着するためのハードポイントが用意され,通常はバックパックを装着し,必要に応じてバックパックを取り外すことも可能となった。(完全に取り外すだけではなく,バックパックを支持するフレームによる可変機構があり,腰部にバックパックを移動させ,必要に応じて背部に戻すことも可能となっている。)
 このシステムは,GAT-X105に採用されたストライカーパックを彷彿とさせるが,アストレイのものはX105のシステム化されたプラグに対して,どちらかといえば単純なオプションマウントに近い機構である。

 一方,兵装の多くはGAT-Xシリーズと同様のものが採用されている。高エネルギービームライフルは,連合側がもっているビーム兵器の技術が用いられたものであり,ビームサーベルも同様である。また,シールドは,モルゲンレーテの持つ耐ビームコーティング技術が反映されたもので,結果的に連合と共通の装備となった。

技術検証機としてのアストレイ

 アストレイは,試作機というよりは技術検証機としての意義が強く表れた機体で,建造された機体はいずれも異なった技術検証を前提としている。
 P01ことゴールドフレームは,アストレイ共通のエネルギープラグ以外にも連合,ザフト双方のコネクトプラグを装備しており,どちらの兵装も問題なく使用することができる。これは,両軍が開発したMSの装備や機構の検証を兼ねたもので,アストレイに高い汎用性を持たせることを前提としている。
 また,P02ことレッドフレームは,連合の開発したナチュラル用OSをベースに開発されたOSを搭載した試験機で,連合・ザフト双方と力のバランスを取りながら中立を維持するために必要な「ナチュラルによるMS運用」を検証するための機体として誕生している。初期のナチュラル用OSは未完成状態であったため,本機を入手したロウ・ギュールは,量子コンピュータである8(ハチ)のアシストによってレッドフレームを稼働させている状況であった。
 そして,P03ことブルーフレームは,コーディネイター向けのOS試験機として開発され,元々ZGMF-1017ジンのOSをベースに連合の開発した「GUNDAMタイプ(この名称は,GAT-X105ストライクのパイロットによるもので,後に略称として一般化した)」OSを再びコーディネイター用として再調整したものを搭載している。(OSそのものに大きな問題点が発生することはないと想定されていたため,多種多様なオプションの試験も想定されており,搭載コンピュータには様々なオプション装備のデータが納められていた。)

 結果論ではあるが,3機のアストレイが蓄積した様々なデータは,ジャンク屋ギルドが生産したレイスタやシビリアン・アストレイなどを含め,様々な場面で活用されていくこととなった。
 これにより,連合系,ザフト系のみならず,オーブ系ともされるMSの系譜が誕生したのである。

サハク家

 先述した通り,ゴールドフレームには様々な技術が投与されており,いわばオーブ製MSの根幹をなす機体であるともいうことができる。(ただし,結果論ではあるが,オーブ製MSの基幹部分に大きな影響を与えることとなったのはレッドフレームの方ではある。)
 この機体の重要性に最も拘泥していたのはサハク家であったことは間違いないであろう。

 サハク家当主の嫡男(当時),ロンド・ギナ・サハクは,ザフトのクルーゼ隊によるヘリオポリス襲撃に際して,機密保持のために機体廃棄(工場ごと爆破処分)を決めた上層部に逆らい,自らの手の者に偽装工作を行わせている。また,同時に傭兵部隊を雇い入れ,アストレイの存在を知った者の存在の抹殺を進めた。
 爆破を免れたアストレイのうち,ロンド・ギナ・サハクは,まずゴールドフレームの確保に動いた。自ら搭乗したゴールドフレームでヘリオポリスの脱出を図るが,機体の不調から右腕を切り離している。

 一方,レッドフレーム,ブルーフレームはそのまま工場内に残されていた。サハク家としては,おそらく,アストレイに近づく者を排除した後,改めてレッドフレーム,ブルーフレームを確保する考えであったと思われる。
 しかし,彼の思惑はジャンク屋チームの介入によって狂うこととなる。

 残された2機のアストレイは,サハク家の確保よりも早くヘリオポリスに来訪したジャンク屋,ロウ・ギュールによって発見されてしまう。また,アストレイを知るものを排除するために雇った傭兵「サーペント・テール」は,依頼を行ったサハク家エージェントが,ジャンク屋チームの排除を待たずしてサーペント・テールを含めた排除に動いたため,契約を破棄,サハク家と対立することとなった。
 この結果,レッドフレームはロウ・ギュール,そしてブルーフレームはロウの手から叢雲劾に渡ることとなった。これ以降,ジャンク屋として露出の多いロウのレッドフレームと,有名な傭兵である劾のブルーフレームは,コズミック・イラの歴史の中に名を残していくこととなるのである。

 ゴールドフレームは,その後地球軌道上でロウのレッドフレームと交戦,双方とも大きなダメージを受けたため,サハク家の息の掛かったメンバーによって改修作業が行われることとなった。
 この後,改修が進められるにつれゴールドフレームの姿は次々と変化していき,最終段階とも言える「天」は,3機のアストレイの中で最も大きく姿が変化したということができるだろう。

 引用

GUNDAM WAR 烈火の咆哮 SEED U-S65

 ヘリオポリスで開発された3体のアストレイの一体。2種類の武器用プラグを持ち、連合製MSの武装を使用する事もできる。開発に携わっていたロンドの手によって運び出されていた。

 備考

名称について(1)

 コズミック・イラにおいて,厳密に言えば「ガンダム」という名の機体は存在していない。これは,ガンダムという名称がキラによるOS名のいわゆる「縦読み」による略称でしかないためである。しかし,その後,オーブをはじめ一部の勢力にはキラによるOSの略称が広がっており,これを採用した機体が存在していないとは言い切れない点には注意が必要である[2]

 実のところ,ストライクなどと同様に,アストレイの正式名称は,単に「アストレイ」でしかない。更に言えば,機体種別を表す「レッドフレーム」,「ブルーフレーム」という名称も,本来,アストレイを発見したロウ・ギュールによる命名である[3]
 しかしながら,実際には後にこうした名称が広がっているため,「正式名称化した」か,「偶然一致していた」かのどちらかだろう。(おそらくだが,傭兵部隊であるサーペント・テールのブルーフレームが有名となった関係で,同型機を色で呼称することが定着したものと思われる[4]。)

名称について(2)

 上記のような理由から,アストレイに関する異称は数多く存在する。…というよりも,「商品としての名称」に「ガンダム」を含める必要があったことから長くなってしまっており,省略形が数多く存在する,といった方が妥当だろう。
 以下に示す名称は,いずれもゴールドフレームを指す名称である。

  • ガンダムアストレイ・ゴールドフレーム(商品展開上の正式名称)
  • アストレイ・ゴールドフレーム
  • アストレイ[5]
  • ゴールドフレーム
  • アストレイ1号機
  • P01(モルゲンレーテ社でのコード)

 関連項目

 編集者


[MS/MA・M]
[モビルスーツ・ASTRAY]


最終更新時間:2014年08月16日 22時56分19秒

 ノート

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脚注

  • [1]この点は,極秘技術として秘匿されたPS装甲の技術がオーブ側に流出していない点からも明らかである。ヘリオポリスで完成していた5機の「G」はいずれもPS装甲を装備し,ブリッツに至ってはミラージュコロイドまで装備していた。オーブの施設で完成していたにもかかわらず,これらの情報が流出していないのは,連合が極めて高い情報秘匿措置を執っていたことに他ならない。逆に言えば,他の技術は流出することを見越していた,とも言えるのである。
  • [2]なお,劇中ではキラはフリーダムを初めて見た時に「ガンダム」と漏らしており,ラクスはこれを聞いて初めてガンダムという名称を知ったかのような描写がある。通常,キラは「ストライク」としか呼称せず,「ガンダム」という呼称を用いることはない。特に,この時キラはOSを見て居ないため,あくまでも外観的な面での言及としか受け取ることができないのである。こうした不整合部は意外にも多く,これを解説する明確な資料もない。本Wikiでは,「強奪された連合のGタイプMS」に類似する機体であるため,「ストライクの類似機であるが,名前を知らないため」,「OSにガンダムタイプを搭載した機体と類推して」,「ガンダムと漏らした」,という解釈をしている。…非常に苦しいのは分かっているのでご了承頂きたい(^^;
  • [3]コミック第1巻を見る限り,そうした名称があった,という形には受け取りがたい。
  • [4]…といいたいところなのだが,ロンド・ギナ・サハクがゴールドフレームと言っていることを考えると,偶然の一致も捨てがたい。(ちなみに,ミナがゴールドフレームと呼称する分には実は問題は少ない。)
  • [5]他の機体を含めた総称としての意味合いと,後に量産化されたM1を含め,そのベースになった機体という意味合いを持たされている場合もある。